箱根。

1歳を数える前だったか前転をし、二歳半にはタンスの上からベッドに飛び、前転する歴中堅級。バック飛びもしますが、目下の課題は捻りを入れることな彼にとっては、この程度であれば朝飯前のさらにヨーグルトドリンク前かもしれません。

このときも久しぶりに引っ張り出した足けりクルマ。そういえばこのようなものがあったと写真でも思い出し、体を動かしたあとはお出かけです。

東名高速からF16でしょうか、絞り値ではありません。

前転をし始めた頃は、あごを引くこと、口を閉じること、食べながらやらないこと、を注意項目として伝え、あとは好きにやってください、という方針にしています。

「おっ新幹線」と言った頃には子供は熟睡中。

タンスからベッドに飛んで、高速前回転するときは、顔からいかない、危ないよ、程度のコーチングは始めにしました。

相変わらず「パパはそこ立って、ママはこっち」と見学する場所の指定までしてきますが、何事もイメージが明確なことはよいことと捉え、加えて指示をして人を動かし、自らが思うワールドを創っていくトレーニング強化になるのではないかとも考えています。

「温泉って書いてある」と発したことを、この写真を見て思い出しました。撮った動機です。

決める、伝える、こだわる、妥協しない。そして創っていく。よいことと考え、日々私から指示を仰ぎ、子供に決めてもらいます。他者の尊重や理解はその次に取り組んでいこうかと考えています。

ママがコンビニで調達中に子供と二人待つ車中で、指示を仰がなくとも「パパ窓しめて」と指示が飛びます。「あぁごめん寒かった?」「違うよ、タバコの煙が入ってきたら臭くなるじゃん」と会話した記録をしておこうという動機で撮った一枚。記憶も蘇ります。

そして我が家の王子様ご指定の宿に到着です。

このとき三ヵ月ぶりぐらいになるのか、めっきり頻度が減った箱根路です。

週末に思い付きで泊まりへ行こうとWEBサイトを覗いても、予約が取れないことが続き、念のため電話しても同じくで、キャンセルが出たときだけ滑り込めるような風体です、とくに秋口は。何度も来ているこの旅館ですが、アトラクション付きなはじめての部屋でした。

箱根の湯を思い立たせる写真、というよりもどうみても温い原油です。

この日は久しぶりにレフ機を持ち出しました。EF50mmF1.2です。

オールドレンズかのような描写性能、人撮りだけにはいい気がします。

優しい素材、回顧的もしくは情緒的な場面には合うような気がしますが、いかにも金属・メタル感を出したい描写や、葉が一枚ずつ解像したような精細な写真は苦手な守備範囲かもしれません。

しかしなかなかない趣向のレンズでもあるので、面白くもあり、

そして久しぶりに持ち出して使ってみると「難しい」という意味がなんとなくわかりはじめ、それもまた妙味に感じるようになりました。

このあと行く草津では「草津はお湯がいいね、ご飯は箱根のほうがいい」などと発したりもしますが、お湯を楽しむ、食を味わう、古来から変わらぬ普遍的な遊び方かもしれません。

思い返してみると、よく母親に「こういう場合はどうしたらいいか」常日頃相談され意見を求められ、あるいは仕事の話もよく相談されました。

考え、決める癖をつけられたような気がします。同じことをしているのかもしれません。そして意識的にも私もこの子へ仕事の相談をしていこうと考えています。すでに色々相談し、その返答も面白いですが、

たわいもないことでも、ばぁばのところへ一泊いけば「パパ寂しいよ、どうすればいい」、と行かないでほしい旨を懇願すれば「明日帰るから、大丈夫だよ。パパ大人でしょ」と慰めてくれるようなこともしばしば。だんだんしっかりとしていく様は嬉しくも寂しくです。

夜に真っ暗なキッチンやダイニングの奥で「助けてー」と言ってみれば、暗くて怖いだろうに「パパどこ?」と助けに来てくれ、これが嬉しく癖になりそうです。

誰の真似かつまようじも大好きで、

あるいは朝に起きれば「赤い眼鏡買った」と見た夢を教えてくれ、

少しすると夢を見て寝れなかったという表現も子供らしくかわいく思え、

英語の歌もレパートリーが増え、ことに
バスソングは大好きなようで、陽気なメロディーで「バス、バス、バスオーヤ」と唄い、その他の単語もけっこう聴き取っていて、

恐らくは何十回では利かないほどにかかっているので、私もこれらの曲を聴くと、落ち着きと安らぎ、懐かしさを覚えるほどまでになりました。

朝食です。

年明けの仕事も滑り出しは順調かもしれません。

よしやるぞという気概と、ゆっくりしようよという体力が毎日会議をしていますが、

本格的に稼働しかつ怒涛に過ごした三ヵ月で、ペースもできてきたような気がします。

2ヶ月前に面接した方、12月に面接した方など、年始から仕事をスタートする方々もおり、中旬までに10名の仲間も増えます。

ビジネスモデルの根幹としてはけして目新しさは少ないながらも、

これと言った業界の雄もまだいないような比較的新しいマーケットでもある中で、

長期的には当初想定していたよりも大きな需要を感じ、

そこを占めていくチャンスある立ち位置にあるかとも思いつつ、

周りの諸先輩方は口を揃えて、大きくできるときに大きくしちゃったほうがいいよ、とアドバイスをくれ、

共に歩んでくれている友も、高見を目指しましょう、と言ってくれる中で、

尻込みしている私がいないわけでもありません。ロマンスカーとしばし並走です。

三ヵ月ほど前にブラジルから一時帰国した、出会ってから換算で10年以上になる夜の子と後進共々飲みました。

つい最近も誕生日祝いのメールをブラジルからくれました。

何かが見えたのか、いきなりダッシュしたその先は、

小田原にこのような車両もあったと初めて見ました。一枚だけ撮ってぶれていた写真はシャープネスを強めにかけてなんとかします。

ロマンスカーの先頭に乗れ、

たまたま新しいカラーリングで、引き続きロマンスカー全制覇を再履行。

もらったメールは現地の動画もついており、地球を突き抜けてデータを送れる便利さも有り難い時代だと思いながら、

ブラジルで友人が亡くなったという話しも聞けば、常に死と隣り合わせゆえに、生を感じる環境かとも思い、

しかし思ってみれば、この日本であろうと、どこであろうと、常に死というイベントとは隣り合わせのはずであり、現に多くの人がこの日本でも日々召されている中に、死という概念を遠ざけ隠す社会になるごとに、生へのリアリティも薄れていくのかもしれません。

仕事の電話をして戻ると、店主が作り直してくれました。お気持ちに感謝致しつつ、すみません。

面接をしていると実に様々な方々が来ます。バリエーションがかなり豊富かと思われます。

中卒の人から京大出24歳や院卒者、自営業の方、空自のパイロット、空港で機体を誘導する人、

D通の方、あるいはメーカー系、はたまた独身に家族持ち、共通して思うことは、

生まれたからには、生きていく。

楽しいこともあるけれど、しかし生きていくのは大変である、という必死に生きていく人々と毎日接し、

生きていくことの大変さを必死さを実感する日々でもあります。

お座敷列車も撮れました。12月30日に駅まで自転車で行き、前払いをした若者の中にはパチンコ好きもいます。

「パチンコは少しがまんしてください。それを条件に前払いします」と三度目の前払い、そのさじ加減に母心のような気持ちにもなりながら「大丈夫です、貯金もはじめたので」という可愛い嘘にも黙って付き合いながら、

これら幸せなことです。こうしてロマンスカーにも乗れた箱根2017年晩夏と秋の狭間な箱根を楽しく行ってきました。若い人たちとの絡みも増えるであろう、このような幸せも味わいながら、また箱根も行きたく思います。

そして最近。油断してテーブルに置いておいたカメラをパシャパシャするのはいいのですが、

気が付けばレンズ後玉のキャップもはずし「あ、そこはだめ」といえば家人がすかさず「さっきも触っていたよ」と、知らぬ間に後玉にも指紋の魔の手が伸びていました。

どころか、とうとう禁断の園へ入場です。

テレビに時計、私も分解させてもらい、フィルムカメラに指を入れ、レンズをべたべたにした記憶もあるので、この子がする経験を邪魔する資格はありません。

シャッターを押しながらも機構内部を丹念かつ入念に攻めます。質感や機構を知ることよりも、好奇心を育むこと、これを大切にしたく、その邪魔はしたくありません。できるだけ。

翌朝も。

そしてとうとうレンズの脱着方法も知るに至ってしまいました。

スマホは待機状態からyoutubeで好みの動画再生まで、パソコンはパス入力してログインし、youtubeの広告をマウスで飛ばすまでになりました。

少し大きいレンズをつけたい、ということで、

これで撮り合いながら、ソニーのセンサーも触らせろ、という欲求には私も屈せず、

これで家人実家へ行くと「大丈夫、Aちゃんずっと持つから」というこれまた可愛い嘘にも屈せず、

ママの実家へお泊りにでかけ、パパは独身期間仕事に没頭させてもらいってます。ブログもしてますが。
次の旅へ続く。