*二歳の頃から体現してきた停車中の一枚。

自転車で我が屋のジムニーを取りに行き、

20インチの自転車を積んでしまうと、後部座席に人のが乗るのが厳しい様相に、

一回り小さい自転車をジムニー用とすることとして、

旅の仕度を整えて、

本ジムニー我が家に来てから二か月たらずかですが、売却を決め、近々陸送予定でいる、オフロードおよびそれを軸とした事業のリサーチャー1号です。

何も知らずに買ってしまった勉強と経験も兼ねたボディリフトも合わせ5インチリフトアップを手始めに各所丹念にカスタマイズされた一台にて、はじめの本格的な林道となる、とある有名林道に向けて出発です。

車高2mにも達し、眺めは最高な利点はありながらも、オフロードにおいてボディリフトは三害あって一利なしと判断され、

ここまで歴代オーナーが手を入れてきた一台であり、ボディリフトに合わせたどでかいタイヤをコーディネートする楽しも捨てがたいですが、オフロード中の転倒リスクの向上と、これにおける心理的負荷を考えますと、

2乃至3インチアップ程度のリフトアップジムニーに入れ替える方向にしたいと思います。

建造コストに加え、運用コストや建設および橋梁メーカーに配慮して橋梁部分を残した計画となったというアクアラインを抜けて、

千葉県木更津市へ向かいます。

カーナビいらずの時代、最新ナビその欠点は、このとき街の中では知る由もありませんでしたが山の中で位置関係を知りたくとも電波が届かないところでは使えないというのがあり、加えて古いスマホ、充電の減りが早く、USB等充電環境を整えていない中に、節電のため木更津に入ってからナビを起動します。

このあたりから我が子起き出して、マロウドホテル以外ではなかなか泊まることもない千葉と木更津の街を感じ、

ホテルに到着です。

夕方出発して、翌日の英語教室までに戻る、思い付きの旅です。

大手ビジネスホテルチェーンと名前が一部重複していましたがそれとは関係のない、地下にはつぶれたスナックがある等、味のある木更津のホテルでした。

「あっ沼津のホテルと同じ空気清浄機だ」と、この日は木更津、翌日は富津に君津を巡り、夏休みは大津にも行き、すなわち「津」を巡る旅の一面もあるやもしれませんし、ないかもしれませんが、焼津へ寄るべきでした。

宿泊費という意味で経済的価値あるといえるトレインビュー。

内装に努力の意欲を感じます。

木更津駅まで徒歩5分、夕食を目指して散歩です。

その昔流行ったときもあったであろうビルのデザインをみて、

イタリアンへ入りました。牛の赤ワイン煮やピザ等どの料理もなかなかに美味しく頂きましたが、

食欲が減退した中年にはこれ一品で量は十分だったかもしれずのなか、美味しい上に初対面で癖になる味を感じ、名古屋のそれと異なるのは見た目はB級感がありつつも本格的イタリアンな味付けとアルデンテが維持されていることのように思い、これを頂きにまたドライブへ来たくなりました。

ながらスマホを取り上げられてふてくされ牛歩戦術を採る我が子へ、夫婦揃ってちょっと隠れてこっそりみても、何ら動じず柵に登って羽田へ降りていく飛行機を眺める我が子を見て、

タクシー日帰り温泉ドライブの仮計画は頓挫して、

ホテルのシャワーを浴びた後は東京からのドライブで熟睡したのか「眠くない」という声につきあって夜風に当たってみます。あれジャンボじゃない?膨らんでるところがある、

という指摘は確認できず、

1930年軍都として発展し、戦後の高度成長期は製鐵所等の産業で移住者も増え人口10万人を突破、近年はアクアラインによる品川・横浜方面へ高速バスでの通勤アクセスもよいとのことで、13.5万人程度で人口微増をしている木更津を感じます。

夜が明けて、我が家のエマニアル坊やのポーズを見て、朝食も済ませたところで、

木更津キャッツアイの街、朝の表情をみて、

前オーナーまでは素敵なバランスであったものの、今や小さいタイヤをセレクトしてしまい総合して異様なオーラを放つようになった我がジムニーは、コインパーキングへ行くとジムニーから3メートル離れて、学校帰りの小学生男子が仁王立ちになり車を見上げながら微動だにせず眺め、去りゆくまで「なんだあれは」という表情で見送ってくれたり、街を走れば多くの子供が目で追ってくれることも日常です。(ハイリフトアップされタイヤが小さいアンバランスな)ジムニーは子供たちのちょっとしたヒーローです。

ナビをセットして、まずは物件探索へ出発です。

オフロードをする上で、ボディリフトの欠点をもう一つ気が付きまして、それはレスキューけん引時の強度についてです。

無理やりフレームとボディを引き離し、数本の柱でささえてあるだけですので、構造上の強度劣化に、どこの工場で誰がどのように施工したのか分からず信頼感に心理的な不安も増して、というよりもけん引後に多少のゆがみも感じておりまして、耐久力が下がる大きな一因であるとも勉強した気がします。

排気系もいじった静寂とは無縁なこのジムニーワイドに乗ったあとに新型RAV4ハイブリッドに乗れば「これは新型のセルシオか」と思うほど、その静粛性を思い、同じくジムニー後に旧型210クラウンに乗れば「これはロールスロイスか」と思うほどに揺れず安定しと感じるのもまた主観的ながら事実ですが、

しかし安らぎに快適性とは無縁であり速度も上がらずに調律されたこのジムニー、総合的なグランドツーリング性能は客観的にも著しく低いといえるのですが、これにも慣れてきて、不思議とジムニーワールドに引き込まれていき、

「車を運転しているんだ」というダイレクト感、「内装のここにもソフトパッドが使われていまして」という世界観にまったく興味もなくなるのに輪もかかるこのジムニーワールド。

その真骨頂は「楽しい道具」というファクターであると、散見されますが、まさにその通りであると実感が強まっていく車に思います。

人生の楽しさ、つまるところでは幸福感を増幅してくれる装置たるハッピーツールのような車、この程度の道では物足りなくなってきます。

それぞれの車に魅力はありつつも、まったく別のベクトルに位置するカテゴリーであることが、乗るほどに実感し、魅了され、トヨタ系クロカンで十分に内装の質感など蚊帳の外化されていきますが、ジムニーはさらに軌道外に、質感は無論、トータルの疲労感をも打ち消していく魅力を底力から有し、

友人数家族がこのジムニーに乗れば、行き先も遊び方も増えていくようにも思うほどの車ですが、家族での遊びにはあまりに積載性が乏しく、ルーフキャリアやヒッチメンバーが必須になるような気もし、

ホイールベースを伸ばした5ドア版という選択肢があれば後部座席の乗降性も上がり同乗者にも優しくなります。その他、限定車も噂される来年2020年ジムニー50周年を楽しみにしたいところですが、一方で新型の調達次期に悩ましさも一石を投じてくれます。

E=mc2に、ジムニーの諸要素を当てはめて計算した結果でもあり、間違いないと確信したい気持ちです。

海沿いの小山。

すべてはアクセスできませんでしたが、海辺での走行も合わせて、楽しめそうな山です。現所有者は東京の方と聞いております。

綺麗な貝殻を見て、ここでの光景を覚えていてくれるのか、

安定するナビの位置を見つけて、次の物件に向かいます。

生まれて初めて見ることになった、雲の製造現場を目撃し、内気循環にしていても即座に大量の煙が入ってくる、我がジムニー。実は2WD・4WDの切り替えレーバーを動かすと、地面が見えないわけではありません。

富津に君津、

バブルの頃は、大企業も土地を買いあさり、例えば興銀のリゾート施設も視察させてもらったことがありますが、

しかし結局として、千葉県南部あるいは房総のまだ一部、

さらにまだまだ浅いところながら、

北海道に準じるのではないかというほど、未開拓ぶりを感じ、絶景が眼下に広がります。

房総の一角を有する山の一部な物件を軽く拝見し、

4物件予定の中、2物件視察に変更し、

せっかく来たので、英語に間に合うよう有名な林道へ行ってみることにします。

おっとっと、と一旦入口を通り過ぎて、海をみて、

来ました、金谷元名線。

国土交通省が所管する公道に比べ、林道は農林水産省が所管するものの、道路交通法は適用されつつ、20キロ以下での走行と定めらる等林道独自のルールもありながら、通行止めにされていなければ原則として一般私人も通ることができるようです。

「4駆にしていい?」パート式4WDシステムをハイレンジ2WDから4WDハイレンジ、そして「ヨンロー」と呼ばれることが多いトルクもりもりなギア比となる4WDローレンジへ入魂の儀式をします。

入玉そうそう小さな子供のイノシシ二頭の歓迎を受け、非日常感へスイッチが入ります。

玩具的バギーな位置づけの我が家のジムニーゆえ、ボディに傷がつく等の何ら心理的抵抗なく進んでいけます。

加えて、実地経験済みの走破性を思いますと、この程度であれば何らの心配もなく、安心してハンドルを握り奥地を目指すことができますが、あとでびびることになるとはこのとき想像もしていません。

フロントガラスを徘徊する芋虫の行方にも注視しながら、

初心者でも問題ないとされる林道を進みます。

所々、土砂崩れのあとや、落石のあとが絶え間ないので、落石は気を付けようもないですが気を付けつつ、雨天時や大雨のあとは控えたほうがよいと思う、我がチキンぶりも思います。

こちら途中で枝分かれし通行止めとなっているのは、悪名高きといわれる「竹岡線」です。

超上級者コースと思われ、youtubeでも「竹岡線」で検索しますと
動画が散見されます。あとで調べてみますと2018年8月に、無念であったであろう死亡事故が起きてからゲートが強固になり事実上も入ることができなくなっているようです。故人の方へご冥福をお祈りしたいと存じます。当該事故はバイクが崖から落ちたとのことですが、他にも枝が同じくバイク乗りの方に刺さってしまった事故もあるようで、あるいは
クマに遭遇した林道動画も見ますと、箱に守られて、ライトに楽しむ程度にしていきたいと、私のチキン度合いが増していきます。ここに記すことで、リスクや危険の啓もう活動、その一つとさせて頂きたく存じます。

停車してハンドルをちょっと握ってみて、

先に駒を進めてみますと、何年も前にあったという土砂崩れがそのままになっており、ジムニークラスでないとなかなか厳しい幅が待ち受けていますが、我がジムニー結果として無用の長物的になっているフェンダーを入れますと、実は車幅も2m、少しの隙で通ることができ、
動画で確認すればランクル系ナナマルあたりまでなら難なくいけるようですが、車幅を思いますと
FJでは木々の線傷合わせ相応の覚悟は必要なようです。

タイヤを満遍なくすなわち
側面もグリップのうちな北海道の動画や日本にも突き抜けた遊び方を感じる
九州の超上級者、あるいはこちらはジムニーで有名人のようですが名古屋あたりの方でしょうか
雲の上な存在、もしくは
前転付きの下りなこちらなど、とてもじゃありませんが
竹岡線の動画を見ているだけで足がすくんで来るケンタッキーフライドチキンが大好きな私には真似できないと思いながら東京湾を半望し、

「この先悪路につき、車両通行注意」の看板を通ると、半分ほど来たことになるようです。
つづく