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イイね!
2010年11月10日

変わった3部作(MOR Trilogy)

何とかナイト30周年(失礼、新宿ツバキハウスのロンドン・ナイトね)とかで、夜のFMラジオが盛り上がっていたけど、確かに30年って、あっという間だった。

30年前のその更に30年前といえば、今日の主役たちの生まれた頃で、その頃の音楽といえば、まだJazzがクールになる前のこと。ロックのロの字も聞こえない時代です。当然、音質も良くなくモノラルなわけです。
30年といえばそれくらいの差があるというのに、この30年間でポピュラー・ミュージックは何か変わったのだろうか?

時々最近のCDもアップしようかとも思うんだけど、つい古い音源になってしまうのは、復刻盤ビジネスに乗せられてしまう悲しいオッさんを代表しているようで、本当はちょっと気が引ける。
でもこういうアルバムは懐メロにならない?

そういう思い込み自体が「懐メロ」であり「クラシック」なんだろうということも百も承知で、「ロックは死なないぜ」なんて恥ずかしくて言うつもりは端から無いけど、まぁとにかく、個人的だろうと何だろうと名盤はいつの時代にも名盤だということで(^^;

この3枚の制作経緯や詳しい内容は、各ライナーノーツやネット上の文献を参照していただくとして、当時、各アルバムを聴いたときの感激は未だに忘れない。
しかし、最近はこういう音楽は巷ではあまり聴かないかなぁ。

Exposure

King Crimson(キング・クリムゾン)というお化けバンドを1974年に解散させた後、どこをウロウロしていたのかと思えば、メガネをコンタクトに替え、髪型もさっぱりして、まるで別人のようになって表舞台にカムバックしてきたのが1979年。Robert Fripp(ロバート・フリップ)先生は久しぶりにソロアルバム「Exposure(エクスポージャー)」をリリースしました。

Sacred Songs

実はこのアルバムは3部作の3作目であると、自身がそのアルバムに記していましたが、驚くことにそこには、その3部作の1部と2部はDaryl Hall(ダリル・ホール)のソロアルバム「Sacred Songs(セイクレッド・ソングス)」とPeter Gabriel(ピーター・ガブリエル)のセカンドソロ「」であると書いてあるじゃないですか!

Peter Gabriel 2

それまではBrian Eno(ブライアン・イーノ)のアルバムにちょくちょく顔を出し、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の1977年のアルバム「Heroes(ヒーローズ)」でギターを弾いていたと思ったら、Peter Gabrielの1978年のアルバム「」をプロデュースしたりと、彼の復活の兆しは何となく感じていて、アルバムのリリースを期待していたわけです。が、まさかそこにDaryl Hallの名前を見ようとは思いもしていなかったから、かなり驚いた。しかも参加しているし!!

ところが不思議なことに、その3部作の1部目、ダリル・ホールのソロアルバムは実際に見たことも聴いたこともない。それもそのはずで、その時点ではまだリリースされていない幻のアルバムなわけです。
実際にリリースされたのが翌年の1980年のことでした。録音されたのが1977年なのにね。
(確か1977年はHall & Oatesが「Rich Girl(リッチ・ガール)」で初のビルボードNo.1を獲得した年だよね)
その顛末については2006年にリリースされた「Exposure」の復刻盤に記されていますけど、簡単に言えば当時のビジネスサイドがノーと言ったということです。
まぁ、それだけRobert Frippという人が変人扱いだったということの裏返しでもあるわけですが。。

余談ですが、いつだったか、ダリル・ホールが2枚目か3枚目のソロアルバムをリリースして単独来日したときに、友達のフォトグラファーが雑誌の取材の仕事で彼のポートレートを撮ることになったという話をしていて、「是非!ロバート・フリップとどこで知り合い、何故彼と一緒にソロアルバムを作ることになったのかを訊いてきて!」って嘆願したんだけど、残念ながら小心者?(失礼!)の友人は訊いてきてはくれませんでした(^^;

さて、そのドタバタのお陰でかえって色んな人が参加することになったアルバム「Exposure」には、他にも面白い人が参加しています。筆頭はNarada Michael Walden(ナラダ・マイケル・ウォールデン)でしょうか(^^)。当時、Jeff Beck(ジェフ・ベック)の1976年のアルバム「Wired(ワイアード)」でドラムを叩いていたりしているので、名前を見て、へぇ〜って思ったけど、それより何より、それから何年か後にホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーをヒットさせ、グラミー賞を取るような売れっ子プロデューサーになるなんて誰がその時に想像できたでしょう!
他には、デザインと写真をBlondie(ブロンディー)のChris Stein(クリス・スタイン)がやっていたり、、。

まぁ事程左様に、音楽の生まれる実際の現場では色んな化学反応が起きていたわけだけど、売る方と聴く方が意外にというかほぼ間違いなく保守的だったりするのは昔も今も変わらないのかもねぇ。彼らもすっかり還暦を過ぎちゃったし、ある意味、復刻ビジネスが成り立つ現代の方が新しい波は出難いのかも?(それとも私が知らないだけ?)

ブログ一覧 | 今日の一枚('70s) | 日記
Posted at 2010/11/10 23:58:57

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