2019.9

我が家にとってヒーローの登場です。正義の味方です。車内家族で「きたー」という声が響き、

あの光が見えたときの喜びと希望は忘れることができません。

先行して来たワゴン車へまずは深々と頭を下げます。あとで聞けば送りを考えて二台体制で来てくださいました。

レスキュートラックが転回するスペースを少し先で確認し、電波が届かないため、入ってきても大丈夫な旨を伝達のためトラックが待機する一旦3キロ先まで降りていきます。

薄気味悪いだけだった暗闇に晴れだした心が勝り始め、余裕が生まれます。

「おぉ来た」

「来たよ、来た」狭いところもありましたが、トラックも無事に入ってくれて登って来れて、先が確実に見えてきました。

レッカー事業をやりたい、という我が子、ここからは夢が叶ってリアルなレッカー作業、しかも闇が包む山の中という稀有と言ってもいいインパクトの中に、間近で見ることができる機会となっていきます。

なかなかな急こう配のため、サイドを引いてもトラックが止まれず、ウィンチをすればなおさら下がって危険であるとのことで、

一旦ワゴン車で少しけん引して、お尻から入れていくプランにする等、同じ現場は二つとないお仕事、現場での知恵が要求されます。

荷物も移させて頂きます。

到着早々、作業中、作業完了、送りのとき、都度都度深謝を伝えつつ、

レッカーの作業風景が見られる興奮も抑えきれません。

レッカー先はこの一連ドライブ、目指していたゴール地点である「長野県にある中古車販売会社」たる135kmのレッカーをお願いしても、保険のサービスでカバーされ料金の持ち出しも等級が上がることもありません。あとで群馬の修理工場にきて、長野に運んでという手間もなく、大変に助かる次第です。

こうして、群馬の山奥で、しかも暗闇の中に、我が家の個性的なジムニーとお別れをすることになります。

思い出深くなる、インパクトも強烈な出来事です。

段々とジムニーがウィンチでローダーに乗っていきます。

到着時、作業中、完了時と非常にご丁寧なお気遣い、ご対応を下さりました。

20:05作業完了。気持ちばかりの薄謝をお渡ししたかったのですが、ここでも受け取ってもらえませんでした。深謝致す次第です。

ワゴン車に乗り込み、街まで送ってもらう約一時間半。私と同い年の方で、非常にたくさんのお話をお伺いできました。「感謝を頂くだけで嬉しいです」と言われ、その理由を伺っていますとレッカーが到着しても激高する方もいるそうで、助けにきてもらって切れるのもよくわかりませんが、恐らくは重度の発達障害な場合もあるのやもですが、合わせて林道だと助けるのが大変で、つい先週もレッカー車の後輪が落ちてしまい、そこから重機を手配して等レスキュー現場のお話や困難なケース、限界事例、あるいは警察案件の事案など、興味深いお話をたくさんお伺いする機会ともなりました。いずれにしましても聞いてますと、故障がスーパー林道に行ってからでなく、これが今回最も不幸中の幸いなような気もしました。

群馬前橋駅まで送り届けてもらい、三連休初日、車中スマホでママが残り一室を見つけてくれ、これも便利な時代の享受を頂きながら、素敵なホテルが決まり、

一息ついて次は高崎に移動しますが、電車は一時間後のため、

「一時間後の電車とタクシーどちらがいいか」を聞いて、タクシーに乗ることにします。

御荷鉾スーパー林道の歴史や荒れているところ、私たちと同じように故障したものの結婚式だということでタクシーを軽井沢まで乗ったお客さんがいたお話、あるいは最近は外国籍の方が多く、東南アジアの方が工場で組み立てをしており、つまりはネジの果てからユニットにモジュールも部品の多くが東南アジア製、それを日本で外人が組み立てるわけで「Made in Japan」とは何なのか、という時代の流れを考えさせられるお話も伺うことができました。

高崎駅の盛大な灯りです。街のよさ、有難さ、多くの人は山に住むのではなく、人はなぜ街を作るのかを肌身で感じる瞬間でした。

暗闇の中に、停電している被災地の大変さも幾ばくかながら思い、暗闇でたった一時間程度ですが過ごしました。

携帯がない時代だったら、もっと寒い日にエンジンがかからない故障だったら、怪我をしていたら、雨が降っていたら。近年は登山ブームに比例して、遭難が増えているとのことで、300m級の低い山でも遭難し命を落とす方もいるそうで、川、海、そして山にと自然はあっけなく牙を剥いてきますゆえ、油断はしてはいけないと強く反省もした次第です。ドイツ車は懐中電灯常備ゆえ、これも油断でしたがこれも全車に常備、とくにジムニー系は必須に思いました。次のジムニーではサンドラダー、スコップはじめ基本装備を纏いたいと考えています。

三連休に隣接エリア含め、最後の一室。ホテルに空きが見つかったのも幸運でした。

高崎駅東口、素敵なホテルに宿泊です。

ママがチェックインの手続き中「はい、一枚撮らせて」といえば、微笑とパソコンを打つ仕草の自動セッティング。

こうしてホテルに辿り着けて、有難く、救われました。

しかもトレインビュー。

22:23横になり、この日布団で寝れる安堵に、布団で寝れる幸せ。

大浴場もついているので一度六階へ行ってしまうも「10階だよ、ママ言ってたじゃん、Aちゃんちゃんと話し聞いているんだよ」と導かれながら、お風呂に入って緊張の疲れと文明の中にいる安堵の中に「今日ほど気持ちよい風呂もない」、こうしてお風呂もなんと有難いことかと思い、

ラジコンの無事も確認し、

「一件落着っ」と発する背中を見ながら、微笑ましく思い、

この日の再現を見て、

「動画で見たい」とのことで、どこが焼けて、クラッチとは何か学習の機会ともなり、

本年無くなってしまう前に乗ろう、と言っていた二階建て新幹線MAXで帰ることとして、「レンタカーと新幹線両方乗りたい」との要望に、レッカーも見れて、されて、おまけにウィンチも、そしてMAXも乗れることになり「神様ありがと」との声もきき、

急な下り坂を3キロ近く歩いて、翌日から三日間筋肉痛にもなる疲れも手伝って、

簡易スピーカーをこしらえて、ヒーリングを聞きながら、

この日合わせ、高崎に二泊する旅となります。結局、ライトな待ち時間に、暗闇の山で夢にまで見たレッカーという稀有な体験と、MAXにも乗れることとなり「Aちゃんの夢が叶う旅」となることになりました。
つづく
ブログ一覧 |
群馬ドライブ | 日記
Posted at
2019/09/19 15:43:24