ビッグプーリー論争に終止符を。DURA-ACE純正とオーバーサイズプーリの摩擦抵抗の比較実験結果 IT技術者さんのブログ
興味深い記事が更新されていました。
ロードバイク乗りにとって、永遠のテーマ。
それは「ビッグプーリー」
①本当に効果あるの?
②変速性能が落ちるって聞いたけれど…
③チェーン落ちも純正よりは増えるって聞いたけれど
④高いw
こういう疑問が乗り手側にあるんですよ。
私もビッグプーリーはマドンに組んでいますが、カーボンホイールはほいほい買う癖に、カーボンホイール価格の約1/3であるビッグプーリーはずっと二の足踏んでましたw

この画像だとわかりにくいですけれど、TREKのロゴ色と近似した色のビッグプーリーを組んでいます。

過去写真で拡大写真がありました。
買った当時の価格で約9万円
カーボンホイールよりは安いんですが、安くないw
本当に効果あるの?って疑問を持っているならなおさら手が出にくい製品です。
私の使ってみた感想を順番に書いていきます。
④高いwに関しては、これまでの文章で高いwと感じる気持ちを表現しているので割愛します。
①装着した瞬間の乗り出しは、それまでと違う感触が新鮮かつ鮮明に伝わってくるので、最も違いがわかるはずなんですけれど意外と「うん、楽になった気がする」という地味な感想でした。
受け取った次の日、清滝峠を登って感動。
また、その道中で感動。
非常~~~~に、地味。
地味だけど、確かに楽。
楽なんですよ。
地味~~~~~になんですが、じわっと楽。
そして、ホイール交換やフレームが変わるほどの劇的な変化ではないものの、やることやって伸びしろが少ないところに加えるエッセンスとして、地味ながらも効果を体感しまして、こういうのが好きな人にはたまらない、しかし地味w
な効果を体感しました。
慣れ切っちゃった今は、純正プーリーに戻さない限り、再びこの感動を味わう事はできないでしょう。
そして、そういう側面がありつつもハブのベアリングが本調子じゃないにも関わらず最近もご機嫌で走れていた…という時点で効果があるかないかで言えば、地味にあるんだろうと思います。
②変速性能に関しては、製品や取り付けるモデルとの相性もあるので一概に言い切れない問題があると思います。
私の場合…SRAM RED eTAP AXSにCeramicspeedのOSPWを組んだ感想としては、全く純正通りではないにしても「ほぼ」遜色のない変速性能を提供してくれている。
というのが感想になります。
店長のセッティングも素晴らしいんだと思います。
IT技術者さんのYoutubeで、そちらの動画ではR9100 シマノ デュラエースにエアロタイプですけれど中身と構造が同じCeramicspeedのOSPWを組んでる動画がありまして、そちらの動画でもスッコスコ変速されていました。
その動画を視まして「Ceramicspeedなら変速に問題ないんだ!」と背中を押してもらって購入に繋がったんです。
Ceramicspeedなら、シマノでも問題ないはずです。
③チェーン落ちに関しては、SRAM RED eTAP AXSの美点でもあると思います。
純正プーリー時代も、現在のCeramicspeed OSPWを組んだ状態でも一度もチェーン落ちがありません。
簡単にわたしの感想を書いたところで、冒頭に貼ったURL記事の内容に関して書きます。
一言で「ビッグプーリー」と言っても、その製品はさまざま。
各製品ごとに、構造の違いもあります。
IT技術者さんの記事を読んでいて書かれている事実を読んで驚きました。
元々装着されている純正プーリー。
これでまず問題なく走れるんです。
それなのにユーザーはさらなるアドバンテージを求めてこういう製品を買うワケです。
それを前提できっちりと開発している会社の製品は、記事中に書かれている様々な試験結果などを見るに、ちゃんと結果が出ています。
カスタムパーツなのに、「ビッグプーリーだから、その形状だけで効率が上がるだろう」と安易に…というか、安易に売ってるワケではないんでしょうけれど
そういう製品は結果が出ていません。
なんなら、純正プーリーより良くない結果も出ています。
私が最も驚いたのは、105純正プーリーと同じメタルブッシュ式だと思われるプッシング方式と記述されているベアリングを採用しているビッグプーリーが存在している事に驚きました。
(# ゚Д゚)…アカンやん
まず、プーリーの位置決め性能がベアリング方式より落ちます。
回転に関する抵抗特性も、ベアリング方式と比べて落ちます。
つまり、チェーンを支えるプーリーの歯数が増えてチェーンがそれに沿う為に動く量を減らしてその部分で抵抗が減ったとしても、それを上回るデメリットが生じてしまっています。
冒頭に書いた②に関する噂は、こういう構造による影響もあるでしょう。
しっかりと買う前に、欲しい製品がどのようなベアリング方式を採用しているのか…というのを調べてから買わないと、本当に無駄なお金になっちゃいますね。
詳しい内容はIT技術者さんの記事で書かれているので割愛します。
要するに、私は嬉しかったんですw
試験結果によると、Ceramicspeed社のOSPWがチェーンが最も抵抗が少ない精密な洗浄後に完全に乾燥させて、潤滑油も理想的な状態での結果でも〇。
ちょっと距離走って路面の汚れをチェーンが吸着(表面のオイルについたりします)したダーティな状態での試験結果でも〇。
つまり、綺麗な理想的な状態でも、現実におこりうる走っていて汚れてきた状態でも、純正プーリーよりも優れた低抵抗性能を示したんですよ!
しかも汚れた時に増える抵抗値の増え方も純正プーリーより少ない増え幅だったのが素晴らしかったです。
CeramicspeedのOSPW買って良かった~!
って喜びもひとしお。
その差は誤差範囲と言っても良いくらいの少ないW数ですけれどねw
以上の結果から、個人的な印象をまとめます。
・ぶっちゃけ、純正プーリーで良い。
・でも、OSPWカッコいいw
・装着したい人が装着すれば良いんじゃない!?だって趣味だもの。
マドンにはたいそう似合っていると勝手に思っているので、マドンにOSPWを装着したのは後悔していません。
それどころか、とても満足しています。
ただ、試験結果も見てみて思うのが本当に「純正プーリーで良いじゃない」と思いました。
何かの原因でトラブった際も、交換する為にプーリーとゲージを買う際に純正部品があるうちは、純正で良いんじゃないかな。
と思いますが、SRAMの場合は純正部品が結構高価なので…
あと、12速化された以降のシマノ製品も部品代が上がっているのでSRAMほどではないにしろ、純正に寿命が来るか、ぶつけて故障したからアッシー交換しないといけなくなった時に、OSPWは決して安い製品ではないですけれど
「どうせ交換するなら…」
そういう状況になった時に、選ぶ価値はあるでしょう。
そして、現在使っているモデルがディスコンになった時に、純正部品を取り寄せたくても取り寄せられない場合は…
その時にOSPWが市場にあるのかは、その時になってみないとわかりませんが
そういう時に強い味方になってくれるのかもしれません。
あと、記事中で気になったのが…
純正プーリーの歯数です。
シマノ デュラエースの純正プーリーは11T(11歯)ですが、SRAM eTAP AXSは違うんですよ。
SRAMは純正プーリー12T(12歯)です。
そして、eTAP AXS用のOSPWはシマノ用OSPWよりも歯数が多くて、15Tと19Tです。
記事中の試験が、シマノ用歯数で試験されていたのはちょっと残念でした。
それによる影響がどれほど変わるのか?
って話しですが、それは試験をした事がない一介の素人には考えが及ぶところではありません。
ただ、言えるのは。
プーリーゲージが掛けるテンションについては、ホイール交換の際にユーザーが手で触れて体感できるところなんですけど、シャドーデザインを取り入れてリアディレイラーのスプリング数が2つから1つに変わってしまったシマノのテンションより、SRAM eTAP AXSははっきりと緩い。
チェーンに掛かっているテンションが緩いんです。
試験中に「チェーンに掛かっているテンションの強さでも抵抗値は変わる」とはっきりと書かれています。
そのあたりのアドバンテージが、SRAM側にたってモノを見ると反映されていない。
それはどうなんかなーwwwww
とは思いました。
シマノのシャドーデザインを取り入れた以降のモデルでも、慣れたらホイール交換は容易ですけれど、それでもはっきりと「うわー、ホイール外しにくくなったなw」と感じたのは正直な感想です。
2つバネ使っていて、バネひとつあたりが受け持つ負荷が小さい頃のシマノ製リアディレイラー時代のモデルでのホイール交換は、SRAM製グループセットのようにより容易です。
シマノもそのうち、そういう風に変わる(戻る)んじゃないかなー…
って、勝手に予想しておりますw
あと、SRAMのはリアディレイラーに内蔵されているフルードダンパーがマジで良い仕事しています。
フルードダンパーの寿命がいかほどかが気になるところですが、店長もフルードダンパー採用後のSRAMに関しては「デビューからまだ4年?5年?しか経ってないから市場で何らかがまだおこってないんで情報がありません」
「きっと、フルードダンパーがダメになって、そこを交換したい!って欲求を持つ頃合いになると、リアディレイラー本体も寿命を迎えるくらいには、ちゃんと大丈夫な様に作ってあるんじゃないでしょうかね?(向こうは訴訟大国だし)」
って店長が予測でおっしゃっておられました。
私も結果が出てないので予測でしかないんですけど、そうなんだろうな…
って今は思っています。
フルードダンパーのおかげで荒れた路面走っても、チェーンそんなに暴れてないんですよね。
このあたりは、私がSRAMを好きな理由のひとつです。
えらくSRAM贔屓な記事になってますが、デメリットもないことはないんで、シマノ、SRAM双方にそれぞれ一長一短があって
多くの人には、シマノ製グループセットの方がより多くの幸せを運んでくれると思っています。