宮城県は気仙沼(けせんぬま)へ行ってきました。
3.11の被害を大きく受けたところの一つで、人口は6万6千人、漁業を中心とした水産業が盛んな町です(
気仙沼wiki)。
水揚げ量日本一をほこるフカヒレが特産品です。
また、遠洋漁業の港町として発展を重ね、
気仙沼ホルモンのような名物も生まれたようです。
加えて、今では復興のために建設業も盛んとなっています。

東京から気仙沼までは、クルマだと8時間ほどかかるとのことで、新幹線で
岩手県一関(いちのせき)まで行きました。東京から
東北新幹線でまずは2時間少々の旅です。

人口12万人、一関の玄関たる
JR一ノ関駅前です。
世界遺産平泉で有名なところですが、今回惜しくも世界遺産はスルーです。
一関三賢人の銅像が迎えてくれます。
ちなみに駅は一ノ関、地名は一関と書いて、共にイチノセキと読みます。
駅名は読みやすさを考慮してのことなのでしょう。
と、思いきや
地名の変遷によるもの、なようです。

一関からはレンタカーにて気仙沼を目指し、東に向かって1時間ほど走ります。
岩手県一ノ関から宮城県気仙沼までの、ルート確認です。

到着が夜だったため、ところどころ真っ暗な道が続きました。
日中だとこんな感じです。

仕事で来ているため、暗い夜道の写真もこんなあたりが限界です。
日中だとこんな感じです。
昼だとこんな感じです。
仕事でなければ、あるいは一人ならクルマを停めて撮影したいところですが、そんなことは言ってられません。
これらのルートは
国道398号で、東北の中央エリアを横断する道です。
震災時は自衛隊をはじめとする災害派遣での大動脈道路の役割を果たしました。

雪で白く染まったトラックの後ろ姿。
北国を感じさせる光景です。
とはいえ、東北と言っても、この辺りは雪が少ないエリアだそうです。

場所によっては、このような標識が繰り返し出てきます。

沿岸部に近くなると、ナビが役立ちません。
工事中で通行止めや迂回路などがまだまだ多くあります。

ブレブレで大変分かりにくいですが、大型重機や建設資材を積んだトラックが夜でもたくさん走っていました。
復興に向けて、日夜取り組みが続いていることを伺わせます。

やっとホテルへ到着です。
ラストオーダーが過ぎて閉店間際にも関わらずレストランの方が料理を用意して待っていてくださいました。
ありがとうございます。
一杯やりながら地場の新鮮なお刺身おいしかったです。

食後は、部屋で一息ついたあと、
月に照らされた港を眺めながらホテルの温泉へ。
お湯はかなりしょっぱい、塩分濃度がとても高い泉質でした。
芯から体が温まりました。肌が弱い方はかなりピリピリするかもしれません。
と、ここで夜は終わりません。
タクシーを呼んで、夜の社会勉強です。

ここも復興を果たしたお店なのだと後で聞き、町の努力を知ることになります。
まだまだ再開できていないお店のほうが多いそうです。

このお店は二階なのですが、壁の真ん中ぐらいまで津波がきたそうです。
綺麗に修繕して再開にこぎつけたわけですね。
週末は地元の人や、県外から来ている建設業の方などが満員で賑わうそうです。

帰りのタクシー車室から、ライトで飾られた港通りを一枚。
去年はもっとカラフルなライトだったんだけどなぁ、と運転手さんが何度も言っているのが印象的でした。
夜の女性から話を聞いたり、お店のお客さんと楽しく絡んだり、
タクシーの運転手さんとも行き帰りそれぞれ話を聞けて、眠い中に繰り出してよかったです。
ちなみに報道はされないような小さな事件かもしれませんが、復興工事で県外から来た土建系の人が夜の店でいざこざを起こし、死亡まで到る事件が起きているようです。
工事があるからまた町がうるおい、けどそのようないざこざやトラブルも増え、しかしそもそも震災がなければ平穏な生活があったわけで、2015年たる今年は震災から4年の歳月を数えるわけですが、
まだまだ大変大きな苦労が続いているのが実情です。
後編へつづく
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Posted at
2015/01/09 03:57:56