バーティーを探しにドライブへ行こう。　大井川鐡道二度目のその4[完]

5DsR + 35mm F1.4 DG HSM

バーティーが千頭駅に到着したときは官僚の方より心配して有り難い頭脳を頂戴する電話を頂いておりましたが、バーティーが千頭駅を出発するときは、風見鶏1号と命名している剛腕弁護士から意味が分からない恣意的な助言に富んだ電話を受けておりました。トーマスより早くバーティー出発。



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「さわってはいけません」という表記。子供が触りたがる物を、触りやすいところに。ないよりはあったほうがよく、心遣いに感謝しながら、拷問かとも思い。「触ってはだめだよ」というお父さんが大多数。見て見ぬふりは約一名。私は「どんどん触りなさい、いくらもしないから壊れたら弁償するから」と、なんでもやらせる方針です。そういう人がいたらみんな触るのではないですか、と思いきや、これみよがしに「さわっちゃだめと書いてあるから、触ってはダメ」という父親がむしろ増え、批判の意味も込めて声量も増す傾向。水は高きから低きへ、金利は低きから高きへ、自然の理というものには得てして逆らう必要はなく、かつルールを盲目的に従順に守る側ではなく、作る側になってほしく。



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海外に目を向ければ、障害がある方へサポートするのが当たり前なぐらいな社会的規律と言ってもいい文化なところもあります。日本では「たしかに価値観は人それぞれ」と前置きしつつ、「障がい者マークがあるところにクルマを停めるのだけは許せない」という意見を多く目にする機会があります。最近はyoutubeなどネットにアップしてまで制裁するという方もいたり。



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youtubeへのアップは肖像権の侵害であり実力行使は認められていない法体系ゆえそれはどうかと思いつつ、しかもモラル批判あるいは規則違反を、より上位規範たる違法行為というレベルでするのは論理矛盾であり、しかし控えめにそれを主張する方を否定するわけではありませんが、他の規律、例えば速度違反のほうが他者の生命にも直結する危険にも関わらずそれはよしとし、自ら守らないことが多い割には、そこを鬼のなんとかを取ったかのように攻めるのはどうかとも思いつつ、他方で、そのようなルールを制定した人がおり、敷かれたルールに従順になっている自らというものを冷静に気づいてみる、という態様も必要やもと思います。軋轢が生まれることはルールを制定した側は分かっていることであり、手のひらで転がっているだけという一面もあり、


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あるいはあの障がい者マークがある駐車スペースは、たとえば高齢者や妊婦が利用できる場合も含まれているケースも多く、中には出産後三ヵ月まで止めてよいというルールのところもあるようで外観からは判断もしずらく、もしくは「優先」としているところもあり、その辺りの理解にも乏しく、明らかに障害があるか、そのマークがない者の利用は著しく一律に批判されているように思います。



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今回静岡へ行った際には、駐車スペース2０台ががら空きのコンビニで、そんな中、当然に障がい者スペースもがら空きで、しかしそこはしっかりと空いている日本のよさがあり、あるいはそれはやはり従順さでもあり、ルールは闇雲に暗黙に、盲目的に守るものであるという思い込み。


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というような、いわゆる頭が固いと評されるタイプもいれば、「固いこと言うなよ」というタイプもおり、はたまた深い思考は存在せずに安易に批判することで自我を保とうする層も一定数存在し、もしくは批判されることは誰しも好むことでなく、合わせてそこもまた軋轢が生まれたりするわけですが、無益な争いをすることは、エネルギーが余っている証拠だとも思い、それも羨ましく思う今日この頃。一瞬の出来事。青い蝶が遊びにきました。


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とはいえ常軌を逸したようなモラル違反をよしとする見解ではありません。世の中のチェックアンドバランスは必要なことだと思います。他方で、世界中には有益な争い事が絶えませんが、私事でありながら合法的な強盗にあっておりまして、


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一つ財産を侵食されかかっていますが、有益な争いと言えばそのような部類に属し、善処はしています。思い返してみれば10年前は不動産を侵奪されそうになり、つまりは勝手に名義を書き換えられ、真正な権利者であるのですから余裕だと思い裁判へ臨めば、東京地裁一審敗訴ということもありました。「このようなことがまかり通るのか」と若かったせいもあり憤りも感じましたが、通常ひっくり返すのは宝くじに当たるようなものな中、その後控訴審たる東京高裁で逆転することができました。



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今回は不動産ではない中で、当初おどろきはしましたが、24時間後には慣れていました。そして少しずつ全容が見えていきました。大人になったので少しは落ち着いて対処しています。ハードルは低くないですが。「感情的にならずに、よく冷静でいられるな」や「その見方は冷静な証拠だ、えらい」と人生の先輩から言って頂くのですが、根本的には執着心がなく、あるいは争い事なので対象がどうより勝敗にはこだわりたいところ、


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感情的になり有利になったり、もしくは有益であるのならば、喜び勇んで感情的にならせて頂きます。もしくはそうポーズを取ります。しかしそうではないから、冷静かつ客観的でいられることができるような気もします。


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一定以上に何かをやった人は、何かあり、何かの違う感性を持っており、何かの価値観があり、4,500億円という資本をとある企業に投資したことがある人に連続9時間も打ち合わせを頂きました。80を数えようかという年齢にも関わらず、論理性や思考力、知識は名刀のごとくな切れ味を感じました。


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「会うのは5年ぶりだが、君が連絡をくれないから助言が必要ないと思っていた」と前置きされつつ、「5年前よりビジネスに対する感性がシャープになっている。数億、10億、20億どうでもいいから、もう一つ上の桁のビジネスをしなさい」と助言を頂きました。手前七唐辛子級ながら、薄っすら自分でもそう思っていたところ、


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強盗のような様相にあっていながら家人からは「いつもと変わらない」と評され、あるいは応援団がとんでもない人達ばかりで、そしてこの機会に深く会話することにも恵まれ、むしろ一つ次に進める要素かとも思いつつ、



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またしてもお客さま。


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何よりも男が一番脂が乗るという45歳から55歳に向けての準備期間と取捨選択の機会ともなり、


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エキサイティングなはずなのに、平穏な毎日です。


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時価で15億円の価値を盗まれかかっていますが、バーティーを探し、それを楽しむひと時のほうが大切で。


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自らが動いて来なかった逸失利益を含めれば、100億ほどかと思いつつ、つまりはそれぐらいを投じて子育てをさせてもらってきているとも思い、本人には重く感じてほしくもなく、その必要もなく、むしろ誇りに思ってもらいたいと思っています。


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バーティーとタイミング合ってデットヒート。車内厳かに盛り上がりを見せていました。


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良しことも悪しことも論理的に判断する。そこがいいところである、とご指摘も頂き、自己評価もその深度や正確性は置いておき、そう客観的に判断できると思う状況の次第で、つまりはそう主観的に思っています。



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あるいは、感情的な要素だけでなく、ふさぎ込んだり、沈んだり、慄いたりしても問題は解決せず、問題が解決するのであれば、すればよく、問題解決や何にもならないのであれば、適正に淡々と対処するだけで十分だと思います。


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つまりは、そのような性質も受け継いでもらいたいと思いつつ、実は受け継いでいるとも思っています。


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一駅かましても、まだデットヒート。ここまで競るのはなかなかないような気がします。


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執着心がないと言っても、あるいは些細なことだとしても、善処が実らず、漁夫の利が発生したときは、お咎め的に別の方法を講じようと考えています。後悔先に立たず。


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この経験はなかなかできないことゆえ、どうしても心境や心情、対処する心構え、あるいは得たこと、知ったこと、見えたことを子供に伝えたいとも思っています。


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「幸せかい」と聞けば「ハッピー」と答え、「テレビの主電源どこだっけ」と家人へ問えばなんでも聞いていて「スイッチ」と発し、お風呂で「10数えよう」といえば「ジュウ」といい、「じゃあ1から10まで数えよう」といえば、「イチ・ニ」と数え始め、気づけば勝手に数えるようになり、「ワン・ツー」と英語も覚え、


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低めのタンスによじ登り、ベッドへジャンプし、そのまま前転し、話せることも日々増えて、布団は毎日のように掛けてくれ、そんな二歳半を過ごしています。


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バーティーとのデットヒートを楽しんで、新金谷駅に戻ってきました。


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それにしても暑かったですが、窓を開け放った客室内はほどよく心地よかったです。


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最近はメンタリティが太いのは当たりの素養として、加えて知能が高い方々との会話が増え、知的かつ、論理性に富んだ話しを多分に聞けるのは、何より脳への栄養となり、楽しみは増えました。それは自身が望んだことであり、


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そういう意味では刺激的な日々を送っています。少々枠を入れすぎました。


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若いころはしっかりとメモを取りました。しかし一定の情報処理をするようになり、脳が活性化されてからは一切メモを取らなくとも一言一句レベルですべて頭に叩き込めるようになりました。しかし加齢の劣化もあるやもしれませんが、最近はまたメモを取るようになりました。話が高度かつ複雑なので脳のメモリを使うよりも、ノートに整理するほうが断然情報処理環境がよいためですが、周りの人のおかげだと有り難く感じています。


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この二年、殊更にはこの半年。大きく、大きく価値観が変わりました。何気ない日々を過ごしていても。このBMW、千頭駅からずっと並走気味でした。写真もありますが割愛しつつ、お父さんがんばっています。


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楽しい機関車の旅。大井川鐡道に感謝致したく、また次回を楽しみに新金谷駅をあとにします。


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海老名SAに寄り、


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SA内にあるスーパー成城石井の御惣菜コーナーで家人の負担軽減を計るため、夕食兼おつまみを仕入れて、


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この日最後はクリーニング店に寄って、日常に戻りつつ、楽しい旅の締めくくりとなりました。



この先も楽しみにして、ドライブへ行こう。