館林は土曜日から猛暑日 今日は37.7℃ 私の地元・埼玉北部も
週末からぐんぐん気温が上昇して連日の猛暑日です。
ずっと濡れた路面が苦手な細いチューブラータイヤを着けているアイーダ号に
乗れない悶々とした日々が続きいたのでかなりストレスが堪っています。
日曜日、朝から猛暑日の予感がしたが久しぶりにチャリで出かけたくなり、
利根川CRから上武大橋を渡って桐生まで出かけた。

そしてお目当ては、「上電」
上電・西桐生駅へ到着

「上電」こと上毛電気鉄道は、中央前橋駅と西桐生駅間の一路線を運行する
ローカルな私鉄です。その路線(上毛線)は、名峰赤城山の南麓、緑豊かな上州
を東西に走っていますが、朝夕の通学通勤時以外は乗客は少なく御多分にもれず
赤字ローカル線です。

「関東の駅100選」 昭和の初めに建てられたレトロな駅舎です。
駅舎正面は2段勾配のマンサード屋根、すぐ脇にあるトイレも同じデザインを踏襲
しております。

駅改札口は最近ではほとんど見かけなくなった木製、懐かしい!過去に逆戻りした
かのようだ。駅舎プラットホームの屋根は珍しい木造トラス組みの合掌です。上電
カラーの「フィヨルド・グリーン」で塗装されていますが、マイチャリのチェレステに
色調が似ているところがとてもイイ感じだ◎
そして上電では、「サイクルトレイン」といって 自転車をそのまま電車内へ
持ち込めます。
サイクルトレイン | 上毛電鉄のhp.
さあ、サイクルトレインで中央前橋駅まで出発。 いえしません。
渡良瀬川を渡り、その先上電の2駅目まで走ります。
「富士山下」(ふじやました)駅です。年に何人か駅から世界文化遺産の富士山
へ行けると勘違いしてやって来られる外国人観光客がいるそうです。
駅のすぐ前に富士山への登山口があります。アイーダ号をかついで登頂してきました。

このコルが8合目でしょうか。桐生の町の眺めがイイ。
頂上へはさらに急峻な岩場を登ります。

富士山山頂 標高163m

駅ホームから、後方の山が 富士山
下山して「富士山下」駅からサイクルトレインで中央前橋行きの上電を待つ
自転車をバラして輪行袋に入れ電車に乗ったことは昔あるが、そのまま電車へ
乗り入れるのは初めての経験であるが、ちょっとした快感でもあります。
渡良瀬川に架かるガーター橋を越えて電車がやってきました。
上電700形電車は、それまで京王井の頭線で活躍していた3000系です。
電車は2両編成のワンマン運転、サイクルトレイン乗車は後の車両へ乗車
します。自転車が倒れないように手で押さえておくのがお約束、アイーダ号は
手で押さえ更にストラップで手すりにしっかり固定した。

車内は上電お馴染みの「風鈴電車」です。走り出すと風鈴の音色が心地よいが、
賑やかでもある。車窓からは上州の田園風景や日本一(私的には)の名峰
赤城山が眺められるのも上電ならではです。
途中の大胡駅には電車庫があり、この日も動態保存されている電気機関車
デキ3021を囲んで人が集まっていたが、試乗?イベントが開催されていたようだ。
電車でGo ならぬ「上電でGo」が可能なのか。乗り鉄ならぬ「運転鉄」が出来るようだ。
後日、大胡駅を再訪することにしよう。
そうこうしている内に終点の中央前橋駅到着、アイーダ号を支えながら改札口を出ます。

乗車してきた「風鈴電車」と、おとなりのホームにはラッピング電車「上電×スナガ」号

中央前橋駅は前橋市内を流れる広瀬川沿いにあります。少し上流へ進むと
前橋出身の詩人・萩原朔太郎のノートや自筆原稿・写真など多くの資料が
収められている前橋文学館があり、このあたりは広瀬川河畔緑地と呼ばれています。
交水堰

利根川のバイパス的な河川である広瀬川も梅雨のこの時期流れが速い。堰を落ちる
流れは白く波立ち豪快です。朔太郎の詩「広瀬川」のようです。ちいさき魚もおおきな
魚とて見えそうにない。
「広瀬川」 萩原朔太郎の世界
緑豊かな広瀬川河畔から国道17号を走り、利根川を渡って酷暑の利根川CRへ、

勢多郡玉村町の五料橋から高崎伊勢崎CRを走り、坂東大橋を渡り埼玉県へ
この日は関東北部は軒並み猛暑日、滅茶苦茶暑いチャリポタだったが、収穫の
多いチャリポタでもあった。(走行距離91.57km+上電乗車距離23.7km)
富士山(ふじやま)は埼玉県にもある。場所は比企郡小川町
lat/lon 36°03'52.5"N 139°15'46.6"E

以前こちらにも登頂した。町の給水塔までチャリで登り、そこから林の中
クモの巣をかき分け山頂へ
山頂には携帯電話の中継設備と富士山信仰の碑「富士仙元大菩薩」と
三等三角点があります。