関越自動車道を北上し途中
赤城高原SAにてラーメンで腹ごしらえ。
目指すは多少の避暑も求めつつ、群馬・新潟の県境にある三国山脈近く、
谷川岳の麓にある
谷川温泉です。

帰りは
榛名山に寄る、往復350kmのドライブ道程です。

宿についてまずは天の滴・黄金水を一杯。
最近はもっぱら日本酒党ですが、それでも真夏に冷えたビールをゴクゴクやるのはたまりません。

ここの宿は館内、部屋ともに一面土壁で素敵でした。
地元群馬の土を使用したという
スサ入り京土壁。
土の呼吸と温もり、職人の心使いを感じました。

空気を遮るわけでも、防音するわけでもない。
空間を分けるためだけに、ある存在。そして手作り。
最近はこのようなお金の掛け方を目にできる機会も減ってきました。
お風呂で汗を流し、

都心よりは断然涼しいものの、太陽が暑い中、散策。
7月の終わり、8月のはじめという時期にもかかわらず、まだあじさいが。
もう今年はあじさいお腹いっぱいです。

新鮮な空気を胸いっぱいに吸い、青空を見ながらハンモックにも揺られる心地よい避暑をすることができました。
もうひと風呂浴び、コンデジに持ち替えてまた散策。

旅館のすぐ下には
利根川水系、
谷川が流れています。

コンデジでも十分がんばってくれました。
しばし澄んだ清らかな冷水に足をつけて涼むひととき。

この透明度。
これだけ水が綺麗で、かつ光害も少ないので、六月のほたるシーズンはたくさん飛び交うほたるが見られます。
ここ谷川温泉をはじめとする周辺の温泉街では少しクルマを走らせて行く蛍鑑賞で、中伊豆のそれより断然何十倍ものほたるに出会えます。
この谷川や水上周辺では、撮影禁止で(ほたるはフラッシュ厳禁のため)真っ暗な中をほたる鑑賞に向かうぐらい取り組みがしっかりしています。
比して中伊豆では旅館によってはLED電灯を煌々と照らしながら案内し、撮影も自由など、取り組みに対する真剣度合も異なります。
谷川温泉は小さな温泉街ですが、近隣の温泉街とも一致協力、意思統一しているあたりすごいと思います。
音頭を取った人が優秀だったのでしょう。
温泉地の集客する努力や温度差があるのも面白いものです。

お待ちかねの夕食。

この日食べた中で一番美味しかったのが、郷土料理 ちぎりっ子汁。
鶏やごぼう、にんじんをはじめいろんな野菜の優しいダシが絡み合ってでもシンプルな味で大変美味しかったです。
ごはんは生姜の炊き込みごはん。
谷川岳の美味しいお水で炊いた白米は翌朝までお預けですが、これも大変美味しかったです。

と、思いきや何を血迷ったのか、朝食に洋食をお願いしてしまいました。
お腹いっぱいに極上の白米を食べることができませんでしたが、家族のを少し分けてもらいました。
肝心の白米の写真は撮り忘れたのですが、谷川の旅館で頂く白米は絶品です。
谷川の清流で炊くお米はどこで食べたお米よりも美味しいと思える炊きあがりです。
炊き加減は固め、柔らかめ、それぞれ趣向があるかと思いますが、私は固めが好きです。
水分が少な目のほうが甘みが増し、スパゲティで言うところのアルデンテかのごとく、一粒一粒の輪郭を味わいながら、頂く固めの炊き上げが好みです。
家族は柔らかめが好きなので困りものですが。女性は柔らかめが好きなケースが多い気がしますがどうなんでしょうか。
いずれにせよ、ここ谷川温泉で頂くお米は、固めや柔らかめという概念を打ち砕く、なんとも言えない絶妙さを知ることができます。
谷川温泉ではいくつかの宿に泊まったことがありますが、どこもお米の美味しさはピカイチでした。
谷川岳を越えたところには米どころ魚沼市があるという地の利もありつつ、何よりお水が美味しいおかげとしか思えません。
ちなみに、そんな谷川温泉の中では今のところ
ここの銀シャリが一番美味しかったです。
夜中は大雨洪水雷警報。すさまじい雨と雷でした。
北風が山を越えて
フェーン現象が起こり、大気が不安定になったのかな、と想像しながら
まさに雷がすぐ近くで光り鳴り響く中、家族は露天風呂に入っていました。「やめとけば」と言ったのにたくましい・・・。
深夜の大雨で清流が

翌朝は濁流へ。

道もご覧のとおり水浸し。
それよりも

これにびっくり。旅館の人へ聞いたところでは夜に出没するケースがあるそう。
大雨が続いた影響で
谷川岳ロープウェイは運休(
2015、8/8現在も運休中)です。
そんなわけで榛名山に寄ってから帰路につくことにしました。
榛名山まで一般道で自然を眺めながら向かうことにします。
月夜野はーべすと道の駅で野菜やらお土産を仕入れつつ、周りを散策。
どんな用途なのかすごい重機車両があるものです。

利根川も濁流でした。
途中の小さな支流ではちょっとした氾濫跡も見えました。
八月に入ってからも、水上や草津あたりの大雨警報はよく目にします。
空気がぶつかり合う不安定なエリアなのでしょう。

そして
榛名湖(最大深度12.6m)へ到着。ここも避暑にもってこい。涼しいくらいでした。

馬にも乗って、おじさんがサービスしてくれて、
スワンの屋根で日差しをさけながら、湖上の涼しい風を感じて、榛名山を眺め、
(スワン一台70万円前後から)
(
スワン一艇30万円前後から。月産三艇。一家に一艇いかがでしょうか)
榛名山ロープウェイにも乗って榛名山頂へ。のフルコース級。
ぐらいしかやれることもないわけですが、充実度高かったです。

てくてく歩いていくと、下ってきたおじさんが「だめだ真っ白で何も見えないよ」と。

でもせっかくなので、当然登ってお参りもしていこう。

山頂へ着くと同時に靄がとれはじめ、相馬岳と、同じ目線に雲とが見えました。
そしてまたすぐに見えなくなりました。
冨士山神社でお参りを済ませ、榛名山を後にしました。

帰路のSAにて。オークションで仕入れたクルマの運搬でしょうか、車種が玉石混淆です。
経済の斜陽と自動車の高品位化とで、買い替えサイクルも延び、
新車の売れ行きが減った分、仕入れが厳しくかつ販売も苦戦していると言われる中古車業界。
中古車業界は不況にも強いと言われてきましたが、不況ではなく、確実な縮小です。
中古車業界が苦しんでいることが、マーケット縮小の何よりの証しでしょう。
証しなんて誰の目にも不要な状況とも言えそうですが。
ほとんどのマーケットがしぼんでいきます。
これから10年、団塊の世代が75歳前後になる頃には、もっと悲惨な経済状況が待っていそうです。
さて、どうしたものか。
他方、最近の都内はコンクリートミキサー車など工事車両を多く見ます。
外環の工事では多い日には1日でコンクリートミキサー車200台分のコンクリートを使うそうです。
これもオリンピックを前にした、今から三年後には厳しい状況が待っているという識者も多くいます。
さて、どうなることやら。
どんな時代でも楽なときはなく、いつ何時いかなるときも大変さはあるものです。
その中でしっかりとやり抜いていくしかありません。ドライブのために。
タイトルの割には白米の写真がなかったけど、
極上の白米を食べにドライブへ行こう。