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2019年12月18日 イイね!

試乗★ ダイハツ ロッキー X (CVT・A200S・R1)

試乗★ ダイハツ ロッキー X (CVT・A200S・R1)
ライズ&ロッキー試乗<3>

3回試乗したうちの3回目。初ロッキー♪

諸元や装備はトヨタ版のライズとほぼ同じなので、
クロスビーと比較した<1>を参照下さい。

<1>ライズ1回目(2019.11.25)
<2>ライズ2回目(2019.12.13)
<3>ロッキー ※本記事
参考:クロスビー試乗 (2019.5)

・試乗グレード・
Rocky X (1.0直3ターボ D-CVT FF)
1,840,000円
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外装色:コンパーノレッド
朱色っぽい 鮮やかな赤。
ネーミングの由来は、1960年代にダイハツがつくっていた小型車「コンパーノ」から。

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何度見ても このコンビネーションランプはメカっぽくて好きだわ。
感度高めのオートライト、天気の良い昼間でも 屋根のあるところに入ると即座に点灯。
L375Sタントちゃんのお尻を照らしとるね。

都区内での新車試乗ってのは、自転車で回れる程度の距離だったり、渋滞に巻き込まれたり、
店舗の周辺環境によって違ってくる。だから 同じ車種をリベンジすることもしばしば。
そんな中において、この店の試乗コースは自分のお気に入り。
アップダウンあり、S字コーナーあり、多少の凸凹道あり、片側3車線の幹線道路あり…と、
一度で色々と試せて 大体の印象が掴める、もってこいなコース設定。
ちなみに、クロスビー試乗時のスズキのコースもほぼ同じだったので、比較するにも丁度良かった。

<インプレッション>
・パワートレーン・
印象が良かったのは、ライズを2回試乗した時にも感じた 1Lターボエンジンの力強さ。
クロスビーの1Lターボがなかなかのパワフルさだったもんで、
まずかなわないだろうと思っていたが… ところがどっこい。
同乗セールスの愛車が 同1KR-VETエンジンを搭載している
トール(トヨタ ルーミー/タンクのダイハツ版)とのことで 印象を訊いたところ、
エンジン型式は同じながら ロッキーになってから体感できるレベルで良くなったそうだ。
そう返事が返ってくるのを確信したから訊いたのよ。
ロッキーへの搭載にあたってエンジン自体に手が加えられたのかは調べてないが、
軽くなった車体と新開発CVTが貢献しているように思う。
長年乗った場合のヤレとかはわからんけどね。

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スズキの店とほぼ同じ試乗コースで、クロスビーより良い燃費を叩き出したぞ。

・乗り心地・
ライズ1回目の試乗車はよほど空気圧でも高かったのかと考えたほど、
揺すられ突き上げで不快になるシーンが今回はなかった。
ただ、脚のいいやつとまでは言えない。普通。
あと、条件の違いがあったことも加えておく。
ライズ1回目は、狭路にて徐行。
今回は、見通しの良い幅広な直線で ある程度スピードに乗っていた。

電動ステアリングの頼りないフィールには依然として不満が残ったものの、
ライズ初回試乗時の泣きたくなる乗り心地がいつでもどこでもじゃないことがわかり、
少しホッとした。

・スマートアシスト・
ライズと合わせて3回走らせて、気付いたことがある。
スズキやホンダなど 他社車種の試乗ではよく発動する、自動ブレーキ制御絡みの衝突警報音。
カーブとかで すれ違う対向車や前方の壁を障害物と検知して ピーピーいうやつ。
試乗中、これが一度も鳴らなかった。
思い起こすと、トヨタとダイハツは 過去の試乗でも鳴った記憶が無い。
過敏に検知しない仕様なのか もしくは検知しても頻繁に鳴らないように調整してあるのか。

・ディスプレイオーディオ・
試乗車には、MOPの大画面9インチディスプレイオーディオが装着されていた。
ダイハツ版は 物理スイッチが付かず静電容量タッチ式なので、操作性はいまひとつ。
地図画面を出そうとして思わず現在地ボタンを探してしまったが、
トヨタ版と違い オプションでもナビキットは付けられない。
ナビさせたいなら、スマホアプリオンリー。
ダイハツ版D.A.のスマホ連携は、SDLスマートデバイスリンクの他に
トヨタ版ではオプションとなるAndoroidAutoにも標準で対応するが…
AppleCarPlay(iOS…iPhone)に非対応なのは解せない。有り得ない。
ライズに設定されるD.A.も、トヨタ版ではなく このダイハツ版だ。

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物理スイッチを廃した フルフラットデザインのダイハツ版ディスプレイオーディオ
(画像:カタログを撮影)

こういうのが増えたのは、フラットパネルのすっきり感を好むユーザーが多いということでもある。
インパネまわりの質感・統一感を重視するならアリかもね。
でも、走行中に細かい操作・凝視が許されない車載ディスプレイデバイスは、
眼で見てしっかり確実に操作できる家庭用機器と同列にして評価はできない。
いずれ音声認識・HUD等の技術が進めば ポチポチ操作を強いられることも少なくなるだろうし、
安全を考えるお国やメーカーも 走行中の操作は極力させない方向へとシフトさせていくだろうが、
今はまだその過渡期だから あたしゃ物理スイッチの有無にはこだわるよ。
その点では、たとえボケ画質だろうがトヨタ版D.A.の方がずっと良い。

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ライズ/ロッキーが採用するダイハツ版D.A.は、メーカーオプション。装着は強制はされない。
ビルトインされて外しようがないトヨタ版D.A.(カローラなど)より選択の自由度は高い。
2DIN規格がベースの設計なので、写真のようなディーラーオプション品からも選べる。
ナビ/オーディオは注文せずに あとから自分の使い慣れた社外品も装着するのもよし。
(画像:カタログを撮影)

・ラゲッジルーム・
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FFスペアタイヤレス仕様は ボード下スペースがとても広い。
そうとうでかい中華鍋でも入りそう。

<ライズ/ロッキーの総合的印象>
もし友人・知人・通りがかりの人に購入を相談されたとしたら、
触れて動かしてみて 気に入った(気になる部分がない)なら ふつうに薦める。
車種なんでもありで相談されても、その人の生活スタイルに合ってそうなら薦める。
使い勝手を重視してそつなく仕上げた 国内向け車種として歓迎すべき存在。
ライズ/ロッキーは、自分にとってはそんなクルマ。
メディアの “売れまくってます!”みたいな反応は表面的で違和感があるが、
たくさん売れる→需要が多いことがメーカーに伝わる→このクラスの車種が発展充実する…
ようになったらいいな、と期待している。

(ここからは一寸話が逸れます。)
いい意味でドメスティック感がプンプン匂ってくるロッキー/ライズ、
サイズといい性能といい価格帯といい、新興国に持っていったら高評価を得そうな気がする。
インドネシアでは、ご先祖「テリオス/ラッシュ」の名を継いだ別の新型が
2017年に既に出ている。ライズ/ロッキーは 輸出or現地生産はされないのかな。

近頃の日本車…特に数が出なくなったセダン車などは、
3ナンバー化されたカローラが象徴するように グローバル化の影響を強く受けている印象。
その一方で、東南アジア市場に向けては セダンだろうがSUVだろうが
一昔前の日本車的ディメンション(いわゆる5ナンバーサイズ)の車種が続々と投入されている。
3ナンバーカローラなんかは 欧州版をただ持ってくるのではなく かなり手を加えているんだけど、
東南アジア向け車種を安全性能・質感面を日本水準に引き上げて仕立てるのは
欧州・北米・中国仕様(大型/高級路線)との共通化とはまた違う難しさがあるのかね。

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インドネシアダイハツで生産されている現行タウンエースバン新車のコンビランブ部
合成写真じゃないよ、同じ車体だよ。
スライドドアの閉まり具合が一台一台個体によって違うのも実話。
(2010.3.4撮影)

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ここから下は、感じたままを(さらに)好き勝手に書いた個人的感想。
不快に思われる部分があったらごめんなさい。

<デザイン>
Audi A1 Sportbackとの比較
・エクステリア・
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・インテリア(コックピット)・
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(画像:公式サイト・A1 UK右H仕様のみ どっかの海外サイトから引用)

内外装がアウディっぽいのは、一目見て感じた。
ネット上でも エントリーSUV「Q2」似との感想を散見する。

上の比較で載せた赤いアウディは、A1 Sportback。
Q2より一回りコンパクトで、全長全幅は よりロッキーに近い。
A1には 「シティカーバー」という日本未導入のクロスオーバー版がある。
自分はどちらかというと、フォルム全体ではなく ディテールにおいて、
見た目もサイズ感も A1 Sportback/citycaverに近いものを感じた。
エクステリアでいえば ヘキサゴンなグリル。インテリアでいえば ヘキサゴンなドアベゼル。
(正確に言うと Q2とA1 citycaverのグリルは八角形…オクタゴン)

(また一寸 話が逸れます。)
似ているといえば、最近では ホンダのSUV。
試乗インプレを書いてた時、仕様を調べようとWeb検索したら
“シトロエンDS4のパクリだろ” “パクリじゃねーよ!” と喧々囂々だった。
もめるんだよ、ストレートな表現でこの手の発言すると。
自分は それまでDS4を詳しく調べてなかったもんで、比較写真を見るまでは何も感じていなかった。
見たら、まぁ たしかに似てはいた。フォルムも ディテールも。
デビュー時から 他のホンダ車とどこか違う雰囲気を持ったエクステリアだと思ってはいたので、
その部分では合点がいった。(ああ、そういう事だったの?)と。
デザインには モチーフってもんがあるわけで、
担当デザイナーが「一切意識してません。キリッ!」っ胸張って言ってたとしたら、自分は白ける。

ミラジーノ、ムーヴキャンバス、ああいうのは わかったうえで乗るから、
たとえダイハツのデザイナーがオリジナルだと主張しても フェイクネタとして受け入れられる。
信号待ちで隣に並んだMINIやVWタイプ2のドライバーに馬鹿にされても 笑顔で返せる。
ロやヴで同じシチュエーションになったら どうだろうね…。
似てるのを知らないで買ったと思われなくないから、目を合わせないかも。

表向きには内製としつつ、著名デザイナーが名を出さないことを条件に手掛ける例もある。
公にされてないから真偽のほどはわからないけど、
ビートはピニンファリーナ、FF初代カペラクーペはジウジアーロ、などなど。
あっちもこっちも同じ所がやってたとしたら 似てるのがあったっておかしくはないわな。
各社車種が流行を追うように同じような部品が同じような時期に不思議と湧いて出てくるのも、
例えばサプライヤーが同じならば パクッたとは言えない。

中国のハイエースのコピー車には容赦なくツッコミ入れられるけど、
昔の日本車を見たら お前も同じようなことしてただろって言われそうだし、
逆に 日本車の影響を受けた欧米車も少なからずある。
“なんで似てるのか” “なんでこの形なのか”… 興味は大いにあっても、批判する気はない。

----------------------------------------------------------------

<カタログの感想>
トヨタ版ライズの物と並べて眺めると、ちょこちょこ違いがあって面白い。

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表紙には、“5人乗り/1,000cc”とわかりやすく明記。
“4人乗り/660cc”軽自動車が主力のダイハツならでは。

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フロントを強調させたパースで力強さを表現した、これに乗った自分どう?的写真。
(自分どう? そういや、初代RAV4はキムタクだったな…)

ライズのカタログは、仮想家族が笑顔を振りまくイメージ写真が並ぶ。
ファミリー層向けに広告代理店が無難にまとめたようなかんじ。あんま面白くない。
対して ロッキーのカタログは、今時なつくりながら 若い独身男性向け雰囲気で いくらか骨太。
ある時はひとり走りを楽しみ、またある時は仲間を連れてキャンプでワイワイ、みたいなかんじ。

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新技術にも ちびっとだけど触れていて、 エンジニアの情熱が伝わってくる。
ダイハツ開発陣が一生懸命つくりあげたんだから、そりゃ伝えるべきよ。
時代が変わり クルマに対する世の意識も変化したとはいえ、
昔(かなり昔)のカタログみたいに技術自慢の列挙まではしなくていいから、
どこが進化して良くなったのか 載せるべきところは載せてほしい。
Posted at 2020/03/31 14:29:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車インプレ ダイハツ | クルマ
2019年11月20日 イイね!

試乗★ ダイハツ タント Xターボ (CVT・LA650S・R1)

試乗★ ダイハツ タント Xターボ (CVT・LA650S・R1)
7月にフルモデルチェンジした、ダイハツ「タント」に試乗。
DNGA新プラットフォーム採用モデル第1弾。

左:タント Xターボ
中:タントカスタム X
右:うちのクラウン



・タントについて・(型式:左がFF/右が4WD)
2003年11月 初代 L350S/L360S 4枚ヒンジドア
2007年12月 2代目 L375S/L385S 左後席スライドドア
2013年10月 3代目 LA600S/LA610S 両側後席スライドドア
2019年07月 4代目 LA650S/LA660S 両側後席スライドドア ※今回試乗

運転したのは、初代・2代目以来。(先代3代目は未経験)
2007.07 初代L350S NA カスタム (元カノの)
2009.05 初代L350S NA(仕事で)
2017.06 2代目L375S NA(友人の)
2019.11 4代目LA650S ターボ(今回)

・グレード構成・
Tanto:Xターボ / X / L / Lスマートアシスト非装着車
Tanto CUSTOM:RS(ターボ) / X / L

・試乗グレード・
Tanto Xターボ(660cc直3ターボ D-CVT FF)
全長3395×全幅1475×全高1755mm WB:2460mm 910kg 最小回転半径:4.4m
155/65R14 75Sタイヤ&4.5Jスチールホイール+フルキャップ
1,589,500円

<外装>
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黒のフードガーニッシュが、ヘッドライトとの一体感を演出している。(Lグレードはボディ同色)
外装色:アイスグリーン<G62>

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リアのデザインは、トール(ルーミー/タンク)同様 腰高感の抑え方が巧いと思う。

自分は この試乗車のようなパステル系カラーが好きで、見ると心が和む。
古くは ジムニーJ2(2001)のミスティブルー薄青、
30系プリウス(2009)のアイスバーグシルバーマイカメタリック薄青、
同じく30系プリウス(2009)のアクアブルーメタリック薄緑、
ラパン3代目(2015)のフォーンベージュメタリック薄茶、
最近では コンドルタクシー「イコラブタクシー」(2018)の薄青、
ボルボXC40モメンタム(2018)のアマゾンブルー薄青、など。
(ホワイト色ホイールが似合うカラーでもあり、その設定も多い)

優しいデザインの軽自動車で 色まで優しいと、幹線道路という名の戦場に出た時に
いわれなきプレッシャーを受けやすいかもね。数kmの試乗でも 気のせいかそれを感じた。

<内装>
・インパネ・
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既視感ある 段々重ねなデザイン。
スイッチ照明が白色なのは歓迎。(Lグレードはアンバー色)
(革巻ステアリングホイールは セットでメーカーオプション)
(9インチナビNSZN-Y70DSは ディーラーオプション)

インパネ上部/レジスターベゼルのポップな挿し色加飾、
ムーヴキャンバスのインテリアアクセントのようには細かく色が用意されていない。
外装色 グリーン・イエロー(カスタム除く)・ピンク → グリーン色加飾
それ以外の外装色 → ネイビー/ブラック色加飾
ベージュ基調内装のキャンバスと違って、
グレー基調内装でシックな雰囲気のタントには イエローorピンク加飾は合わないという判断かしら。
その点を突っ込まれないように隠してるのか?↓

・前方視界と見切り・
ボンネット部分は 着座視点からは見えないが、短い鼻先なので気にならない。
車高のわりに着座位置が高くない(=頭上空間が広い)のは初代からの印象。
ヒップポイント高は シートリフター(ハイトアジャスター)調整で変化するので
一概には言えないが、試乗した同士では 王者のほうが高めだと感じた。
ちなみに、チルトステアリング・運転席シートリフターは どちらもパックオプション。

・シフトチェンジ操作について・
ここ最近のダイハツ車のストレート式シフトの操作ロジックは、
エンジンブレーキを積極的に利用したい自分には向かない。
パッソとルーミーの記事で書いたが、このタントも同様。
P/R/N→D移動は問題ない。
やりにくいのは、走行中に操作するD→S/B移動。
レバーボタンを押しての操作になっていることもあり、位置・角度的に力の入れ具合が難しい。
(Sを通り越してBまでいってしまうことも…)
パドルシフトがあればそちらで代用できるのだが、カスタムを含めオプション設定もないとのこと。

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メーターは、センター配置ではなくなった。スピード表示はデジタル。
左側のカラーインフォディスプレイは、タコメーター表示も選択可能。

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ドアパネルと助手席インパネトレイには、キルティング風デザインが施されている。
特別な素材が奢られているわけではなく、まごうことなきプラスチック。
シート柄も、小さく細かな格子模様。
パネルと同じような大きな格子にしたければ、シートカバーが別売アクセサリーで用意されている。

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2代目からの特徴である「ミラクルオープンドア」。
Bピラーをスライドドアに内蔵することで、広大な開口部を実現させている。
ユーティリティで有利ととるか、剛性・側突で不利ととるか。
助手席側ピラーレス他車種:ラウム2代目・アイシス・N-VANなど

助手席シートバックを前に倒してテーブルにできる機能は廃止。
前席アームレストは、各席独立した細身のタイプに変更。
後席折り畳みは、荷室と水平にはならず 少し傾斜ができるが、
座面の厚みがとれたことで乗り心地は良くなったとのこと。

<走らせてみて> 
タントらしからぬ?意外にも引き締まった脚、というのが第一印象。
操安性と乗り心地がバランス良く両立され、走りの質感が向上している。
フニャモヤしたフィールからの転換点。新世代のダイハツ。
重心の高さも さほど意識させられることなく、
クラスが上の小型車ルーミー(トール)より頼もしいほどの安定感だった。
小回りも良くきく。

開口部が大きい上屋のせいか、ボディ全体のカチッとした剛性は感じず。
(友人の2代目L375Sを運転した時に 木造家屋で地震に遭ったような振動があり、
タイヤを見たら新車時の製造年月だった(=交換してない)ので交換をすすめた。
その後暫く経って「すごく揺れる」と連絡があり… だからタイヤだっつの。
タイヤ劣化硬化が主要因だとしても、一寸気になる事象ではあった。
その友人、家族が新型タントを購入したらしく「見た目が可愛さが減ったなぁ」とのこと。)

・ステアリングフィール・
フニャ路線で熟成されてきたものが一旦リセットされた印象。
現時点でも自然な感触は十分得られているが、煮詰める余地はまだありそう。

・エンジン・
改良が加えられたKF-DETターボエンジンは、常用域での加速が力強い。
D assistをパワーモードに切り替えなくとも 余裕十分。
高回転を多用せずに済んだおかげで 騒がしさもなかった。
フル加速は試さなかったので、高回転域の伸びは未確認。
アイドリングストップからの再始動は、特に早いわけでもなく 一寸安っぽい。

・トランスミッション・
このタントが初搭載となる、新開発「D-CVT」。
トヨタ新CVTの“D”とは異なり、高速域でギアを併用して伝達効率を高める機構。
Dual mode CVT(DAIHATSU)…CVT+高速域用ギア
Direct Shift-CVT(TOYOTA/AISIN AW)…CVT+発進用ギア(単独?併用?)
ダイハツのものも 変速比は低速側にも広げられているので、加速性能向上に貢献しているかも。
どのあたりからギアが介入するのかな、試乗時(低回転で~60km/h)は気になる音振は無かった。

<その他>
・新型ライトスイッチ・
2020年4月オートライト義務化に先駆け、新しいタイプのスイッチが採用された。(タントが初?)
デフォルト位置は、AUTO。
「○」位置(従来のOFF)はリターン式になっていて、保持せずに手を離すと AUTO位置に戻る。
制御が複雑で 説明を少し読んだだけでは把握できなかったけど、
とりあえず 夜間無灯火で突っ走るタントはいなくなるわけだな。
赤信号や踏切でヘッドライトをOFFにしても 発進で自動点灯するのは 点け忘れがなくて良いね。
オートライト感度は高めのようだ。
日が差し込む明るい屋根の下でも、LEDヘッドライトの光が 煌々と壁を照らしていた。
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写真:同ロジックのライトスイッチ(後発車ロッキーのOEM、トヨタ「ライズ」)

・ウインカーレバースイッチ・
ウインカーレバーは、上下に動かしても保持はされず 手を離すと中立位置に戻るタイプ。
車線変更のような小さい切れ角の時に レバーを2段階目まで動かしてウインカーを出すと、
ハンドルを戻す量が少ないために 点灯したままになる。
その際には、逆方向に1段階ちょいと入れて 手動キャンセルしてやる必要がある。
(戻すという作業は従来タイプでも必要だが、逆方向に入れて消すという点が異なる)
交差点を直角に曲がるような ハンドルをたくさん切るシーンでは違和感はなかった。
なお、リターン消灯ハンドル角度は、ディーラーにてカスタマイズが可能。
初期設定はレベル3。レベル1~9間で変更できる。
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・予防安全機能「次世代スマートアシスト」・
「スマートアシスト」の最新バージョン。今回試乗した4代目タントが初搭載車種。

タント 被害軽減ブレーキ試験 CCRs50km/h
NASVA JNCAP試験動画

<タントの感想>
・良かったところ・
・高剛性軽量プラットフォーム等、新設計を活かしてまんべんなく進化
・ターボエンジンの低速トルクとレスポンス(体感では王者以上)
・気になったところ・
・内装の質感
・内装色がグレーのみで、明るい茶系色の設定がない。汚れにくい色を望むママの声?
・オプション扱いの装備が多いわりに、車両価格が高め

素質の良さが垣間見られたので、今後モデルチェンジされる車種群とともに
絶対王者を脅かす存在になってくれることに期待。
DNGAのプラットフォーム・D-CVTは 先日発売された小型SUV「ロッキー」(ライズ)にも
採用されており、こちらは自分にとっての本命?なので 楽しみにしている。(近日試乗予定)

P.S.
めったに行かないダイハツ販売店。とても丁寧に対応してもらった。
ロッキーの話題が出るたびに ライズ(ロッキーのトヨタ版)と連呼し、
ロッテリアでマックフライポテト下さいと言ってる人みたいになって申し訳なかった。

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<タントの思い出コーナー>

・初代タント・
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L350S
2009.5

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L350S
2009.5

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L350S
2009.5

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L350S(カスタム)
2009.12

・2代目タント・
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L375S
2017.6

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L375S
2017.6
※この車両は ナビ・ドラレコ・USBポート等の取付作業をした。
純正のワイド2DINパネルは高価だったなぁ。
Posted at 2019/11/26 11:24:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車インプレ ダイハツ | クルマ

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