RX1 R
5DsR+EF35mm F1.4L II USM
RX100M4

ちんけな写真。

薄々気が付いていましたが、いや明確に自覚しているからこそ、数をこなし練習してきましたが、

結果として相も変わらずそれを量産することになる、紫陽花と箱根登山鉄道を楽しみに来ました。
あれから一年、紫陽花と箱根登山鉄道をどう絡めるか、これで食べていくと決めた以上、事業計画も立て、一睡もせず思案してきましたが、あっという間です。

人使いが荒い、ときに画伯、ときにフォトグラファーな我が家の先生も、後にして思えば、このときイマジネーションが湧いてきたようです。

サブバッテリーもない中、富士屋ホテルで写真を撮りすぎ、知らぬ間に動画ボタンも押してしまい、充電する隙もないまま、私は充電メモリが減ったRX1Rを握りしめ、

このとき既にバッテリーライフがさらに減り、共通する規格たる、家人のRX100M4のバッテリーを使う、使ってしまえ、という腹づもりで、確認すればそちらも心細く、

箱根登山鉄道と紫陽花をどう絡めるか、腐心の結果、いや腐心そのものを結局実を結ぶことがない儚い遠距離恋愛のように写し、

心のスイッチバックで、なんとか気持ちを立て直します。

そして気が付けば、紫陽花すら絡んでいない、箱根登山鉄道を撮っていました。

紫陽花と箱根登山鉄道、一本で食べていく。江の島海の家の方々のように、本業を持ったり、副業をすることは、遊びがてら手伝いに来るかと声をかけてもらうのは有り難いながら、私の哲学に反します。

昨年24mmで撮った写真とさして変わらずどころか、35mmで存在感だけが不要に増してしまった2017梅雨。

そんな私の心が空梅雨なのを見透かして、背中で励ますかのように、先生がズームを意味していると思われる「ずーみんぐしたい」と発しながらセットをし始めます。

そして生まれました、我が家の小さな巨匠、その作品。凝り固まった既成概念をぶち壊すかのような光の芸術。私のおかげなどと、小さなことを言う人間ではありませんが、デジカメの充電をしたのは私です。

その横で駄作を筆ペンで描写してしまっている私がいました。

先生は一仕事終えて、地球というルームランナーで一汗流します。ここで融通が利かない筆ペンの充電が、まるで私をあざ笑うかのように、終わります。

機材なんて関係ねぇ、そんなの関係ねぇ、小島よしお氏のネタをやったら、ばぁばに叱られました。そんなくだらないことやってはだめですと。それも薄々思っていました。言い訳です、何もかも。

早くに寝て、ぐっすりゆっくり9時間寝た先生がすっきり目を覚まし「もう三時になっちゃったよ」と発している深夜「これは午前三時に起こった出来事である」と冒頭に言いたかった丑三つ時の二つ後、虎一どきに、このブログを記しています。いつもとリズムが違います。

9時間寝て「トイレいく」と起き、そのまま寝るかと思いましたがだめでした。案外に、今のところ寝ている中でのトイレ、つまりはオネショはしません。起きると大量に先生の膀胱から水分たちが、まるで朝のターミナル駅のごとく下車を始めます。

私は先生の機材を譲り受け、思想なきプロパガンダを垂れ流すかのような写真を撮り、

電車をぼかせば、それは中井メソッドなのではないのか、話が違うと責任者を探します。いや、食べれないのは紫陽花のせい。見切りをつけはじめているのかもしれません。

紫陽花の疾走感を捉えるために、紫陽花の流し撮りはどうだろう、先生の作風をヒントに新境地が生まれます。ちなみに、先日栗の流し撮りをしましたが、失敗しました。蟻の流し撮りは構想からもう三年を数えるのか、まだ成功していません。

そして私の地平線が傾き始めた音が聞こえました。

一旦先生がまた機材を握ると何をどう触ったのか、アスペクト比まで変わっていました。

宿に着くと充電開始、宿のUSBケーブルもあり、二台同時です。仕事はストイックに進めるほうです。寝ずに充電する覚悟です。なぜならば時給が上がるかもしれないからです。充電は今の私の本業であり、充電のやり方を語れば私の右に出る者はいないほど長くなりますが、割愛します。

宿のおかし。「これ食べな」と先生が気遣いを下さります。しかし優しさの中に厳しさも忘れません。「ちゃんとすわってたべてください」と言われ、袋を「やさしくあけるんだよ」と指導も忘れず、さらには「みつあきてぃーびー、じゃーすてぃーす、これからもよろしくねー」、アカペラのオーケストラ独唱でBGMまで奏でてくれます。

先生はお風呂も上がり、上機嫌です。

私の後輩であるまだ駆け出しのもう一人の助手、その誕生日祝いも忘れません。

さすがは先生、人格者です。三時に目を覚まし、明るくなってきた今この日報を記している横で明けて来た空を見ながら「もう朝になっちゃうよ」と、時を俯瞰します。

先生の創作活動は止まりません。

次はTHE箱根タワーの構想です。と、トーマスを見ていた先生が000000000000000000000000000000000000000000000000000000000002とまるで私をプッシュオンしてくれるかのように一つひとつ丁寧に連打してくれたので、記念に残しておきます。

「痛い」と言いドライアイスも入っていたのも経験となった建設現場。タワーが完成しました。分譲開始です。

数えてみれば、一粒だけ品種が異なるぶどうも含め9種類、「はんばーぐちっちゃい頃はすきじゃなかった」と生い立ちも語ってくれ、

こちらのも合わせると11種類のフルーツで疲れを癒した先生は、

月夜を見て、そろそろ眠りにつきに向かいます。

念のため持ってきた機材も、筆ペンが充電中は活躍し、

一日の締めはファンレターへの返事も書き、「ぱぱ、おやすみ」と電気を消してくれたこの日、今これを記しているこの瞬間にも聞きたい単語です。

空中浮遊術の練習もした朝を迎えました。
4時45分、ジープのおもちゃを六台持ってお風呂も入り、明けの月と飛んでるカナブンも見たこのひととき、合間にこの日報も作りながら、レゴでも遊んですっと寝てくれたので、ひと時眠りにつきたいと思います。
つづく