随分調べたり、悩んだ末に買ったので偶然でもないんですけれど、実際には長期所有してさまざまな地形を走ってみて初めて「買って良かった」と思えるんですけれど、そういう意味では偶然にも私は今の所有車でとても満足しています。
特にMadone SLRは、私が思い描いていた「ハイエンドロードバイクってこんなん」という想像通りか、それ以上の乗り味と性能でとても満足しています。
なので、買い替えたり買い足す…方面の欲というのが随分と欠落しているんですけれど、やはりそこは「万が一」があるんですよね。
例えば、どんなに予期していても予期しきれないもらい事故など。
そういう突発的な事象でフレームが全損になった場合。
私は一体どうすれば良いのか。
第一候補は、今のタイミングならまだ私が乗っているGen6世代のMadone SLRのフレームが新品でTREKから購入できるでしょう。
妻が乗っている世代のEmonda SLRのリムブレーキ用フレームが事実上昨年の春先まで注文すれば新品フレームが手に入るチャンスがあった…らしいので、Gen6がディスコンになって1年とちょっとが過ぎていますが、まだ在庫はあるはずです。
そういう意味では、近々で万が一があった場合は有無を言わさずに私の選択肢は再びGen6 Madone SLRのフレームを再入手する、それが最善の一手です。
そういうタイミングではない時期に不幸にもそうなってしまったら…?
一体、何が良いんだろう。
私は何に乗ってみたいだろう…と考えて、ちょっと調べてみました。
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TREK Madone SLR(Gen7)
第一候補はやはり、Madone SLRの後継モデル。
ISO SPEEDが廃止された後のMadone SLRはどんな乗り味なのか?
やはり興味は尽きないですね。
乗った事がある人に聞くと、ISO SPEEDの調整機構を最もハード側にしたくらいには、エアロロードなのにちょっと乗り心地が良いけれど
荒れた路面の上などを走るときは、ISO SPEEDの利点や恩恵は確実にある。
ただし、出足などはGen7の方が軽快だよ。
ってお話しを数人の方から聞きました。
人によって表現はちょっと違うものの、要約するとそんな感じでした。
ダウンヒルの速さは、やっぱりMadoneらしさとして残っていた。
というより、そういう場面での速さは素直に進化していたと感じる。
ともおっしゃってました。
総合的な乗り味含めて、最も私が好きだろう乗り味を持っているのは恐らくMadone SLRでしょうね~。
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S-WORKS TARMAC SL8
次に興味あるのは、Tarmac SL8ですね。
まだ乗った事はありません。
ありませんが、噂で聞くとTarmac SL8はTarmacらしくなくなったと。
Tarmacらしさを色濃く残していたのはSL7だったと。
Tarmac SL8は、UCI認定フレームじゃないAETHOS(エートス)に近しい乗り味になった(人によっては「なってしまった」)
個人的には、AETHOSの乗り味に近しいSL8の方が相性が良さそうです。
エアロエアロしてないのに、エアロ性能は最終モデルの同社エアロロードモデルであるVENGEを超えてしまった。
同社の技術者さんがSL7リリース前くらいから散々プレスリリースの場でもおっしゃっていた、エアロ効率で最も効率が良いのは「ハンドル」そして、「前輪」
シートポストや後輪側は「ないよりはやっておいた方が良いという程度」とおっしゃっていたんですけれど、それを地でいくようなモデルです。
なので、無意味ではないけれど効果が少ないところまで無駄にエアロ形状としなかったおかげで、全方向に剛性バランスを取るのに有利な断面形状として、表面積がどうしても増えてしまうエアロ形状に特化した呪縛から解き放たれた事で強度と必要な剛性を確保した上で、優れた靭性も確保し非常に乗りやすい(進めやすい)バイクに進化している…らしいんですよね。
ちょっと興味があります。
というか、興味しかないですねーw
ただ、その「VENGEを超えた」空力性能の一端を担っているホイールは、私は恐らくダメです。
現行のROVALのホイールは、私には相性が最悪だと思います。
だって前輪にスポークがたった18本しか配置されていないんですもの。
しかもROVALの「顔」である、2:1組をその少ない本数で採用している。
つまり、ディスクローター台座が配置される方向とは反対側のスポーク本数が「6本」しかないんですよ…
恐らくですけど、ダウンヒルのコーナリングで路面のギャップなどを拾った際の剛性が足りてない可能性の方が圧倒的に高い。
なので、SL8を買っても結局自慢の空力性能をきちんと発揮できる上で満足いくライドフィールを実現できるホイールを一体何を選ぶのか…
SL8を本当に買うなら、そこが一番難しいだろうと思われる問題です。
どうせこんな高価なモデル買うなら、性能が引き出せるのか引き出せないのかって話しはもちろんありますが、妥協せずに買いたいところです。
そもそも妥協するならハイエンドモデルなんて買わなくて良いですからねw
性能引き出せなくとも、そこに至るまでの乗り味で気持ち良かったりするんですよ。ホント。
以前の重量/剛性比ばかり業界全体が追いかけていた頃のハイエンドと、変わりつつある…というか、実際に変わっているので、我々素人にもその恩恵に授かれるという時代になってきているんですよね。
使いこなせるかどうかは別としてw(そんなん言い出したらクルマも同じw)
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Cannondale Supersix EVO LAB71
現状、ひょっとすると最も人気あるモデルではないだろうか?
と感じるモデルです。
ただ、知れば知るほど個人的にはCannondaleのバイクはちょっと縁遠いんですよね。
特にCAAD12のディスクブレーキモデルはやらかしてました…。
あれははっきりと黒歴史じゃないでしょうか。
なので、CAAD12どころか、それ以前のリムブレーキモデルなどのいわゆる「名車」はCAAD12のリムブレーキモデルも含めて中古車として盛んに流通しています。
手放す人が手放して、買いたい人が買った。
という時期に差し掛かっているのか、一時期よりは中古車市場で見かける機会も依然ありますが、減ったのは入手した人が現在おもいきり楽しまれているからでしょう。
しかし、そんな状況下でCAAD12のディスク版は中古車市場で見かけません。
何故か?
興味持った人は調べてみてください。
まだネットで当時の記事やブログが出てくるかも知れません。
私は直接ここで知ってる事を書くのはやめておきますねw
Supersix EVO自体も、このモデルより一世代前のモデルでもヘッドまわりに特徴があって「それを知って手を加えてから組んで販売しているショップで買うなら問題ない」んですけど、それを知らずにそのまま組んで、それを知らないままお客さんに売って、お客さん側もそれを知らずに使っていて…
フトしたきっかけで(例えば立て掛けて休憩中に風が吹いて転倒…などです)それが原因でヘッドチューブにクラックが入る。
そういうのを知ってるだけに、縁遠くなっていますw
そしてクランク軸を受けるBB(ボトムブラケットの略)は、業界をリードして圧入式の方が剛性も確保しながら軽量化に繋がる!として率先して採用したメーカーなのですが、それがシレっとBSAのスレッド式にLAB71から改められていますw
ここは何故、T47にしなかったのか…
それはまぁ良いとして、メーカーとしての拘りは別としてこれを買う・買いたいユーザーにしたら朗報です。
維持しやすくなりますからねw
当初のCannondaleは、間違いなく業界をリードし業界スタンダードを形作ってきたメーカーであり、ブランドなんですよ。
長い歴史のうちに色々あって、その色々あったというのがそのモデル、モデル毎に表れているなぁ…と、まだ所有した事がないんですけれど「いちファンとして」傍観しているような状況です。
ネガティブな事を書きましたが、個人的にはCannondaleは実は好きなんですよ。
Supersix EVOの、まだ内装化されていない頃のモデルにご厚意で乗せてもらった時に「ロードバイク!」「ザ・ロードバイク!」「濃厚に、ロードバイク!」と、しつこく表現しましたが、そんな乗り味でして非常に好感が持てるモデルだったんですよ。
そして、アメリカブランドらしく素直な操縦性でとにかく乗りやすい。
(でも堅かったw)
そんな漢気溢れるモデルを作るメーカーなので、個人的には好きというか
いつか乗ってみたいメーカー、そしてモデルではあるんですよ。
そういうのは自転車好きの人たちの中に漠然とした気持ちとして潜在的にあるんでしょうね。
そこへ、LAB71はデビューした。
BBがプレスフィットからスレッド式へ改善されて、維持する上で気になる問題が大きく片付いた…あとは割愛しますが、そういう改善の積み重ねが「買いたい!欲しい!」という気持ちを掻き立てたんでしょうね。
私もそう思います。
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Pinarello DOGMA F DISK
永遠の王者、ピナレロ。
そしてドグマ。
それ以上の説明がこのモデルに必要でしょうかw
私は、この以前のモデルであるDOGMA F12 DISKには乗った事があります(妻用のですけれどw)
このDOGMA Fには乗った事がありません。
Tarmac SL8のヘッドチューブが「まるでコブ鯛みたいw」と揶揄されました。
それは空力性能上のアドバンテージを得る為のデザインなんです。
それがDOGMA Fにも採用されています。
Tarmac SL8より一年以上も前にデビューしたDOGMA Fに対して、そういう揶揄を聞いたり見た事がありますか?
ないですよね。
それはデザインにマッチして、絶妙な調和をもたらしているからなんですよね。
さすがピナレロ。
「The art of balance」と銘打って発売しているだけの事はあります。
素晴らしいバイクなんですけれど、個人的には色々知った上で私用にDOGMAを買うか…というと、恐らく今の所可能性はゼロです。
一時期は妻のドグマに乗って私も欲しい!となっていたんですけれど、ちょい乗りとは言え妻のドグマを借りて乗る機会が増え、乗る度に思うんですよ。
こいつは俺には扱えねぇ…
手強いんです。
手強いんですよ。
そして、Madone SLRの方が乗っていて楽しいんですよ。そして、速い。
この速いというのは決してドグマが遅くてマドンが速いという意味ではありません。
私のような人間が乗っても、マドンは速い。
速い人が乗ったらより真価を発揮できるでしょうけれど、速いんです。
ドグマは、マジに速い人が乗らないとどうなんだろう?という乗り味です。
ただ、これは完全に相性の問題です。
なので、ひとつの意見だという風に受け取ってください。
それにしても、そういうのを抜きにして所有してみたいという所有欲を刺激されるのも含めて、ドグマは買っても良い。
むしろ一台くらいは買うべきモデルのひとつであると個人的に思います。
長くなったので、いったんここで終わります。