この変わった形の照明灯は、

渡良瀬遊水地の貯水池(谷中湖)をデザインした形になっている。

上空からの形はハート型です。
池の周りに延びる遊歩道をチャリで周回した。干し上がった池で翼を
休める水鳥や、上空に舞う猛禽類などを眺めたりしながらのんびりと走り
ます。
このヨシ原は明18日に焼き払われ、春になると焼け野から 〈トネハナヤスリ〉や
〈タチスミレ〉など、ヨシが育つ前にここでしか見る事が出来ない貴重な植物が
発芽して、再び遊水池固有の豊かな自然環境が再生されます。

この日は遊水池からポチっと見える煙突を観るためにやってきました。
渡良瀬遊水池に隣接する野木町の 旧下野煉化製造株式会社の
煉瓦窯です。

この煉瓦焼成窯はホフマン輪窯と呼ばれ、明治時代の産業近代化に必要と
された多量の煉瓦を焼成するため、明治23年に築造された現存するホフマン
輪窯の中で唯一完全な形を保っている貴重な産業遺産です。
このホフマン輪窯の特徴は、登り釜をループ状に配置したような形状で、16
区画の焼成室が順次効率よく蓄熱し焼成しながら連続して、大量に煉瓦が
生産できたという。

各焼成室へ煉瓦の搬出入口は美しいアーチ造り。耐久性を増すための工夫
であろうが、腰壁は強度が優れる焼過煉瓦のイギリス積み、上部壁は美しい
フランドル積みとなっていた。
焼成窯の2階、焼成室へ燃料の粉炭を投入する投炭孔が並ぶ。
最盛期全国に50基あったホフマン輪窯は、現在現存するは四基のみ、関東
には埼玉県深谷市の旧日本煉瓦製造株式会社の六号窯があります。深谷
のホフマン輪窯については以前見学した折、このブログにも、
先月、深谷市と野木町、茨城県古河市の2市1町は、煉瓦製造に使用された
「ホフマン輪窯」を核とする関連文化財の計30点を「日本遺産」とするよう、文化庁
に申請したと発表した。
帰り道、遊水池の遊歩道脇には古いレールが杭のように埋められていた。

断面形状から60ポンドレールです。刻印(陽刻)が読めたレールには、
” A 1913 ” の表示
このレールは、官営八幡製鉄所で1913年に製造されたレールのようだ。
100年前の工業製品が今も役に立っています。

Posted at 2017/03/17 21:49:29 | |
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