
「
年少のとき一人でばぁばのところへ行ったよ。でもパパついてきて見てたよね?」

もう三年前となる記憶を聞きながら、このときの連休は自転車で一人ばぁばのところへ行き、一度行ったことに気をよくして、何度か自転車一人訪問をするようになった5歳の終わり。

飲み物も整え、父子二人のドライブ。幼少の頃から通ってきた「このあたりの景色好きなんだよなぁ」と毎度のことながら聞きつつ、入念に気合が入魂されたジープとも遭遇しながら、

「パパがいいっていう青いジムニー見に行こうよ」と

後日記録することになるのか、年始に1,300kmほどマニュアル操作したランクル70に慣れ切っていた体としては異質なジムニーMTの感覚にとまどいながら、東京オートサロンに走ります。

いよいよオーラスが見えてきた幼稚園。

旅行する、車を買う、飲みに行くなど、おおよそのことはどれだけ時が経とうとも健康があって加えて僅かな努力に比例しながら実行できる事項かもしれませんが、登園に降園の送迎はどうあがいてももうできなくなるのかと思うと、なんたる有難い時間を享受させてもらってきたのだろうと感謝も一入となります。

過日の降園時は「アメリカってばかなんだよ?」というので、

その理由を問えば「だって日本からお金取っていくから」とのことに、

「取られる日本の方がバカって考え方もあるんじゃない?あるいはアメリカはバカなんじゃなくて強いからお金を取っていくのであり、日本も強くなってお金を取られないようにしたり、他の国から取ればいい、という考え方もあるかもしれないよ」と会話は進みます。

どこで仕入れる材料なのか「確かに。でも日本は強くなることを忘れてしまったんだよ」などと一考かもしれない感性を返してきます。

「アメリカがジャイアンでそして日本はスネ夫?」といつぞやのドラえもんを援用した会話を思い出したのか、その確認は「日本はスネ夫からのび太に降格したかもしれないな」という関係性は変遷するものであるという説明をしておきましたが、そのうちクラスメイトのC君ぐらいの存在感になっていくかもしれません。

なかなかどこも満車で駐車場が見つからず、誘導にて幕張メッセからは距離がある駐車場へいけば、駅行きのバスに乗った瞬間に「本日はないんですよ」と聞いたシャトルバスが来ましたが、誤情報に基づいた駅行きバスと電車を乗り継いで東京オートサロンへ行くことにします。それも楽しい旅です。

「歩くと1時間はかかるよ?」「それでもいい、帰りはキックボードで帰る」「よしじゃあ持っていこう」と、BMWのキックスケーターで乗り付ける東京オートサロン。

おねえさまに会場マップをもらいにいき、

「うわすげー」と始めはテンション高く、

はだけたおねえさま方には目もくれず、お目当てのジムニーを探しますが、

あまりに人が多く、所々人だかりで子供ではなかなか見えずなときもあり、

シャシーはジムニー、ボディはS660とお兄さんが解説してくれた叶姉妹殿かのような一台が最もお気に入りに、

あっという間に1時間少々過ぎて、東京オートサロンをあとにして、散歩帰路コース開始です。近くのホテルにはオートサロン開場の前日から展示車を運んできたであろう各地のナンバーがついたローダーという裏舞台な苦労の社会見学をしながら「あっあれレンタカーだ」と所有している場合もあれば、借りて来る場合もあると説明しつつ、

「4kmもあるよ?家から幼稚園ぐらいの距離で、歩くと1時間ぐらいかかるよ?」と確認しても「歩く」と意思は変わらず、海沿いを歩いていきたいとのことで、

この様子だと1.5時間はかかるのかという見込みは甘く、2時間15分以上歩くことになりながら、二人で散歩をすることにします。

久しぶりに極上のまつぼっくりだ、と思っていると「持って帰る」

「と見せかけて投げる」と変化球の会話をして、

テスト走行の結果、砂がほどよい海岸近くの舗装路を散歩することにします。

夕日になろうと努力に苦労を重ね履歴書も用意して傾きかけた太陽に、暖かな日だまりを感じながら、

なんたる幸せな海岸線の散歩なのだろう、と思いながら波まで近づいてみます。

こうして二人で散歩、あるいはママもいて三人で散歩だとしても、など近々キャンセル項目どころか検討リストにも入らなくなるかと思えば、

これも今だけしかない時の過ごし方としみじみ味わいながら、

多くの好奇心に付き合いながら、ゆっくりゆっくり歩きます。

本日、高田 純次氏の誕生日にホットラテを入れてくれたあと121円寄付をした降園ドライブの経営会議。

議題は三つありまして、相談をしてみました。

一号議題:年少の中ごろから始めた今の事業・会社に加えて、新たに検討してきているA事業ならびにB事業について、どちらかあるいはその両方に取り掛かるか、もしくは今の事業に専念するか、どうしたらいいと思うか意見を聞いてみました。

A事業については従前から反対をされている中ながら、今般もぶれずにA事業は止めたほうよいとの付帯意見付きで、「今のだけにしたほうがいいよ、だって今の事業まだそんなにやっていないじゃん。あと1年してから考えてみたら?」というご意見が飛び出してきました。この坂だけでも「動画で撮って」など三往復は付き合います。

A事業をスタートするべく、ご紹介を頂いたり、相談に乗ってきてもらっている中ですが、あるいは古巣のB業界からお声掛けを頂いたりもしつつ、この週末にあることに気が付きまして、

今のビジネスを始めてとある事項を怒涛にやることになった結果、その一点だけに関してはコスパの色乗りもよいながら限られた予算の中にありつつも大企業殿より結果としての成果もいい線いくようになり、もしくは過去にやっていた我が美しき経営手法が「どん臭い上にいも臭かった」とも思え、

とはいえあぐらで安住することなく、かつ人生の暇つぶしも兼ねて次のメソッドを求め新しい考え方も試しながらですが、これらのソリューションという力はこれからの日本におけるビジネスシーンで最も必要性が高い事項ではないかと気づき、

先般、他業界における悲痛かつ閉塞感も寄り添った課題を拝聴し感じ取って、これはやはり大きなビジネスチャンスである、入れ食いである、とも所感を携えて帰って来ましたが、

いや、これはどの業界でも通用するソリューション力ながら他業界にわき目もふれず、今やっている業界にまだまだ当面集中したほうが、いいのではないかと考えていた矢先に、

「まださして今のビジネスをやっていないのだから、あと一年は今のビジネスに集中せよ」という助言に「そうだよな、あと一年ぐらい経ってから改めて検討すればいいんだよな」と妙に納得をして、「よしじゃあ今のに専念するね」と一号議題終了です。

議題二号目は「だとして、今のビジネスで1,000億は狙えると思い、目指してみようと思うが、どう思うか」という問いに「10億が100個」と補足説明もしながら「いいじゃん、やってよ、面白そうだね、パパがんばって」と承認を頂き、

三号議題として「では目標達成時期はどれぐらいに設定するべきか」という問いには今のところには概ね満2年で来てその30倍と補足説明も入れながら「Aちゃんが18歳になるまではどう?」との教示に「あと12年か、悪くない」と速やかに三号議題終了です。

流れで追加議題とした四号議題は「目標を達成したら、パパとHちゃんは引退する、Aちゃんやその頃Tさん達がいてくれたらもちろん一緒に、完全に引き継いで会社をやっていってもらいたい、1,000億の企業を経営してくれるか」と問いました。

「一人じゃできないから、みんなと一緒にがんばるよ」ともらい、

さらに流れの五号議題としては超長期的ながら「1,000億まで行ったら任せるから1兆円にしてくれる?」「いっちょう?一兆かぁ、みんなとがんばるよ」との返答に「1,000億の10倍、または100億が100個」と補足も申し添えつつ「一兆楽しみ」と感想と合わせこれも承認を頂きます。

いっちょうの会社を作るために幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と一緒にやってくれる仲間を見つけていって、と言ってみれば、

「一兆だなんて誰も信じてくれないよ」と、どこまで相場観があるのか不明ながらの言葉に、本気で伝えていけば一人、また一人と少しずつ仲間が出来て行って、不可能も可能になっていくんじゃないかなと伝えてみました。「あれついたかな」といえばこのとき「違うよ、こんなおしゃれなカフェなんかなかったでしょ」といつの間にか多くの感性が育ってきていることを合わせて感じます。

子供の頃から、こうして意見を求めていくことが大切であると思い、あるいは経営というテーマをであろうと同じく思っての会話端緒でしたが、思いのほか相談してよかった一号議題という結論。信頼を思う「もっている子」の意見としての意味も加味してこれを意思決定に採用しようと思います。

いま一番楽しいことは「スイミング」とのことに、集中して水泳しかやらない、とにかく水泳しかやらない、他のことは一切しない、その代わり水泳がずば抜けて上手になるようなことになる、と集中することの意味合いも合わせて伝えてみました。

最近は目の前の積算型発想に陥っていたので、ここからまた発想のスタートと、モチベーションを手に入れることができたのではないかと思います。

お年玉のもらい方に一笑い生まれて「えぇ三枚?10枚がよかった」と聞きながら、

ばぁば達と約束していた夕食に、遅れてお店待ち合わせとして到着です。

過去もそうでしたが、有難いことに、際立って有難いことにとある社内の方は「今まではコストとか考えたことなかったですが、そういうことも考えるようになって本当に楽しいです」と経営そのものや、会社を経営してみる、運営してみる、という実感や、それらの愉しさを伝えて頂き、あるいは感じることがあるのですが、

釣りよりも、あるいはゴルフなど一般的には趣味と呼ばれるどのような領域よりも、もしくはオフロードも同じく、そしてならびに本物の自動車がこの子の玩具となった結果、戦隊ものにはまることもなく、正確にいえば興味を抱くことなく、煩悩の飛び級プランは功を奏しているとも思いつつ、一般的には仕事と仕分けされる活動である経営というものは、

どんなに少なくみても、20年は飽きずに楽しむことができるほどに深みがある人生の暇つぶしにはもってこいの、かつ最上級ではないかと主観的にもその感想と感慨を深める日々ですが、このときは初自転車でばぁばのところへ行くにあたり、さすがに心配で100m離れて交差点等チェックしていましたが、最終的にみつかりコーヒー買うんだよとごまかして、

社の方々だけでなく、我が子にも、経営という楽しい人生の暇つぶしがあることを案内できる機会があれば幸いに思いつつ、このときじぃじにお正月の凧もしてもらいつつ、本日は雨天の友と飲んで「最高に酔っぱらった」と四軒はしごした我が子の誕生日でした。