購入した当時はだれ誰作曲のソナタでしたが、現在は別人の曲だったりすることがよく
あります。でなくともバロック音楽は有名な台本に多くの作曲家が作曲したり、他人の曲
を自分のオペラに使ってしまうパスティッチョだったり、著作権の無いような時代ですからね。

リコーダーの曲が好きで当時ヴィヴァルディの作曲だった。このソナタ作品13《忠実な羊飼い》
という6曲のソナタ集は、後の研究により実際はシェドヴィルの作曲だった。シェドヴィルが当時
人気だったヴィヴァルディの名をかたって出版したそうです。

同じ頃買ったこちらLPの、ベネヴォリ作曲「53声部のザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲」
は1628年ザルツブルクの大聖堂の再建を記念して作曲されたものと言われ、バロックの
楽曲では驚くほど数多くの声部(53声部)をもつ荘厳なミサ曲ですが、後年この曲は
当時ザルツブルクの宮廷副楽長であったハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー
(1644~1704)の作曲と判明したそうです。
ビーバーの代表作といえば「ロザリオのソナタ」” ヴァイオリンのための15のソナタと独奏Vnの
ためのパッサカリア ” という美しい作品があります。聖母マリアの喜びと苦しみと栄光の秘蹟を
表した15のソナタにパッサカリア(守護天使への祈り)です。
最初のソナタ第1番と最後のパッサカリア以外は”スコルダトゥーラ”変則調弦のため、5度
ではない異なる調弦で演奏されているというが私にはわからない。このため演奏会で全曲が
演奏されることはまずありませんが、CDは全曲盤がたくさん出ています。
Biber Rosenkranz Sonaten 1
Biber Rosenkranz Sonaten 2
こちらは、ラインハルト・ゲーベル(Vn) / ムジカ・アンティクヮ・ケルンによる1990年のピリオド
楽器によるの演奏です。(ラインハルト・ゲーベルの旧盤です)
曲ごとに異なるのスコルダトゥーラによる神秘的な調べと、リュートやチェンバロやオルガンの
通奏低音は何度聴いても飽きません。バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパル
ティータ」と甲乙つけがたいくらいの名曲だと思います。
《ザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲》のCDを探していましたが、この名曲はザルツブルク
大聖堂で演奏するためにビーバーが作曲したミサ曲だから大聖堂でのライブがあればと
調べたら、DVDがありました。購入希望ですが、
動画サイトにもアップされていたので、これでいいかなぁ 凄い残響ですね一体このドーム
の残響は何秒位なのだろうか。
Posted at 2020/05/22 23:16:16 | |
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