α7R II + SEL2470GM
RX1 R
RX100M4
With the Jeep

近くのホテルまで歩き、レンタカーの受付を済ませ、しばし待つ四日目の朝。

泊っているホテルからは、けして利便性がよいとはいえないレンタカーにわざわざ予約し、そのお迎えを待ちます。

まだか、まだか、早く乗せてあげたい愛しいクルマ。

ここからさらに車で移動し早く対面をしたい気持ちを抑える、ニッポンレンタカー。

他に夏休みの予定も決まっている中にハワイへ来れる日程は幼稚園が終わった日あたりから一週間程度しかありませんでした。「ハワイ旅行早く予約しないと」と言って予約した日は残り1室。翌日には受付が終了でした。

旅行の予約が取れた後に、これだけ好きな、あれだけ好きな、あんなにも好きな、あの車種でドライブしよう。ママの発案です。

車種を予約するためにメールしても一向に返信なし。アメリカ、ハワイ、いや南国マインド。電話してみると「日本の営業所」へ、いや「現地に電話してください」やら右往左往しながら車種は予約できるものの、新旧は指定できないとのこと。なんとか最新ではない、少し古いジープに乗せてあげたい、親心。

しかし、切にお願いしてみると、善処して下さる、とのことで、行くまで不安もありましたが、ご覧の通り、ラングラーが現われました。歓喜の声、かと思いきや、嬉しいを越えたのかもしれません、目を見開いて息をのみジープを見つめる子供がいました。35mmでは入りきらなかったので、

記念に24mmでもう一枚。なぜならば、大好きな、大好きなジープラングラー。我が家のハワイ旅行、これがメインイベントだからです。

「いまジープ乗ってるの?」と車中何度も確認していた、ジープの旅、スタートです。

日光で反射したシフトレバー。「ジープって書いてるところ、光ってたよ」、大興奮の傍ら、少ししてからママが「さっき光ってたと言っていたのなんていうんだっけ、ほらそれ、ほらそれなんだっけ」と単語が出てこないところ「シフトだよ」と冷静さも忘れません。
2歳になったばかりの頃、FJクルーザーは乗ったので、これでツートップ制覇です。あとは三番目に好きなハマーを残すのみ。どこの会社が作っているのか、ママに聞けば「ジープっていう会社じゃないの」との答えに納得いかなかったのか、今度は私に「ってママがいってますけど?ジープはなんていう会社が作っているんですか」と後席からの質問に答えれば、「ママ、クライスラーだって」と報告しているのを聞いて、ナビセット完了です。

写真では伝わりにくいですが、アメリカ仕様のクルマは左ドアミラーの倍率が大きく、はじめはこれになかなか慣れません。一方でだいぶ運転になれて帰国すると、左右に戸惑うことも無きにしも非ずで、例えば左折して、反対車線に入っていきそうにならなくもない、という感覚になります。「左車線だよな」と考えないといけなくなりますが、感覚というものはときに危なく思います。

この日の朝食、ジャンクフードど真ん中の風体で。

清掃システムも順調に稼働しています。

ジープからジープを撮る。

前日はラウンジへ行けば「素敵なコップだね」などともいうようになり、昼寝から起きてまだ眠ければ「なんだあれ?」などと天井を指さして、気を逸らせてまた寝ようとしたり、

ママが急いで支度をしているときに飲み物を片付けてくれている最中、私が「ママ、ゆっくりでいいよ」と言えば「そうだよママ、急いでやるとこぼれちゃうよ」と助言もしてくれ、

ジープも吟味して、たまに私のクルマの屋根やボンネットに乗るところ、レンタカーながらせっかくのジープなので「乗ってみる?」と私がささやいてみると「凹んじゃうから乗らないよ。もうお兄さんだから」といつの間にか成長を見せ、

寝るときは「パパ疲れただろうから、ゆっくりねんねして」とよしよししてくれた、この旅でも成長を感じることになりました。

念のため、さらに押してみます。

ダイヤモンドヘッドに登る入口あたりまで来ました。

が、それよりもジープ方面。ダイヤモンドヘッドの登頂はまだお預けです。そのほうが助かります。もちろん登る気はなく、念のため来てみただけですが。

ジープの乗り心地と、ジープからの車窓を楽しんで、ノースショアを目指してハワイを左回りに半周するコースです。

「ジュウクンチからハワイ行くんだよ」とばぁばに説明をしていたのとともに、

「ジープレンタカーするんだよ」と期待に胸を膨らましていました。

ジープの旅中もジープ三昧、ジープ尽くしです。スペシャルオリジナルオプショナルツアー、さすが我が家の旅行代理店たる家人のアイディア。

ここからは少しの間、屋根を開け放って、ドライブです。

「リムジンはね大人の乗り物だから、大人になってから乗るんだよ」という説明もばぁばにしていましたが、結婚式の写真を見てそう思ったのか、なぜそう解釈しているのかは不明ながら、リムジンでハワイを周るオプショナルツアー、あの長いホイールベースで大人でも酔いやすいため、ホテル空港間程度がほどよいかもしれません。なおルームミラーの上にもジープ、のアイコン。

意図せず、手前の女の子に顔認識でピンを持っていかれました。しかも変なおじさんが写真を撮っていると思ったのか、カメラ目線です。

最近の我が子は、ナンパのテクを上げています。SAで少しおねえちゃんと1時間以上戯れた日本編にて。

と、途中のモールへ、SA代わりに寄ってひと休憩。白人の男の子が我が子を押して、我が家もやんちゃなので一向にかまわないのですが、パパに「謝りなさい」と強く叱られ号泣していました。我が子にも非があると思われ、謝らせると「君はぜんぜん悪くないんだよ」と英語で話しかけれていましたが、

まだ意味は分かっていないだろうということで、「パパとママを助けるために英語覚えてね」というメソッドで焚きつけています。小学生高学年、あるいは中学生。私も経験させてもらった、アメリカ一周を企てているので、オール子供の英語での旅としたく、英語力を鍛えてもらわねばと、考えています。汽車と飛行機を使うか、クルマで断行してみるか、悩みどころです。

と、考えると欲が出て来て、家人としたヨーロッパを回る旅、も子供としたくなります。そしてダブルジープ。お兄さんがハイタッチしてくれて作ってくれた、ガムみたいな味がするレギュラーサイズのジュースを飲みながら。

昼食に寄りましたが、行列が一向に進む気配がないので、諦めました。

ジープの後ろも何度か走りながらのドライブ。

「宮古島の風車はすごい音したけど、ここのは静かだね」というのでどんな音だったか聞いてみれば「ビュッンビュッンって音していた」と、そのようなことまで覚えている、のだと思うのですが、2歳の誕生日に行ったときの記憶がまだあることにおどろきます。

そして到着しました。ノースショアです。息子よ、みなさい。これが大人の亀の撮り方だ。ブレていますが。

しかたがない、もう少し寄ろう。そして本気を出そうではないか。息子よ、見るんだ。これが卓越した亀の撮り方だ、と私が機材の力に物を言わせて亀を撮っていると、

我が家の先生、ほどよくおねいちゃんも入れて、素敵な写真を撮っていました。

そしてさらに一枚。ほどよく光を揺らしながら、小さな先生だからこそ撮れるローアングルから空も入った素敵な構図に思いました。

この一枚、
昨2016年の三月に八景島で子供が同じ構図で撮っていたのを思い出しました。あれからこの構図でも成長を感じることなのか。

と思い比べてみる、一年半の軌跡。始点が異なりますが、やはり成長を思います。

撮影会場全景。

振り返り美人ならぬ、振り返りナイスガイ待ちで写真を撮り、ママとも絡めて撮って、

昼食のことは忘れて、次に向かいます。

途中、運転している私も撮ってくれる先生。専属運転手にまで気にかけてくれる求心力。私は救心を日に10粒飲むようにしていますが、なかなか会得できません。

こよなく愛するジープから、大好きな風車も見れて、

この旅二度目となる虹をジープから見れて、

センスの前に技術があり、撮る技術の前に機材があり、機材がなくては写真は撮れず、そして、機材の前に電力、電力がなければカメラは動きもせず、という知見の基に言えば、私が充電してあったコンデジで、いいポートレート系作品も撮れて先生もご満悦な様子のまま、

ハワイで最大の玩具店であろう、パリモミストリートというあたりにあるトイザらスへ、これもママの誘導で来ました。優秀なプランナーと呼びたくなります。呼びませんが。

そしてここでも、ジープ。これはもうジープの日です。ジープ・フルコース級のデザート付きです。

ジープは気になるようで、

「あれ女の子のだ」と言いつつも、すべて片っ端から乗車します。

「パパのと一緒だ」などと言いながらすごい色のベンツも入念に乗り、

他のも一応乗りますが、

やはりジープ。二回、三回このコースを堪能し、

玩具を物色するツーリング。こうして写真も撮っていますが、お腹がすいてふらふらです。

ガイドブックなどには、カハラモールの玩具店がハワイ最大、最大級と記されていることがありますが、比べ物にならないほどに、こちらのトイザらスは広大かと思います。

ディテンシャも決めて、もう一度ジープコースを堪能してから

ジープの旅も終演に向かいつつ、トイザらスをあとにします。ママがせっかくだからと買ってしまいましたが、本人としては最近も、そしてこの旅でも相変わらず、トーマスの玩具はまったく欲しがりません。動画は見て、ガチャガチャはやるのですが、たくさん持っているゆえに、物欲が収まっているのか、いい傾向に思います。

ジープ三昧となった旅、楽しんでもらえたことと思います。乗ったことあるんだ、という何らかの自負や自信に繋がってもくれ、あるいは「こういうものか」と納得に繋がり、プラス材料に働くような気がしています。

子供から飴をもらい血糖値をあげながら、レンタカーを帰すべく運転していると「足道マツサーヅ」という文字が目に入りました。中国人経営でしょうか。アメリカ本土でも店名は日本語ながら、経営者は韓国人や中国人というケースも多くありました。色々な意味で図太く、かつハングリーであり、見習うところもあるような気もします。

と、よい思い出になってくれるといいであろうジープの旅を終えて、ホテルに戻ってきました。

これで気が済んだのか「黒のGクラス買いなよ」「メルセデスベンツの」などというようになりました。

とにかく負けず嫌いです。部屋も、自宅でお風呂やベッドに行くときも、幅寄せしてでも、絶対に私を先に行かせません。

この日はバニヤンツリーがあるホテル中庭で夕食とすることにしました。

突然何かを思い出したかのように「ジンダイジショクブツコウエン」と言ったり、

「羽田空港国際線ターミナルANAのタカハシさん」と発してみたり、

何をする気なのか「お姉さん呼びたいから、Aちゃんの部屋作ろうよ」を連呼してみたり、

世界一美味しいチチを飲みながら、

世界一心地よいひとときの一つであろうここで、パパあとですぐお風呂入ろうかな、と言えば「分かりましたです」と返答したり、色々な発言にほだされる瞬間。フラのあとはときにブルースの香りもする切ないロックな風合いも入った、ミュージックのスタートです。イーグルスのホテル・カリフォルニアや、エリック・クラプトンのセレクトが中心なのも、ここが好きな理由です。近隣のホテルではピップホップ系なども垣間見られ、雰囲気と合っていない気がします。宮古島の東急ホテルはレイアウトとも相まって、曲のセレクトがモアナサーフライダーに近しく、ここを思い出させてくれるような気がします。

そして始まりました。公演1ステージ目。

ステージのすぐ横で踊り始めました。私のお酒でも飲んだのだろうか、と心配もしたほど、上機嫌。この心地よさが分かるのかもしれません。小さなステージは、一つのテーブルからにこやかな拍手も頂きました。これだけの愉快な踊り、写真を何枚か撮って、動画にスイッチもして、私のアンコールにも応えてくれました。さすが、我が家のMJです。

第二公演はロビー近くのピアノ演奏に合わせて開幕し、外人のマダムがにこやかに観賞してくれ、

第三公演はABCストア前でダンスしているお兄さん達に触発されたのか、

踊り始めれば、右前にいたブロンドのお姉さんがお兄さん達のダンスそっちのけで、振り返ってずっと観賞してくれ、ファンを掴んだようでした。

ABCストアで飲み物などを仕入れ、

親子での演奏をちらっと耳に入れて、

テスラのアンテナショップで、たくさんの中国人の中に紛れてしばし遊び、

テスラの質感も確かめて、

テスラを遊具にもして、ホテルに戻ります。

シャワーを浴びれば今宵もベランダピクニック。この日も「サンドイッチも食べたい」というので、「ないよ、それは昨日でしょ」と言えば、「さっきみた」というので、見ると子供が正しい答えでした。あざとく見ています。

私が髭でくすぐっていると「ぐんなーい」などと言いながらも、ママに「パパ大好き」と話しているのが耳に聞こえ、さすが人心掌握がうまく、かと言って「ぱぱあと上着替えて」などと厳しさもわすれない中に、私のことをよしよししてくれながら、眠りに落ちた夜が明けて、たくさんの思い出を詰め込みながら、5日目の朝がやってきました。
つづく