G5X

千里川土手から最寄りの駐車場という高速道路下にある100円パーキングにクルマを停め、いざ。高感度に強い部類たる1DXにはEF200-400mmを付け望遠狙い、同じく5D3にはOtus/85mmを付け千里川定番の一つと言う中望遠狙いで。リュックの中身は、念のため70-200F2.8と予備用にEF85mmF1.2を入れて、明るいレンズで夜使用の準備として、加えてコンビニで雨対策用として買ったゴミ袋とタオルを入れて。EF85mmF1.2は雨用に防水かと思い持ってきたのですが、途中で調べてみれば防塵防滴でないことを知り。傘はホテルで借りました。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

最寄りと言っても重い機材を持って15分ほど歩いて、17時30分到着。この日の日の入り19時08分。まずはウォーミングアップがてら、来た飛行機をプロペラを回して撮るためにSSを若干下げて撮影。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

この日は日曜日。近隣の休みな工場や、その周辺に、あるいは「賃貸物件」の看板がある空き工場もあったのでそこへ止めてしまうか、土砂降り時に機材を考えると出来るだけ早く避難しやすいところがいいとよぎりましたが、落ち着いて撮影したく100円パーキングに止めました。地元の人は路駐してしまう人もいるようです。週末の夜はめったに取り締まりがないようで。
G5X

広角は捨てているので、コンデジで一応レベルに、ささっと適当に撮って終了。この前日は夕焼けが綺麗な日だったので、そのようなコンディションでも撮りたいものです。とはいえ、急がずゆっくりとした旅にしてよかったと思います。
G5X

そのうち11mmぐらいで寝そべって773あたりを撮ってみたいと思います。たんぽぽと絡めたりして。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

この日は夜から雨の予報で朝に向けて強くなるとのこと。到着時は霧雨程度だったり、少し降りが強くなったり、止んだり。遠くを見れば明らかに土砂降りの雲あり、こちらにこないでほしいと願うばかり。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×
9ヵ月前にお尻に魅せられたのを思い出します。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×
はじめて来た前回の千里川は昼に70-200F2.8で撮ったので画角としては問題ないことを確認しています。200-400のF4、あるいは内蔵エクステを使ったテレF5.6が暗くて使えない場合に備えて70-200も持ってきました。1DXとの組み合わせでは闇夜の中、F4は少々きついながらもいけると思いました。F1.4の明るさ、ノイズレスさには敵いません、というのも知りました。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

到着早々は人もそれなりに居て、夏場に向けて草も増えてきて、いい場所が空いていませんでした。草が邪魔しない切れ間は陣取っている人がいます。どのように撮れるのか確認しながら、撮影。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

この段階ではISOやSSなど試しても意味がありません。どれぐらい暗くなるのかも不透明です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×
以前に浮島にて予定外に夜の撮影となったときに高感度が苦手な機材にてISOを絞りすぎて暗いだけの写真になってしまったので、その反省から今回はISOをバリバリ上げるつもりです。結局は調整してギリギリを探すのですが。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

18時。少しずつ暗くなってきました。闇夜に包まれるまで、まだ一時間以上。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

otus85mm。どうしてもこのレンズで撮ってみたく、飛行機撮りのイメージに繋がりにくいレンズながら、関係なく使い、今回も連れてきました。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

後ほど、本格的に稼働せざるを得ないことになるとして、このときは立ち位置を探すべく程度に、大砲の合間にだけ使っていました。何より防塵防滴でないのでそれも心配で、このときは今回は85mmの夜間撮影は見送ろうと思っていました。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

一度、夜の千里川を経験してしまうと、日中、しかも曇天では物足りない、と見返していて思うのですが、このときはただただ楽しいだけです。しかしやはりなかなか撮れないアングルばかりの貴重な千里川です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

臨場感も半端ではありません。多くの子供達が怖気出すほどに、大人でも慄く人もいるほどの。終盤ではいい場所を確保でき、構図を作って待ちで撮ったのですが、ファインダーを覗いて頭上で轟音がすると、何度やっても、来るのが分かっていても心拍数が上がりました。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

いい場所が空くまでは、来る飛行機を撮って、そのまま追いかけるスタイルでやりました。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

この機はやたらに黒煙を出して。出る場合、出やすい機体、違いは分かりません。今回、致命的な凡ミスとしては、望遠を付けた1DXのCFカードが満杯になってしまい、途中で85mmオンリーとなり大砲は置いたことです。大砲が使えたらさして85mmを使わなかったであろうゆえ、結果として85mmの練習もでき、課題も分かったのでむしろよかったかもしれません。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

今回はRAWでも撮影しました。RAWに慣れていないため、想像以上に保存データ量が多く、読み違えが甚だしいことになってしまいました。クルマに126GのCFカード撮りに行く体力的・時間的余裕もなく。リュックに入れておくべきでした。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

そしてRAWで撮った割には、今回も撮って出しのみの予定です。今回はとにかくいろいろ試しました。これはF5.6の560mmで撮っています。被写界深度の関係で機首がピンボケをはじめています。同じような構図でもギリギリまで待ってから200mmで撮ったり、F10にしたり。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

次回の掲載になりますが、otusでのノイズレス論に少し改説が必要かと思いました。カメラで乗ってくるノイズですが、透明感でノイズが気になりにくいとしていたところ、
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

薄々思っていたのですが、収差がないことにより、1ピクセルに届けられる光の情報が適切ゆえ、ノイズそのものが圧倒的に少ないように感じます。あまりのノイズの少なさに今回びっくりした次第です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

ノイズが圧倒的に少ないなかで、ノイズ処理しても、つまりは画像の劣化が見られず、かつごくわずかなノイズだけ消えあとはほとんど変わらずでした。基がいいと、調整しても綺麗なわけです。という発見もありました。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

85mmF1.2は千里川では試していませんが、普段使っていてノイズの差も感じるところなので、おそらくは同じような結果になるのだと想像しています。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

現場で知った、教えてもらった構図についてなど、次回展開したいと思いますが、明るい85mmはトップクラスに綺麗に写るとしても、ベテランは飽き飽きとしているようで、大砲が好みのようです。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

夜は三脚を使い、置きピンにして着陸を狙う。というケースも多いようです。全体としては手持ちの人が多数派の印象です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

手持ちの人であっても、前回と合わせて思っても、このように迫りくる機体を前から狙う人は、大砲組では皆無です。私はまだまだ大興奮ですが。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

otusは使うときはタオルを掛け、置いておくときはビニールにしまいました。比してこの大砲と1DXは、雨ざらしに置いて、雨がどれだけ振ろうとも安心でバシャバシャ使えました。のちのちトラブルもなしです。プロが過酷な環境で使う安心感です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

この日は、滑走路にライトが灯るのが遅い、ということを聞きました。何らかの理由により多少前後することもあるのでしょう。19時8分の日没を過ぎても点きませんでした。しかしそれとは関係なく、少しずつ、街にライトが灯りはじめます。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

時おり激しく降るので、これは天候も下り坂でだめだと思い、翌日の夜に来ることとして、実は一度帰り掛けました。しかし前夜にミッションインポッシブルを見ていたので、それが効きました。このようなことで諦めていいのか、と。otusが入ったビニールにさらに傘もさして。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

と思っていると雨脚が弱まりました。なんとか天気も小雨で踏ん張ってくれる気配。気を取り直して撮影です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

さて、どんな設定で夜に挑むか。あまり上に向けると前玉が濡れるのでそこには気を使いながら。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

ミッションインポッシブルのテーマ曲を頭の中で流しながら、任務ではない任務遂行です。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

ぞくぞくと着陸機が来ます。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

MFレンズ。明るいうちはピントを追えますが、暗くなったらどこに置きピンにするか模索しながら。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

こちらは200mmにて。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

時おり85mmがついたカメラに持ち替えながら撮影。厚めに畳んだタオルをレンズに巻いて、タオルを握る感じで撮影しているのでが、これがあとで悪さをします。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

85を一番絞ってF16で撮影。ここまで絞ると薄暗いなかで、さすがに目立ったノイズが乗ってきます。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

560mmだと離陸は遠く感じます。滑走路上の水をしぶきで飛ばしながら離陸。
1DX + EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×

機種によるライト違いを楽しんで。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

離陸に向かうANA。できるだけ明るくするために開放で撮るゆえ、すなわち被写界深度が浅くなります。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

AFもきつい機種も多くあるかもしれません。そんな中でどこにピントを置くといいのか、教えてもらったので次回展開します。
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE
EOS 5D Mark III + Carl Zeiss Otus 1.4/85 ZE

これは追いかけている最中に撮った一枚ですが、待ちでの構図はポイントが一つあるそうで、それも次回。
そろそろ暗闇が支配しはじめます。
夜の千里川本番へつづく
みんカラお友達の愛犬が旅立ちました。もう会えない、写真で拝見もできないと思うと寂しい限りです。そして悲しいです。よくがんばったとも思います。黙とうし、安らかに眠りますよう、ご冥福をお祈りいたします。可愛い顔でいつも癒してくれてありがとう。みんカラにて特段にお世話になっている方なので幾ばくながら喪に服させて頂きました。本日より再開させて頂きます。