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2024年12月25日

幸せなお葬式とライス計画

幸せなお葬式とライス計画




香木。



白洲次郎氏の奥方様や孫正義氏の父上殿が滅法好きだったというそれは、2024.11.27現在、金が1g14,278円なところ、香木は値段が有って無いような世界ですが安価なものだと1g2,000円から、高いものだと1g80,000円超という金より遥かに高価なブツもあり、そのような価値の物を燃やして終わらせるゆえに究極の世界と言われることもある分野。私のは頂きものですが、世にはいろいろな趣向な方がいるものです。曾ばぁばのところで香木を焚いて来たので、久しぶりに我が家でもといことで、我が子が焚いてくれました。





曾祖父のときも、曾祖母のときも、仲間御親類のお悔みごとでも、お通夜に焚いたり、ご焼香に投入したり、棺に入れ火葬の際に香りに包まれて旅立てるよう香木を添えるようにしています。そして翌日はお葬式に向けて、出会ってから29年目にして私よりママのほうが腕が長いと知ったりしながら、前泊前入りです。夕食を済ませて、




香りがだいぶ古臭い築33年のRCにて、あぁお腹いいっぱいの図。築が古かろうが何だろうが、今後コストや採算面から殊にレジデンスのRCが建てられないエリアが増えて行く中、いかに既存RCを大切に100年運用していくかを考えて行かざるを得ない地域が散見されていくような気がします。




翌朝はホテルで朝食だと慌ただしいので、コンビニおにぎりとからあげという、これまた幸せなセットで朝食。






ちょうど一年前に曾祖父の葬儀でした。その一年後、なんとまぁ臨終時間が分単位まで同じで、曾祖母が虹を渡っていきました。



二人とも90歳を過ぎて「来世も結婚するんでしょ」と言われてると、顔を赤らて照れるような夫婦でした。




そういえば生まれた年で守本尊様が決まっているのを思い出して、一緒に確認してみればこの子の世代は勢至菩薩様でした。




曾祖父のときは農協の葬儀施設で葬式を執り行ってもらいましたが、曾祖母はご近所の高齢者も足を運びやすい最寄りのお寺さんで執り行ってもらったのもあって、お寺が用意してくれた椅子が足りなくなるほどなんとたくさんの方々にご参列を頂きました。




前々日ぐらい、泣いている叔母さんを抱きしめてよしよしして抱き合っていたかと思えば、喪主を務め葬儀の手配をしているママの叔父さんに「おつりはいらないから」と2万円の花代を渡しているのに笑えました。




葬儀中は後ろから前に座っているじぃじとばぁばの背中や腰をマッサージしてあげたり、蚊がいたのでじぃじを叩けば、じぃじが撫で声で「どーしてたーたくのぉー?」なんて発したり、と思えば後ろからじぃじに足でカンチョーしたり、昭和の威厳あるおやじ風で来たじぃじがこの世で唯一甘え、スキンシップをし、じぃじに唯一甘えるのがまた我が子だけなのですが、そのような光景が微笑ましく思えます。火葬のときは泣くばぁばを、曾祖父のときよりも身長と包容力が増した様子で「よしよし」をしていました。





昭和の威厳あるおやじなじぃじだけでなく、実はパパも我が子に日ごろから甘えます。義妹が昔甥っ子達にそうしていて、素敵な子育て方法だなと思いオマージュさせてもらっています。寝るときにベッドで背中に顔をくっつけて甘えるときもあるのですが「勝手に甘えてろ」風な対応がまた頼りになる魂な存在感。



曾祖父のとき、火葬が終わると「大きい骨をお持ちの方でした」「この骨は腰ですね」とかお言葉を下さったり、説明をしてくれて「曾祖父の骨を最期の最後にお世話してくれた人だ、お礼を言っておこう」と伝えたことがあったのですが、それを覚えていてその方とすれ違えば「あっあの人、骨のお世話してくれた人だ」、今回は違う方が最後骨の面倒を見て下さったのですが「今回は解説なかったね」とか、言われてみればと思うよくまぁ覚えているなぁがまたあって、曾祖母が骨になって家に戻って来ました。





「ほれ、描いてみ。いいよ好きに描いて」とよく曾祖母が言ってくれて、土間に落書きをさせてもらったことを思い出して、画伯入魂作を認めれば、従兄が似すぎ。



似てなくて、うまく描けず消されたのはママの似顔絵。記念にもう一枚。あと、そういえば生前曾ばぁばをFUJIデジタル中盤で撮った写真が遺影に採用された初体験をもらいました。葬儀が終わり、曾ばあばの家でママが「建て替えるとき、じぃじとばぁばにお祈りできるステージを作ろうよ」「みんながセカンドハウスに来る理由にもなるし、いいなそれ」と会話したり、





親族が集まって歓談している外で、私を「お兄さん」と呼んでくれる、義妹パートナーが最近叔父さんからトラクターの操作を教わっていて、それも有難く思っているところに農園拡張プランから、いやいや「お米作ろうか」という話になって「もっと大きいトラクター必要ですよ」「じゃあクボタのディーラー一緒に行こう」、と農家業は体力がいるから少しずつ、少しずつだとして、後年、晩年の楽しみはこれだと思いつつ、






今貸している田んぼの賃料未払いがあったり、借り手がいない田んぼがあったり、それでも固定資産税と水利権の支払いはあったり、これから加速度的に農家・農業従事者が減っていくことになったり、人口減の中に米離れがあったり、15年前の2010年頃に地産地消的カルフォルニアで作られたお米、たしかササニシキだったかな、をシアトルのホールフーズだったと思うけど、のスーパーで買って、当時借りていたシアトルのアパートにてマンスリーレンタルのしょぼい炊飯器でご飯を炊いて頂いてみれば、日本で買う美味しいコシヒカリとそん色ない美味しいのなんので腰を抜かすほどでしたが、という美味しくて安価な競合があったりするけれど、




そういえばパパばぁばが「これからの時代はファミリーが自給自足できる土地を持っておくのも一つかも」みたいなことを言ってたし、体力ないから少しずつ、少しずつやるとして、あと20年はおじさんズでがんばれそうで、



やがて農業部門の跡取りはお前だ!的に下の甥っ子に「Tちゃん、ライス計画やるからな。頼むぞ」というと、元気よく気持ちよく「はいっ!」だなんて聞こえてきて、




その日何度も「なんだよTちゃん、ああいう返事できるのかよ。びっくりした」と嬉しくて呟いてしまい、ママも「言われてみればあんな返事はじめて聞いた」、我が子も「聞いたことなかったかも」と会話になってしまうようなキャラなのに、あの返事が嬉しくて、そして将来が楽しみで、







「よし、農業法人にしてTちゃんを社長にする」と人事案、いや人事構想を我が子へ発表し、



そうした会話含めて、



幸福感に包まれているような、幸福度が高い時間のような、ファミリーが集う温かく柔らかくて優しい時間のような、幸せを濃密に感じる葬儀の一日となりました。曾祖母の人柄だと思いました。ひいばぁばすごい。駐車場で待ってていいよと言われたのですが、行ってみれば余計なものをカゴに入れてしまい、




なんだこりゃ、多種キムチの取り揃え方に驚いて、



また恙無い日々が流れて行きます。




うたた寝を終えてこうしてこのブログをしたためた11月末頃の宵から、あっという間に12月25日になってしまった。今年ももう僅か。




ブログ一覧 | 日常の風景 | 日記
Posted at 2024/12/25 07:48:33

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