5DsR + EF35mm F1.4L II USM
α7R II + SEL2470GM
RX100M4
G5X

機長が機首を上げるかのごとく、歌会始ならぬ蟹会太始とさせて頂きます。

この地で、松葉ガニ、越前ガニなど水揚げ地で異なる通称があるズワイガニを頂きに遥々来ました。

私はここのコースを蟹三昧を越えて、蟹地獄と呼んでいます。頂くと、一年間は蟹が見たくすらなくなるほどの、蟹のパリコレ。

隠れてしまいましたがハンバーグもついていて、お子様プレートも豪勢です。という競争力。すなわちズワイガニの競合地は日本海側に広く分布されますので、中途半端では戦っていけないのだと思います。

金沢。北陸新幹線が開通してから、観光地としてさらに優位性が増したと思われますが、その前から観光資源を持っていたこともあり、関東圏、関西圏までをリーチする集客地であり、蟹戦争を制してきている地でもあるかと思います。

あるいは富山。立山連峰から注ぐミネラル豊富な水源を持つ富山湾の魚の美味しさは多くの人々を魅了します。

という中での比する京都丹後半島は、京都の観光先として京都市内に次ぐ二番目の観光地とのことですが、とはいえ京都市内のイメージは強烈過ぎ、そして蟹という切り口ではライバルエリアがあまりにも多分に存在します。

しかも主だった客層が、食にうるさい関西圏。安くて、うまくて、ボリュームもないと早々に廃れていくことになります。

「今度あっちの旅館泊まりたい」と小休止も挟みながらの蟹地獄は続きます。

ことにこの夕日ヶ浦温泉は、比較的新しい温泉地であり、つまりは蟹というファクターでも後発新興エリアであり、中途半端では伝統ある観光地に太刀打ちできない環境にあると言ってもよいと思います。

「あ”~お腹いっぱい、ご馳走様でした。くるしい」と思ってからが、折り返し級に蟹コースが続きます。

という京都府京丹後市網野町にある夕日ヶ浦温泉。関東圏から行く場合の欠点は、とにかく遠く、アクセスが悪いことです。鉄道は京都や大阪から特急でも三時間、飛行機だと伊丹乗り継ぎで「コウノトリ但馬空港」という聞き慣れない飛行場に一日一便、そこからさらに30km、と少なくとも気軽な気持ちでは行けません。

殻入れが何杯も生産されていきます。

「Aちゃんもいっぱい食べてますよー」「しおついて美味しい」など、お子様プレートそっちのけで子供も美味しく頂きます。

佳松苑はなれ櫂(かい)。子供もOKの宿です。

大阪友人に何度か連れて行ってもらい佳松苑はなれ風香を利用していたのですが、こちらは中学生以上でないと泊まれなく、通常の佳松苑はせっかく行くのに冷凍物ということで、子供が大きくなるまでお預けか、他に探そうと思っていたところ、

「あるで」と1年ほど前にオープンした子供可の佳松苑はなれ櫂を友人に教えてもらい、今回のプラン実行の運びとなりました。

ただし、お湯は少々残念です。

蟹はカロリーオフでミネラル豊富ゆえ多食しても体に優しいところ、蟹や海老など甲殻類の生態を知りすぎるとあまり食べたくもなくなりつつ、時おりであれば美味しい蟹をお腹いっぱい食べるのも悪くなく。

蟹の種類によって美味しい食べ方は生に焼き、茹でと、あるいはタカアシ蟹はミソをソースにして身をひたして頂くのが一段絶品かと思いつつ、など好みにもよって幾通りあるかと思いますが、

新鮮なずわい蟹のフルコースがある中で、今回は茹でがもっとも美味しく、かつ料理ごと、調理ごとに異なる味わい、食感の「違い」を味わう愉しみがあるように思いました。蟹の諧調を楽しむかのごとく、まさに堪能という言葉を使うにふさわしい場面かもしれません。

正直、毎度食べきれません。

炊きたての蟹ご飯を三通りで〆として楽しめますが、蟹しゃぶ後の蟹鍋の汁で作るおじやが最もオーソドックスでしょうか。

蟹の調べ、そのオーケストラが終演しました。加能・香箱の同クラスより恐らくは半額以下、下手をすると三分の一という、高くてうまいは当たり前でつまらない、食に厳しい関西圏プライスも大きな魅力です。

飲み放題となるこちらの旅館、残りのお酒もお酌で飲み干して、ばぁばのハッピーバースデーを唄い、ケーキの蝋燭も消して、

少々夜風に当たります。

がんばって梅を撮り、

ここでしか撮れない梅を撮ろうと思うも、MFでも目が疲れてピントがなかなかあわず、ピーキングはまだコツをつかんでおらず、

という写真よりも、ファミリーの思い出や記録を撮らねばねと、我に返り。

少々、旅館のハードも味わった時間を過ごし、

部屋に運んでもらったケーキを豪快に頂いて。

子供は成長、親より上は老いていき。冷蔵庫にはジュースが二本、ばぁばもじぃじも飲みたいなと言えば「もう一つのジュースを半分こして飲んでいいよ」と少しずつ事実上の割り算系も思考回路となりだしているようで。

お風呂も入って、隣の部屋に泊まれるかと思いきや「ママ」と発しだしたようで、お迎えに行き、夜が更けました。翌日は一気に東京まで戻ります。

600キロを超えるドライブ日和な朝が到来しました。

お風呂も入り、

さっぱりし、

朝食も頂き、

記念にお椀も強引に決めて、

コーヒーも頂きながら、写真も撮って、

花びらにおしべの影を写していたことを模範としようとするもうまくいかず、

構図重視で撮ってみたはずが水平すら取れておらず、

これなに、と質問を受けて、「まんじゅうさんこもある」と歓喜した旅館を後にします。

近くの土産物屋へ寄り、無農薬といういちごを仕入れれば、これが大変に美味しく、ワンパックプラス半パックをすべてすぐに一人で平らげ、

蟹はもう見たくない、という心理をも堪能し、

夕日ヶ浦温泉もあとにします。

京都丹後鉄道網野駅で電車を見て、

一時期、フライトレーダー24を見ていたおかげで知っていた、多くの航路が行き交う空を見て、

休み休み帰ります。ちょっと違う、というので買ってみれば車体が4バージョン。

ちゃんぽんを、つまりは気軽なメニューをしみじみ美味しく頂き、

がちゃがちゃで得た岩のボルダーというキャラクターグッズ、「車輪も出る」「連結もできるよ」とyoutubeで見た知識を教えてもらい、
以前も堪能し切った土山SAで体を動かし、

この旅は寝たふりをするときは長く、10分ほどという長時間も。「あれ寝たのかな」と言えばにやけて
あるいは「可愛く言えば通ると思ってるんでしょ」といえば、にけやてもしくは天を仰ぐジェスチャーをして、知恵もいろいろ進化しているこの頃。次は刈谷ハイウェイオアシスに寄りました。

まだジープとバイク乗ってないと言いつつ、全制覇。一つは無料で乗れたおまけつき。

SA内にある観覧車に乗っていきます。

道中名港あたりにあったスパリゾート長嶋は、40年近く前に私も来たことがあるらしく、プールが楽しくて離れようとしなかったという話しも聞きながら、事前にWEBを見る機会にも恵まれたのですが、特段に充実したプールと思われ夏には来たいところとなりました。

せんべいも仕入れて、わさびのせんべいも食べてしまい、こちらもたっぷり一時間堪能して、

「羽田行きたいなぁ、連れて行ってー」や接続詞は「それとも」を多用するタームでのドライブ、次は遠州森町PAです。

このサングラスともう一つスポーツタイプがほしいと試着をはじめ。

せっかくなので写真もいじりながら、もう一枚。

「うわ~楽しい」と小山のアップダウンを楽しみ、

体を動かして、

思えば行きはばぁばのおにぎりで旅をスタート、帰りは宿でもらったおにぎりを、おやつとして、旅を終えました。

1200キロ超、三泊四日の思い出深いファミリーの旅。

なお子供が生まれる前に、家人と二人で行った蟹の旅は、金沢経由でした。上信越道でのアルプスの雄大な景色に、夜ご飯、そして朝ご飯がお寿司だった金沢、小浜では有名なラーメン屋が閉店していて食べられず、案外にトンネルが多い印象だった北陸道が懐かしい思い出です。このコースももう少し子供が大きくなったら行きたい備忘録として。