
この日は伊豆・
伊東にある
川奈温泉へ。
真鶴道路のトンネルを抜けると、

「そこはさわやかな空と真っ青な海だった」ならばよかったのですが、この日は台風が近づいていて悪天候。なのに、サーファーが
湯河原海水浴場あたりでサーフィン。好きなことに打ち込めるってすごい。荒天の海や山登り、自然相手はくれぐれもお気を付けください。多くの人が、そして私も何かと神頼みしたり手を合わせたりしますが、冒険家や登山家など厳しい極限の自然を知っている人は言うわけです「いかに神が無慈悲に、そしてあっという間に命を奪っていくかを私は知っています」と。

「明日はここビーチラインも通行止めかな」と思いつつ、
熱海海岸自動車道(通称・熱海ビーチライン)が終わり、熱海に入るあたり。
写真左手は数十メートルショートカットできる道。ですが、まさに急がば回れ。右手に行ったほうが絶対的に早いポイントです。とくに夏の
混雑時期は左手の道に突っ込むとほとんど動かない・身動き取れないので気を付けたいところです。
長浜海浜公園でひと休憩。ここは無料駐車場、トイレなど休憩施設が整っています。

少し行くと「
くるまやラーメン 熱海多賀店」。
かなり古くから各地にあるチェーン店ですが、最近は数々のラーメン店に押され気味なのか店舗が減ったような気がします。と思って「
くるまやラーメン」見たら一度会社更生法が適用されているようです。

レンゲの存在感。それは名わき役。たとえ使わない場合でも、それはセリフがなくとも、必要な存在。を感じつつ、注文後ネギにすればよかったと小さな判断ミスを、店をあとにしたあとも引きずりつつ、人としての器で乗り切ります。たまに食べると美味しい、そして味がかなり濃い目な味噌ラーメン。ニンニクと落花生油が隠し味のようです。伊東方面へ行くときはけっこうこちらの店舗へ引き寄せられます。

伊豆東半島を海岸線に沿って通る
国道135号を走り、いくつかトンネルを抜けて、

伊東市へ入っていきます。
写真右手にある青い看板「
浜善」は
伊東魚市場の目の前にあり、135号線沿いの海鮮屋で今のところ一番美味しかったお店です。

どんよりとした雲の下、港町を感じつつドライブして、
川奈温泉の旅館へ到着。ここは二回目の往訪です。オープン当初に行ったときは今一だったのですが、いつの間にか一休で評価が上がっていたので再訪してみることにしました。宿泊中とてもすばらしい心遣いあるおもてなしを頂きました。ありがとうございます。
そして宿に入ると土砂降りに。

散策もできないので、さして広くない館内を歩いてみたり、外を見たりする他は、お風呂と食事が楽しみです。

夜は一人NHKの再放送をいくつか見ていました。
画面は
巨大災害という番組。他にも気象に関する番組を立て続けにやっていました。この翌日に栃木で、翌々日に仙台で堤防が決壊します。
我々が感じる時間は、地球スケールの時間で考えればまだほんの一瞬の出来事です。番組によると、これから50~100年は気象変動が激しいタームに突入する可能性があるとのことでした。「今まで大丈夫だったから大丈夫」という判断基準が通用しない気候環境になる蓋然性が高い、と言っていい状態になっていくかもしれません。

外の天気が荒れる中、朝食です。伊豆に来たら干物もごちそうですが、私も家人が選んだ金目の干物にしとけばよかったと思いつつ、美味しく有難く頂きました。荒天が続けば干物を作るのも一苦労です。
堤防の決壊は昭和30~40年代頃までの治水が未熟な時代の光景に見えました。
堤防は300ミリまでの雨量で設計されているそうで、栃木での堤防決壊の日は、
600ミリや500ミリの降雨が観測されたところもあるそうです。かつ300ミリを軒並み超える豪雨が川上から川下まで全域に渡り降雨したわけで、本来の設計からするとより広範囲での破堤がなく済んだ、という意味では「むしろよく耐えた」という評価があってもよいかもしれません。トータルで設計の数倍の水量だったわけですから。

丁度チェックアウトの頃に土砂降りが収まりました。
ところで、海外の道を小一時間も走ると、かなりの頻度で路肩に止まっているパンクしたクルマを目にします。清掃状況が悪くパンクに至るようなゴミが多いということなのでしょう。比して日本はアスファルトも綺麗に整備され、そして逐次メンテされ、道路の清掃も非常によく行き届いています。帰国して成田空港からハンドルを握るとなんて道が綺麗で滑らかなんだ、という感想を抱くと思います。日本は道に限らず本当に綺麗な国です。

そのような清潔感ある国に生まれて本当に幸せなわけですが、一方で私はちょっとした環境問題ぐらい、たとえば温暖化も、そんなに目くじら立てなくてもいいじゃないか、と思うこともあります。
地球が誕生して46億年から考えれば、あるいはカンブリア紀、ここ数万年、数千年前。に比べれば非常に落ち着いた地球環境だと思うからです。
もちろんダイレクトに人体へ大きな影響がある公害は勘弁してほしく、避けていきたいところでもあるわけですが。

川奈駅の踏切を渡ったあたりから、青空が少しずつ見えてきました。荒天のあとは空がいつもとは違う変化をしていくことが多く、写真を撮るようになってから荒天が嫌なことばかりでなくなりました。
一時期は酸性雨で騒いでいた私たちですが、遥か昔はマグマがあちらこちらで噴出し硫酸の雨も降っていたわけで、長い目で見るとどんどん地球環境はよくなっているじゃないか、と思うわけです。あるいは弥生時代は洪水で村ごと滅失したどころか、大きく人口減も起こったことが分かってきたり、今はそのようなこともなく非常に恵まれた環境にいます。
荒天に気楽にドライブ行けるなんて、どれだけ恵まれたことなのか。
と思えば、ドライブ先もマンネリだ、とか不平不満なんて言ってられません。

伊豆スカイライン通行止めにより、復路も135号をそのまま北上して帰路につきます。着かないのですが。
そもそも温暖化はおまけ程度で、それよりも
太陽活動が0.1%~0.2%などコンマの世界で変動するほうが地球に及ぼす影響は大きく、それからすると人間がどんなにがんばってもどうしようもない、ところもあるわけです。

名もなき小さな漁港。
いくつかの宗教で言われる輪廻転生があるのか私は分かりませんが、ときに植物、ときに人間、ときに水や鉄など姿を変えるだけで、少なくとも原子、あるいは分子レベルでは地球内の総量はさして変動しないわけで、姿形・分子構成が変わるだけというのも一面事実であり、蜂が花粉を運ぶかのごとく、地球からすれば人間の様々な活動も地球の原子を移動させているぐらいの話しであり、そういう一面もあるのではないかと思ったります。
とはいえ、そんな中でももちろんやれることはやっていく必要性も感じつつですが、人類の力を大きく超えて、想像以上に気候変動していくことが予想されるので、どこに住むのかや、どう仕事していくのか、イニシアチブをグリップしてコントロールをすることができないリスクに対して、少しでもリスクマネジメントしていくことも、これからは今まで以上に大切なファクターになっていくと思いつつ、

「関係者以外立ち入り禁止」。
既得権益者から怒られたら謝罪してここをあとにしようと思いつつ、入ってみましたが、近くにいた人から何も言われなかったので、そのまましばらく風を感じて。

次は
伊東マリーナ/マリンタウン。だんだん天気がよくなってきました。風も乾いてきて少し海外にも来た気分を強引に思います。リッチ層は東京の桟橋から船でここに来るそうです。

私はクルマで。
そういえば昔に下田へ行ったときインフルエンザにかかり、スーパーペーパードライバーな家人が代わりに運転してくれたこともありました。を思い出したり。

「あぁ~気持ちいい」。
しかし荒天のため
ビジターバースと呼ばれる堤防は散歩禁止でした。

虫や花は詳しくありませんが、この蝶々。けっこう獰猛らしいです。

「お、渋いベンツだ」とベンツに限らず、古いクルマに味を感じたり、希少なクルマに目が行くのですが、このベンツ
450SEL翌日も見ることになりました。というわけで伊東マリーナをあとにします。

気持ちよい、から暑い!へ。自衛隊の船が停泊。

海洋面積まで含めれば世界第六位の面積を有する日本。経済性も含めて、相当な大国です。を守ってくれています。日本の潜水艦は、世界一の艦隊である
アメリカ第七艦隊の指揮下の基、活動しています。あるいは思いやり予算など見えにくい・見えない予算も含め、もしくはお隣韓国や遠いサウジも同じような状態があり、そうして考えるとアメリカの軍事予算は実質上もっと膨大な予算である、ということになります。
それも思いつつ、自衛隊があることによりパワーバランスが働き抑止力にもなり平和があるのも事実であり、しかし自衛隊にそれよりも実際に大いに活動してもらっているのが被災地へ行って、ときにはトラウマになるような光景であろうと災害復旧活動をしてくれています。自衛隊は違憲である、と言っていても被災すれば、助けてもらうのでしょう。
多くの我々はもちろん私も、経済活動を通じて納税したり、GDPへたとえ微塵でも貢献したり、あるいはちょっと不安もありつつ国債がまだまだ発行できるように雇用を創出そして維持したり、付加価値をなんらかの形で増せるように日々がんばる役目を全うしていきたい、とも思います。
なんて書いていたらしまった!
昨夜飲み過ぎたのに、ブログを書きながら日本酒一本空けてしまった。シルバーウィークですので。
漁港へ続く、
荒天でもリスクマネジメントもしながら
ドライブへ行こう。