
昨年2021年6月終わりごろ、福岡へ出張中だった私へ「パパ?大事な話があるんだ」
と電話が入り、これはyoutubeのランクル300プロモ観てノックアウトされたな、と瞬時に情景が目に浮かびましたが「なぁに?」と聞いてみれば「ランクル300買おうよ」「いいよ」と、やり取りから始まり、この一言がこれまた予想だにしない大きな利得を生み出すことにもなるわけですが、

すぐさまご担当者様にアポイントメントの依頼をさせて頂けば、発売日となる日に
ご商談の機会を下さり、ランクルのうんちくを聞きながら
契約まで数日過ごして、これらギリギリのタイミングでなければ、これまたこのときは知る由もなかった数年待ちの列に並ぶことになっていただろう、殊に数少ない日本市場での納車はほとんどがディーゼルで、納期が遅いガソリンZX車を注文する運びとなりました。

契約の日まで当時はまだ日本仕様も置くだけ充電が搭載される噂が有ったので
それの準備をしたり、そうか当時はまだ小2だったのかと思いながら記録を見返せば
デフロックについてオプションをどうするか考えたり、

そうこうして、
ランクルに乗ってランクルを契約する日があって、契約後は「いつ来るかなぁ」を何度言ったことか、「俺のランクル、もう工場で出来たかなぁ」の日々、
よしじゃあ工場まで見に行こう、と吉原工場へ行ったり、ついでにトヨタの本社詣やおひざ元周辺でトヨタの施設へ行けば、
ランクルに間近で出会えたり、
別の施設にいけばまたランクル300に出会えて、じゃあ遊びに行ってみるか、と寄ってみたトヨタ系のオフロードコースへ行けば「今日から乗れるようになったんですよ」と、
ランクル300にしかもオフロードコースで乗ることが出来て、さらにはすぐに完売で手に入らなくなるランクル300ミニカー全色が安価に手に入って、
大興奮だったあのときが思い出されます。

LX570でのそのような旅路の帰路、静岡あたりで「明日も行きたい、ナナマルで」というので「いいよ、よしいこう」と翌日行けば「お父さん、ナナマルだと長距離疲れたでしょ」と施設の方にお声がけ頂きつつ、
ランクル300とランクル70を並べさせてもらったり、

そうこうして、夏休み中、少ししてから何気にまた同施設へ行ってみると今度は告知無しの
三日間限定ランクル300試乗イベントがあり、これの初日にあたり、

記憶の忘却にもありませんでしたが、記録を見て驚愕、まだ去年の夏休み段階で「
ランクル1年乗ってから、レンジ乗る」発言をしており、まだ二台ぐらいしか転売事例がない現在の最高プレ値分900万円相当が上積みされた新古を買うならいざしらず、注文不可V8バイオの新車を売って頂けることになりこちらが制御できないファクターまで入り込んで、ランクル納車からほぼ丁度一年でレンジ3台、うち一台は5thが偶々ご納車頂ける運びとなり、こうして振り返ると単なる自動車投資家から預言者の域に越境をし出していたことになりこれに驚愕するところですが、夏休み終盤はグランド東京を
自転車で走り抜けたりもしながら過ごし、そうこうしていると夏休みの最終あたりには
生産予定を頂戴し、
猿投で撮った動画などを見たり過ごしたり、
ランクルのTシャツを着て「新しくなるほどにホイールが複雑になっている」と分析を聞きながらお風呂に行ったり、

そして2021年11月11日が我が家のランクル300工場完成としての誕生日となり、
12月8日入念にディーラーオプションも装着され、我が家へ納車を頂きました。
ランクル300で日帰り温泉へ行ったり、「サンタさんがレジ打ってた」と
クリスマスの旅路へランクル300が連れ添ってくれたり、
今年からサンタいない確定説を提唱し出していますが、最近では「いるわけないでしょ。おじさんが煙突から入るとかやばすぎ。あとねあれで空飛ぶ技術なんてないから」と、去年のクリスマスからもう一年かとあっという間感に驚きつつ、
ランドクルーザー300で今井浜へ行ったり、ランクル300でオフロードへ行かないことを悟ったのか、あとでこうして日付を見れば
満半年丁度でモデリスタを装着したり、
草津へ行ったり、その
道中でサードレンジを買ったり、さらにその
道中で5thを初めてみて等、思い出作りに寄与してきてくれました。

そんな納車前から盛り上がったランドクルーザー300、我が家にとっての
ラストランへ、大磯プリンスホテルに行ってきました。

行ってみれば、
広島焼やフランクフルトを頬ばったあとに、チョコバナナを一人で買いに行き電球ジュース等まで買って来た、お祭りが開催されており、

なんと花火も上がるとのことに、前夜スイート系の宿泊料が高い部屋しか残っていなかった横浜付近を避けて適当に予約した割には、旅行支援で安くなりさらには夕食のファミレスで使うことになるクーポンまでついて有難い機会に恵まれ、花火が終わってから夕食の予定に、繋ぎの仮ディーナーをお祭りで済ませて、

11月下旬にしては心地よい気候の中に、散歩して部屋へ戻ります。

甥っ子が先日仕入れ2万円のとある物を、部品を買って修理したり、塗装し直して、27万円で販売したと聞きました。加えて運搬費3万円、運搬費のうち2万円は現場キャンセルが出ても交通費持ち出しとならぬよう前払いしてもらったと聞きました。学生二十歳でたまにアルバイトもしながら、こうして自分のアイディアと努力に技術で稼ぐ、という点に、さらには運搬費のリスクヘッジな商習慣的知恵まで投入して、これらの点に天晴な目を見張りながら、アルバイトしか選択肢がなかった己と比べても滅法立派に思う次第です。

正確な売価を聞くまで、私は勝手に「17万円ぐらいで売ったのかな」と予想してみていたので、経営歴四半世紀を数える経営者より値付けがうまく、その点も敵いませんが、

予想売価17万円に基づきつつだいたい15万円として、我が子と次のような会話を
フィットの旅、
豊橋あたりでしたことがありました。

「売価15万円、仕入れ2万円。儲けは13万円。これを100回やると?」「1,300万円?」「じゃあアルバイトで雇われて同じ作業を時給1,000円で一日10時間途中休憩も一時間あるから11時間拘束されるとして、それを年間200日にやると?」「1日1万円だから、200万円?」「はい問題です。同じことして1,300万円儲かるのと、200万円しかもらえないのと、自分でやるのは自分でお金出して仕入れて売れないリスクがあるけど、雇われれば多少さぼっても売れなくてもお給料がもらえる。どっちがいい?」と誘導尋問的に質問してみると、

「パパ?、その計算には部品代が入っていないよ。100個分で部品代だいたい300万から500万ってとこだな。」「うぐっ。たしかに。じゃあ部品代500万円だとして800万儲かる。800万円と200万円どっちがいい?」と誘導度合いを強めるのが関の山でしたが、修正を余儀なくされる重要ポイントの
指摘をされ一本取られつつ、

「Sちゃんのビジネスの課題はなんだと思う?」「安定した仕入れ?」「おぉその通り」と、私が思う正答を答え、「売価というのは相場が形成され、だいたい決まって来る。安い価格で安定して仕入れられる環境を作ることが大切だ。トヨタも同じ。部品をいかに品質を上げながら安く仕入れるか、それを改善と呼んでいるけど、そこに集中してきている。じゃあ、ハードルがなかなかに高い、よそもクリアし難い、やっとの思いでそれを安くかつ安定して仕入れられる環境が出来たとして、次に何する?」

「
より高く売る?」「それも一つかもしれないけど、まず多くの人が次に進まないのが、人を雇うってことなんだ。自分の給与が減っちゃうとか、人を雇う責任が怖いとか、人を制御していくのが得意じゃないとか、理由はいろいろあるけど、みんなそのまま自分でやろうとする人がまず多い。やっと自分が取れるようになった毎月30万円の給与分、これに固執するのではなく、そんなの捨てて人を雇うんだよ。この小さいけど、大きな一歩をまず踏み出すことが大切だ」「なるほど」

「君30万円払うからうちで働いてくれ、君は腕がいいから45万円出そう、って感じで人を集めていく」「なるほど」「はじめは自分でやっていたわけだから『おお上手いじゃん、そうそうその調子』とか『あぁここはこうやってみて』あるいは『俺よりうまいじゃん』と自分より腕がいい人が出てきたり、仕事を教えることもできるけど、絶対に自分でやらない。人を雇っても自分でやっちゃう人ってけっこう多いんだよ」

「〇〇自動車サービスの社長さんみたいに、結局伝票まで自分で作って、お客様への報告説明事項でありコミュニケーションの一つである伝票一つも時間がかかって、お客様へ迷惑となったり、11月になってから夏季休暇もらうことになりました、となったり、いいサービスを提供できないことに繋がる」「なるほど」「自分はビジネスを決め土台を構築し、人をまとめたり、社員教育したり、ビジネス環境を整えたり、戦略を考えることに特化していく。やがて給与の計算を代わりにしてくれる経理の人も雇う、という感じだ。簡単だろ?、人を使い、使い倒し、そうやって人を動かせるようになり、組織を制御し、そうやっていって初めて人様を活かせるスキルが身についてくる。活かせるようになると相手もより人生の華が開くようになって喜んでくれる。よく覚えておいて」

と、甥っ子のおかげで、ミニ経営セミナーを挟みながらの旅を最近しました。

一年で6千キロちょっと、売るときには7,000キロ近くになっているかもしれませんが、そろそろリリースです。

そのような会話をした往復1,700キロ、うち広島からばぁば宅経由、帰りはフリードに乗り替えての自宅まで含め
爆走1,060キロフィット引取り納車のドライブがあって、

それらの
確認復習をした、ランドクルーザー300、大磯プリンスホテルドライブ。

二十歳比でビジネスをすることや、値付けなど甥っ子に敵わず、かつこの年になって張るわけではありませんが、ふと思ったことは、

あるいは私は若いときそれ以上に汗をかいても儲けることすらできずでしたが、甥っ子は汗水たらしてしっかり20万円の利益を立派に出し、他方私は親指だけ動かして車を選び買ってドライブを楽しむだけで100~200万円の利益を生む。この差は何かを考えてみました。

たとえば、半年前に購入したアウディ。これは相場を見ると現状で概ね80万円の含み利益となっています。今般購入したレンジローバー4thは我慢できませんでした。

何にがまんできなかったかというと「これ、車庫証明の書類を(仲間が)カキカキするだけで100~150万絶対儲かるじゃん。保険代とか差し引いても100万は固い。ゆっくり3rd乗りたいと思ったけど、買わないと損だ。買わないとみすみす100万円捨てるようなものだ」と、カーセンサーを見ていると、状態に比して値付けが優しい個体が分かるようになってきました。なお事務回りはアタオカなほど苦手なので、仲間にお願いし、それで済ませるつもりはありませんが、それへの謝礼とは隠して車庫証明1台分につき1万円前後のお取り寄せを寄贈させていただいており、あるいは同じ書類1枚2枚書いても利益にならないのではなく、それで100万円あるいは不動産であればそれ以上儲けるように、仕事をお願いして人を動かしていくのが経営者のスキルかと思い、そのようなセンスを感受性で察知してほしい、という勝手な想いも付録にして、

今般のレンジローバー4thは5年落ちで3万キロ程度、写真やヒアリングの雰囲気でかなり綺麗な一台と思われますが、マックス200万円ほど安い値付けに思いました。サードレンジも100万円のせても十分相場内で売れる、またその状態を備えた1台に思い、固い儲け話としてがまんできず購入した次第です。

これは下手をすると、経営が上手ではない中古車店より利益が出ているかもしれない、たとえば1台コミコミ50万円で月に数台売れるかどうかな中古車屋さんより儲けているかもしれない、しかも労せず。

なぜそれが可能なのかと考えてみました。市場価格で売れる販路を持てたことも大きいですが、これは今やそれを生業とするビジネスも出始めて再現性が高い事項ですので急所であるとは考えなくともよいとして、中古車業といえど、いろいろな理由や状況で値付けが甘いのが市場の中に必ずある。悪人的に状態悪いものを安価でさばくところが散見されつつこれは見抜いて避けて、あるいは善人的に安い値付けを意図しているところも極僅かあるかもしれませんが、状態比安価な値付けは、早く回転させたい、現金が早く必要だ、あまりガツガツせず食べられているし暇つぶし兼ねてそこそこ商売できればよい、そもそも値付けが下手や、不安因子を多く持っていて売れない間のストレス耐性が弱く結果値付けが弱い、など理由はいくつかに分類できるかと思いますが、

あるいは現在は中古車市場が新車供給が鈍り不安定化していることは、この狭間を広げているとも思いますが、つまりは市場がまた安定化してくればシステマティック化が進んで来た市場でもあり歪みは少なくなってしまいそうですが、しかし市場にはその大小を別にしてそもそも恒常的に、カーセンサーを仕入れ場としても利益が出るほど、値付けの現場を考えれば普遍性すら感じる値付けの揺れがあることに気が付いた次第です。といいつつ、実は
業者オークションの環境構築をしようと思っています。これでさらに利幅が大きく増えていくことになりますが、あくまでも私用用途であり事業にはしません。

カーセンサーイチバに限ったとしても、相手は中古車のプロ。しかしこちらは零細ですが経営のプロ。という関係性で優位性を見出すことができるケースが散見できるかもしれません。

甥っ子は汗を流し20万円の利益、経営をかじってきたおじさんは親指を動かして100万円、いや待てよ、我が子は「パパ車欲しい」と口だけ動かして一台で800万円ぐらい利益を出しているではないか、とも思いましたが、

購入を我慢できない理由が「この車乗りたい」ではなく「この車儲かっちゃう」であり、そのような視点に気が付けたのは、ランドクルーザー70を端緒に、ランドクルーザー300の利幅は別格にしても、LXは230万円ほど利益がでてしまいましたが、含みや効果合わせ一般的利用を目して車を買うだけでトータル2,000万円近くの利益が出てきているのか、株など下手に金融商品よりも運用利回りがいいのではないか、これらこの子のおかげで気づけたことです。車選びの基準ががらっと変わってきました。

「いいか、Sちゃんは2万円が20万円だから、10倍だ。パパは500万円で200万円儲けるから1.4倍に過ぎない。倍率は大きく負けているけど、でも絶対的な利幅は20万円と200万円でぱぱの方が大きい。ま、Aちゃんのほうが利幅大きいんだけどね。ちなみにパパは不動産で600万円を2億円以上にしたこともあり思い込みはダメだけど、こうやって種銭が大きくなるほどに倍率は減るけど、利幅は増えるのが一般的だ。」これらの話しをすべて我が子へ伝えてみて、さらにこう言いました。「パパはこれを不動産でやりたいんだよ」
つづく