RX100M2
プロの写真家をアブソーしてあそぶ第一弾は鉄道写真家、中井精也氏。勝手に弟子入りし、中井氏のすばらしき感性や感覚、構図に考え方を吸収していくことを目指して、少しずつトライしてみます。似ても似ついていないながら、
メインの被写体をあえて小さく、または抽象化することで、まるで思い描くスペースは広げるかのごとく、中井氏の場合は旅情が増す写真を撮ります。コンビニからクルマを出そうと思ったら、杖をつきながらゆっくり歩く老婆がかなりの時間をかけて通り過ぎていきました。「
いつか自分にもそういう日が来る」と思えば歩くこと一つも大変、いや生きることの苦しみを想像でき、どうぞゆっくり行ってくださいという思いが増します。そんな光景や思いを
写真で表現してみようと試みるも、ボケ過ぎてその老婆が分からない状態。単なるハンドルの写真になってしまいました。かなり失敗です。
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出先にあった公園にて噴水をSS遅めにして中井メソッドにて。
少し風があったので、SSを遅くしてもう少し手前の葉を水彩画のようにぶらせたかったのですが、少しずつ練習ということで。自然の色を活かして流したり、自然の風でぶらせて撮る、中井氏が撮った素敵な写真もたくさんありますが、
風景写真家米 美知子氏が強風の中に紅葉をスローシャッターで撮っていることに啓発されました。
この日はコンデジで撮りました。いい構図を探すのがけっこう難しいと分かりました。さらにコンデジだと意外とメインの被写体を小さく撮ったつもりでも写真を見ると、
思ったよりも大きく写ります。コンデジの液晶画面が小さいがゆえです。加えて操作方法の問題もありますが、噴水にピントを合わせてからフォーカスロックで端の方へ持っていくと、1)それでも手前にピントが引っ張れやすい、2)メインの被写体たる噴水をもっと端へ小さく持っていくとフォーカスロックが外れてしまう、という現象が起こりやすいこともわかりました。コンデジの場合、AFポイントを移動させて丁寧にやる必要そうがありそうです。
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車中から練習のため、似たような写真が多くなります。
冒頭1枚目はF1.8開放でしたが、今度はF10。ハンドルを適当に撮った写真にしか見えなくなってしまいました。被写体や構図にもよりますが、この場合はもう少し抽象化したほうがよかったかもしれません。ちなみにここはもう何年も前の深夜に「助けてください、痴漢がいました」という女性がいたので、幹線道路を一本渡ってすぐにある交番へ警官を呼びに行ったことがあります。事実上目と鼻の先。しかしびっくり、道路を一本挟んで「管轄じゃないからいけない、110してください」と。目の前に震えている女性がいるのに。
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出先で懐かしい味を求めて、少々混んだ店内を一人カウンターにて。中学生の頃、同級生とよく食べに行ったお店の、のれんを継承した私にとっては思い出ある味です。誰しも行きつけや、思い出のお店、あるいは仕事中にふらっと入ったラーメン屋の雰囲気やそのときの心情があると思います。ラーメンを撮ると「ラーメン」の写真ですが、こうしてお店の雰囲気も分かるようにして、ラーメンの器を撮ることにより、被写体をより抽象化することができます。
「抽象化してあげると、そこに見る人の思いを入れやすくなる」という中井氏考え方を参考にしてみて。
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いつもの自分だけの感性。うるさく感じます。ここへさらにカラーで様々な色もあったらどれだけさわがしいのでしょうか。自分が作る構図に飽きてきていたので、
新しい考え方を学び、新しい感性を吸収し、新しい捉え方ができるように、グレードアップを図りたいと思います。野口秀雄先生が20回ほど押し問答。その昔、一万円札しか持ち合わせがなかったり、駐車料金2,000円にも関わらず小銭しか使えない試練な機械で、そんなときに限って近くに自動販売機もなかったり、しかも急いでいたり「もう勘弁してよ」と思った痛い経験をして、今ではクルマに千円札や小銭を多めにストックしてあります。なおネットを徘徊していると、お金を撮影しただけで違法だと思っている方もいらっしゃるようですが、問題ありません。仮に撮影し掲載するだけで違法だとしたら、偽造防止のための数々の技術はその意義を大きく失います。と考えるならば、法的知識がなくとも、概ね妥当な方向へ推論できます。
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電車を撮る機会が訪れました。また車中からですが、せっかくなのでトライ。今まではパッと撮って終わりです。
いつもは覗いて構図をさっと作ってシャッターを押す、アップテンポなリズムです。踏切が下りているので電車が来るのが分かります。つまり構図を作って待つわけです。わかったことは構図を作って待つ辛さ、いや長さ。このときはたかだか10秒ぐらいですが、
じっと待って撮るそのリズムに体が慣れていないことを知りました。あまり機会もなさそうですが。このリズム作っていきたいと思います。加えて電車が頭だけ出すタイミングを掴むのも慣れないと難しい様子です。
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次の所用をこなすため、新たなパーキングへ行くとスバルアルシオーネというレアカーと言ってもいい素敵なクルマが止まっていました。自分のクルマを止める前に、まず写真。手前、ドアの内装にピントを合わせて、アルシオーネは少しぼかしてみて。
クルマに詳しい人ならアルシオーネとぎりぎり分かるぐらいにしてみました。
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クルマを止めてから、さらにもう一枚。今度はアルシオーネにピントを合わせてみました。ピントを合わせた方がいいか、ぼかした方がいいか、悩ましく思うことも多そうですが、その時々の状況や伝えたい雰囲気に合わせて、どちらもよいのでしょう。
中井氏は「写真に季語を入れる」と説明します。今回の写真では季語を入れることまではできませんでしたが、例えば手前が桜であるならば、桜にピントを合わせて季節をより感じ風情を感じさせながらもう一つの被写体がぼけることにより想像力を掻き立てる一枚としたり、あるいは桜をぼかして柔らかい雰囲気にしてみたり、楽しみ方も増えそうです。
RX100M2

工事完了後、アスファルトから湯気が出ていたので捉えたかったのですが、なかなか難しいものがありました。歩く人の向こうに電車が通るので絡めたかったところですが、道路の真ん中近くなのであまり長居もできず。
一枚を撮るために、どこまでこだわり、あるいは妥協せず、もしくは執念をもつか。このあたりはなかなか素人が真似るのは難しいところかもしれません。
RX100無印

もう一度ラーメン。この日は飲んだあとの締めで。私はチンジャオロースが乗ったラーメンが特段に好きです。たとえば同じような趣向の人には、このように
それと分かる写真のほうが共感できる一枚になるときも多いかもしれません。なお最近は料理の後ろに奥行きを作りながらお店の雰囲気が少しだけなんとなく出るようにぼかして写すことを意識しています。
RX100

比して、
今度は特定のラーメンを写さず、好きなラーメンを思えるように抽象化してみました。六軒はしごの9時間飲んでかなり酔っぱらっても写真心を忘れず。と中井氏リスペクトモードはここまで。次回はできればデジイチでトライしてみたいところです。デジイチのほうが操作性がいいゆえ、慣れない構図、端に振ってみたりするスタイルなど、やりやすいように思います。というようにカメラの楽しみ方がさらに広がりつつ、次のステージへ進めたらと思います。
RX100

久しぶりの長時間飲みでしたが、こんなことを毎日してよく体が壊れなかったものです。歳を重ねてくると、だいぶ弱くなります。久しぶりのお店では馴染みの客や店員から「ちゃん」付けがあだ名なので、それが付きながら「最近みないじゃんどうしたの」と声をかけてもらい、「破産しちゃってさ、あまり来れないんだよ」と返しておきました。開店とともに10年よく行った思い出あるお好み焼き店も閉店し、時代とともに己も周りも常に変動値です。
RX100M2

そんなある日、髪切り処で電車特集の雑誌に遭遇。そうどこにでもカメラ貫徹です。中井氏の同門たる鉄道写真家山崎友也氏が載っていました。それぞれ個性が違って面白いところです。てっちゃんになる予定はありませんが、中井氏の写真は素敵であり、かつ露出が多いので、ネットで話を伺えるソースも多い一人、当面は中井氏に集中してアブソー遊びしてみたいと思っています。ニコン使いな美容師氏ともカメラ談義して。帰りはさっそくキオスクで雑誌を仕入れて「スイカとか使う人どれぐらいの割合なの?」と聞いてみると「うーーーん」と考えてくれ「三割ぐらいかな」と。まだ時代に取り残されてない確認もできてマジョリティーで一安心。
RX100M2

そしてとある日もビール鴨せいろ。中井氏流で撮るとするとさてどうしたものか。被写体から距離を作り離れての撮影は厳しそうで限られる中ですが、これも次回食べに行った際にトライしてみたいと思います。なお写真を撮るために箸を箸入れの紙に戻しました。本来のマナーです。しかしいつもは紙に戻しません。綺麗であれば多くのお店で再利用することも多い故、それを思うと汚すのがもったいなくて、です。
RX100M2

今までの感性オンリーで一枚。出かけていた家族と合流するために実家へ。行ってみればお寿司の中食を買って帰ってきて。こちらはビール鴨せいろ「まずそうなお寿司ですね」というと1,500円、「いいお値段ですね」と思えばビール鴨せいろセットと同じ値段。食べてみればそこそこ美味しいお寿司でしたが、やはりビール鴨せいろにはかないません。大人のひと時を過ごせます。
RX100M2 トリミング

自転車用のヘルメットを買ってもらい。
RX100M2

想像性も自ら育んでいるようです。私もカメラを通じて、中井氏の人間性も少し取り入れてみようと自らを育んでもみようと思っています。
「中井精也のてつたび」(NHK)
アブソー
あそび。
お気に入りのプロ写真家の作風を意識した写真を撮ってみに、
ドライブへ行こう。