
関越自動車道、伊香保インターまたは駒寄スマートICからほど近い、
水沢観音。

ここのお寺はいつも、モクモクです。

お線香のメーカー(
市場規模300億円)からしたら、お寺全般大切な大口顧客ながら、このお寺は重要太客のひとつなのでしょう、

というくらい、境内にはお線香スポットがたくさんあります。

がしかし、けっこう屋根裏には煙が入り込んでなく、しかも綺麗。でも風向きでは煙が入り込むときだってあるはず、とすると、これだけ煙を炊くので、ヤニが少な目のお線香を発注しているのかな、と考えながら、それはまるで鏡のようにおだやかな水面(みなも)のごとくの邪念がない気持ちで、合掌。

干支別の仏像。
私は(可愛い)うさぎ年になるのですが、中国の裏社会では辰年しかトップになれないという話を聞いたことがあります。というように辰年が一番強そうですが、実は干支の中では
午年が最強なのだそうです。意外です。正午という字もウマと書くように中心としての、つまりは太陽としてのエネルギーを持っているそうです。

いつも新鮮で美味しい野菜や果物が安く売っています。都内スーパーと比べてたとえば富士
柿が3倍超の値段差を知りびっくりしたものです。野菜を安く買って水沢観音をあとにするのではなく、ぜひ、露店向かいにある
釈迦堂と名付けられた御堂では観音様をたくさん見ていきたいところです(堂内は撮影不可)。
二十八部衆像・十一面観世音菩薩像等をはじめ、坂東三十三巡りの観音菩薩像を一気に見ることができますので、お勧めです。
四国八十八ヶ所巡りにしても、僧侶の修業であると同時に、一般人も少しずつ巡っていたわけで、昔の人の壮大な文化も味わいながら旅を楽しくする知恵という一面もあるのではないかと思います。そしてそんな旅の楽しみ方は現代にも引き継がれているわけです。しかも
秩父三十四観音霊場など、学生ぐらいの若い人がけっこう多いと聞きます。これも世相、いや経済的疲弊の顕れでしょうか。

水沢うどんは最近一押し、
田丸屋のりうどん(冷)。
四万温泉が近づいてきました。「寂れた温泉街」で検索すると、鬼怒川温泉、水上温泉がヒットします。見ると、けっこう寂れている様子。これから各地に少しずつ廃墟と化した温泉街が生まれていきそうです。温泉組合が足並みを揃える、もしくは新しい資本が派手目のどでかい施設でも作り、賑わいを作らないと、メンテする資金もない旅館やホテルが経営難でそのまま潰れていくことが増えそうです。個人的心象としては、白樺湖あたりが寂れている指数トップクラスな印象です。一時期はCMよくやっていのですが。ウィンタースポーツの荒廃ぶりに加え、自動車文化の衰退も大きく影響していそうです。

四万温泉のメインストリートほぼ全景。四万温泉は
2014年6月に訪れましたが、

前回とは違う宿で、ここは20年ぶりに訪問する宿です。
四万温泉では一番特出して大きな旅館であり、この地の主です。現在で14代目だそうです。14代守り続けるということは大変なことで、世界中の王族でもできてこなかったことであり、時代の移ろいの中には何度も不景気や内外問わず大なり小なり裏切りもあったり、競合の旅館だけでなく、他の温泉地とも戦い、食いしばってやるときもあり、大変なことと想像します。以前までは高級旅館としても知名度が高かったように思います。

私が学生だったその昔、母親がデパートの福引で旅行券が当たり「彼女と行ってらっしゃい」ともらいました。行くことができる旅館リストから値段が一番高い、という理由でここを選んだ記憶があります。そして当時彼女だった、今の家人と二人で来ました。今回はそんな宿へ母も連れだって、子供と三世代できました。あのときは旅行券くれてありがとう。

ひと風呂も浴びずに、暗くなる前にまずは温泉街を散策。
当時は高級旅館の代名詞と言ったら言い過ぎかもしれませんが、一角には間違いなく入る宿だった室町時代から続く宿、「
たむら」もなんと今では
非常にリーズナブルな料金となっていました。じゃらんなどの評価が低いと家人が心配していましたが、多少サービスの粗はあったものの、まったく問題ない心地よいひと時を過ごせました。

千と千尋のモデル宿となったという
四万温泉 積善館。現存する旅館では、日本最古だそうです。

吾妻川の支流たる
四万川とさらにその支流。たくさんの力が合わさっていくと大きな力となっていく。川の流れのようにすんなりいくといいのですが、力を合わせていくということは、人生においてはけして簡単なことでなく、多大なエネルギーが必要なことの一つです。

写真の別館四万グランドホテルも含め10万坪もあるそうです。広大な敷地に施設は非常にメンテが大変で、電気料金や水道代も桁違いと思います。固定資産税もすごそうです。一方で建物自体はとうの昔に償却も済み、その分を利益とするのではなく、安くして顧客還元してくれているのかなと思いつつ、しかしこれだけ温泉街に人が少ないと大きな融資を受けるリスクも危険で、大掛かりな建て替えもままならず、ブランド低下とともに、料金も下げてきたのでしょう。四万温泉はまだいいほうかもしれません。

川べりと涼しい空気に秋を感じて、

心穏やかに秋の花、ダリア。
というコメントを付したいところですが、このような写真を撮っているとき、焦っています。家族に置いていかれてるので。撮ったあとはダッシュで追いつきます。織田裕二さん扮する青島刑事が現場を重視してほしいという気持ちと同じです。
加えて、コスモスもいいですが、ダリアも素敵ですね、なんてことも言ってみたいですが、ダリアという名前すらはじめてしりました。これがコスモスか、ぐらいにしか思っていませんでした。草木に花、ぜんぜん知らない世界です。少しずつ覚えたくて本も買いましたが、根本的に興味が薄いのか、なかなか覚えられません。

このような写真はかなり勇気が必要です。シャッタースピードと露出をいじり、手ぶれに気を付けながら2~3枚撮っている間にそうとうに置いて行かれだいぶ距離感が出来ます。「おーい管理官、待ってくれー」。

メインストリートを散歩。16時頃には閉まってしまうお店も。観光客慣れしていない店主も多く、それはそれで擦れてない感じがまたいいのかもしれません。

宿に戻ってきました。この坂を上って宿が見えてくる光景懐かしい。
まだ二十歳そこいらの頃に、ぬわっとこの旅館が現れてきて「すげー」と思った記憶が戻ります。旅はそのときだけでなく、あとで再会したときの蘇る思い出も楽しめますね。あぁ~20年ぶりかぁ、この道も通ったなぁ、と。

館内の仏像。
下から見たら、目が合いました。

土瓶蒸し。
料理は昔からの旅館、という感じでオーソドックスな一品が続くのですが、どれも味付けが良い。とても美味しかったです。翌朝はバイキング。納豆ご飯で頂きました。

バスが通るとすれ違いも厳しいメインストリートな四万温泉を後にして

あっ似てる、親近感に近い感覚に襲われながら、四万の甌穴群を見るために駐車場に止めました。

数日経っても、まだ台風の影響で水位が高いそうです。

甌穴群は水位が高い水に隠れて見ることができませんでした。

が、おかげでダムの放水を見ることができました。

四万湖から放水中の
中之条ダム。

四万街道から、
ロマンティック街道の一部にも指定されている県道55号という、山道をナビが進めるので行ってみることに。

このルートでは、はじめて草津に向かいます。
秋の花を見ながら山道ドライブ。

群馬県にある重要文化財などをまとめたサイトによると下に見えるは
吾妻橋といい、アメリカから資材を輸入して作った橋だそうです。人に歴史あり、橋に文化あり。適当に言ってみました。

同じ草津に向かうのであれば八ツ場バイパスも整備されつつある国道145号のほうが走りやすいですが、こちら県道55号も味があってよいものです。

六合と書いて、クニと読む、
道の駅六合で遅めのお昼ご飯。
蕎麦大盛りとカレーライス付き。
私と他のお客さんともに、カレーライスほぼそのまま残していました。という味です。

男性におけるクルマと女性は共通項があります。まず相性。このクルマ悪くありません、というよりかなりいい。しかし一定の信頼感が生まれてからこそ、見えてくる穴もあります。このクルマの場合は、最新のデバイス、最先端のモジュールと、複雑なアルゴリズムだらけゆえ故障が多そうです。一回バックカメラが不調になり点検・修理に出しました。ちなみに決定的な違いは、クルマは下取りに出せますが、女性は出せない、ということなのでしょうか。臆病なので疑問形にて。

草津に着きました。
つづく
秋を感じに
ドライブへ行こう。
といいつつ、このあと最近日課になりつつある、羽田へ行ってきます。