昨日は雨の国道17号線を走り、高崎市の群馬音楽センターへ、
毎年秋の群響定期演奏会は群響合唱団と共演プログラムが組まれますが、
この演奏会が毎年の楽しみです。昨年は「カルミナ・ブラーナ」、その前は
ロッシーニの「スターバト・マーテル」だったか。
昨夜の群響第521回定期演奏会はチケット完売らしいほぼ満席、プログラムは
フランスの同時代の作曲家の3作品
ラヴェル / クープランの墓
サン=サーンス / 交響曲 第3番 ハ短調「オルガン付」
フォーレ / レクイレム ニ短調 作品48
フォーレ / レクイレムは群響合唱団 総勢300人の合唱付き、とても迫力あります。
ソリストはソプラノ/ 森麻季さんとバリトン/ 森雅史さんです。
第4曲の「ピエ・イエズ」和訳は「いつくしみ深き主、イエスよ」の意味。
ソプラノの歌声が清澄に聴かせます。映画やテレビ等でも良く聞くことがありますが、
先週もEテレの特番で森麻季さんが歌っていました。久しぶりに森さんの歌声を生で、
相変わらず素晴らしい美声です。大好きな一曲です。
サン=サーンスの交響曲第3番は、パイプオルガンや大太鼓やピアノ連弾も
入る大きな楽器編成です。特に第2楽章のクライマックスのオーケストラとオルガンの
協演は壮大で聴きごたえあります。
そのオルガンですが、残念ながら群馬音楽センターにはパイプオルガンがありません。
音響的にも決して良いとは言えないホールです。演奏会終了後に行われる演奏者と
のふれあいトークで、マエストロ大友直人さんがオルガンはヤマハの電子オルガンを
使用したと教えてくれました。
パイプオルガンの音色に近づけるようなセッティングを行ったが、本物のパイプ
オルガンは大小のパイプ(笛)の集まりでありいわば管楽器、スピーカーから
の音色とはやはり、似ても非なるもの。群馬の地で本物のパイプオルガンで
演奏したい。ぜひ皆さんから新しい音楽ホールにはパイプオルガンを設置する
ように、『市民の声』が一番強いですから、市長さんや行政へ要望してください。
と訴えかけられていました。
近年首都圏でもパイプオルガンを備えた素晴らしい音響のホールが数多く
誕生しましたが、地方オーケストラの草分けである群響を擁する群馬県にも
ぜひ第二の音楽ホールを建設していただきたいものです。 と云っても、
アントニン・レーモンド設計による現在の音楽センターがダメだと言っている訳
ではありません。思い出も多い群響とともに歩んできたこの音楽センターが
私は好きです。
Gabriel Fauré /Requiem "Pie Jesu"
コンサートの余韻が残る帰り道のドライブ、車内音楽のボリューム上げて、

サン=サーンス / 交響曲 第3番 第二楽章 こんな曲です。BBC Promsから
https://www.youtube.com/watch?v=M68gT9XQMEw
Posted at 2016/09/19 19:29:20 | |
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