順不同に思い出すままに勝手に私が気になっていて、許されるなら買ってみたいと思っている機材について書きます。
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Princeton carbon works WAKE6560
何度か記事にしていますが、いまなお興味が尽きないホイール。
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DT SWISS ARC1100 DICUT
これも記事にしていますが、新世代エアロホイールの先駆者です。
また、長年の沈黙を破って久しぶりとなる新作のエアロスポークを用いた初の市販完組ホイールでもあります。
ハブには新型ラチェットEXPを採用し、隙が無い製品です。
汎用品として売られているラチェットEXPを採用するDT240やDT180のお値段を考えると、完組ならではの完成度を持ちつつ(逆を返せば設計が悪かった場合は、完組ならではの問題を抱える事にも繋がりますが、これは全製品に通じることです。)バラで部品揃えて手組で組む事を考えるとこのお値段で売る事ができない…
という安くないけれど安い!とも言える製品です。
それはPrinceton carbon worksのWAKE6560を見ればわかります。
ホワイトインダストリーズやTUNEのハブを選択すると性能を考えれば非常にリーズナブルと言っても良いほど価格は抑えられていますが、DT SWISSのラチェットEXPを採用したハブを選択した瞬間、WAKE6560は3700$まで価格は跳ね上がります。
新型ARC1100 DICUTは、180EXPという最も高価なハブを装備しているのにこの価格は正にその部品そのものを売ってるメーカーだからこそ実現したw
だろうと思える価格です。
リアハブだけで8万円だったか、9万円くらいしますからね…w
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Campagnolo BORA WTO45 DB
恐らくですけれど、WTOシリーズで最もバランスの良い本当の意味でも性能が高いのは45じゃないかと個人的に感じています。
誤解を恐れずに言うと、実は「空力で有利」と言われているG3組みが原因なのか…それとも、他に原因があるのかまでは個人では知り得ないんですが、元実業団選手だった方や、そういった人たちからお聞きすると「ホイールとしては優れているけれど、空力は正直少しだけイマイチなの」と聞き、ギョッとした事があります(※個人差はあると思います)
ホイールとして優れている点としては、スポーク一本一本見ていくとわかります。
左右で異径組みしていたり(リムハイトによって違ったりしますけれど)
重量バランスの関係か、とある一本だけ断面積が大きめになっていて重量が少し嵩むスポークがサラッと装着されていたり。
物凄く考えられて製作されていると感じます。
しかし、空力が少しパッとしない…というのは本当に意外。
なので、実際に買って試してみたいのです。
短期間で履き替えて走り比べたら…なんとなく見えてくるかも知れませんよね。
全く同じコンディションではないにしても。
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Fulcrum Speed55 DB CMPTZN
フルクラムから満を持してデビューしたスピード55(40もあります)コンペティツォーネです。
大メーカー各社が戦略的に価格競争を行っている為、本来ならもっとふんだくれる…というと言い方悪いですけれどw
もっとお値段とっても良いだろうホイールなのに、しかもCULTベアリングを採用しているモデルなのに!!
お値段なんと!!
30万イェ~ン(某通販社長風
端数の8000イェンとか9000イェンは無視してます。
まぁ誤差みたいなモンでしょ。
誤解を恐れずに書くと、カンパとフルクラムの違いって何?というお話しなんですが、カンパのホイールは少し柔い。その代わり独特のバネ感があってホイールのリズムに慣れて踏み込むと、自分の実力以上に車速が伸びる(傾向が強い)乗り味です。
対してフルクラムは堅い。
剛性高めで体重とパワーのある人向け。
そんな感じで乱暴にまとめても、大きくは違わないと思います。
フルクラムのホイールも、カンパと同じく…
こちらも誤解を恐れずに書くと「空力はちょっとイマイチ…」だと聞いて、こちらでも驚きました。
しかし、ホイールとして見ると非常に優れた構造や設計が随所に見られます。
カンパ・フルクラムのホイールは、さすが老舗メーカーだけあって素晴らしい作りをしています。
個人的にスピード55に興味があります。
40もカッコイイんですけどねー…55を見ちゃうと…。
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Bontrager Aeolus RSL
満を持してデビューした。
そんな感想を抱いてしまいます。
xxxの時も優れたホイールでしたが、試乗してみない事には何とも言えませんが、先にデビューしたRSL37に試乗させていただき、実際に発注した人間としては恐らく51と62が物凄く優れたホイールなんじゃないだろうか。
と、思います。
75は優れていても非常に限られた用途での使用を前提とされているのと、実際に60㎜より大きく高さが違うディープリムホイールを経験した事がないので予想もできませんw
そして、インターナルメカが240とは言えラチェットEXPを採用した上で、294500円という価格設定は戦略以外のなにものでもありませんw
ホイールメーカー(ブランド)としてBontrager(TREK)を世間に認知してもらう!!という意欲をビンビンに感じますw
個人的にはRSL51が非常に気になったんですが、そういやCL50改があるからリムハイト50㎜付近のホイールを数本持っていても…と気が付いたので、RSL62に特攻したいと考えています。
実際にMadone SLRに新型RSL62を装着し、その新型ホイールには旧型のxxx6のステッカーを貼って偽装して現実の選手権で勝利をもぎ取ったんですが、その時のMadone SLRは非常にカッコ良かったんですよね。
リムハイト60㎜前後のホイールを持ってない事もあって、次に買うホイールはPrinceton carbon worksのWAKE6560も捨て難いんですがRSL62にしようかなと考えています。
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ROVAL Rapide CLX
現在のROVALのハイエンドホイールラインナップは、Alpinist CLXとRapide CLXなのですが、Alpinist CLXはリムハイトが小さいヒルクライム用ホイール。
Rapide CLXがオールラウンド?と言っても良いのか個人的に悩むところですが、ロード用の高速走行向けホイールです。
ROVAL Rapide CLXも非常に優れたホイールなんですが、その前作となるRapide CL50 discを通じてCLX50にも繋がる問題点を経験しているので、そのあたりは新作だけに改善されているだろうとは想像するのですが、これだけ他メーカーの追随が激しい流れになると「新作を待とうかなw」と考えちゃいます。
いや、経験してみないとわからないんですけどね。ホイールは。
しかし、そんなにポンポン簡単に買えませんw
それにしても、実際速いです。CLX。
しかし、個人的にはカスタムしたCL50が思いのほか結構なポテンシャルアップになったのでRapide CLXは諦めようかな…という個人的なお話しですw
しかし、ホイールそのものは優れています。
※注意点
ここに挙げたホイールのほとんどが、現在流行りのワイドリムです。
Princeton carbon worksのWAKE6560は使えるフレームが多いと思われますが、他のワイドリムを採用する最新のエアロ性能(と対ヒステリシスロス性能)を備えるホイールは、2018年以前のフレームには使えない可能性が高いです。
DOGMA F10が最も有名なんですけれど(こういう凄いモデル買う人は、やはり性能に拘っていろいろ試してみる傾向が強いんでしょうね)フロントフォークは28cまでのタイヤが使えますが、リアが25cまでしか使えません。
なのでホイールリム外幅が29㎜…くらいまでしか恐らく使えません。
そんな感じで、2018年以前のモデル(もしくはMY2019まで)にお乗りの方はご自分のフォーク寸法やリア三角寸法を確認の上、買ってください。
※他にもGIANTからリリースされている画期的なホイール。
対となるスポークのうち、回転方向前側のスポークがテンション高めに張ってあり、回転方向後ろ側に当たるスポークが「わざと」すこ~しだけ緩めに張ってあり、トルクを掛ける事でそのすこ~しだけ緩いスポークテンションが高まり、より強い回転力を生み出す…!!
という興味深いホイールがあるのですが、下りなどのスポークにテンションを掛けない(トルクを掛けない)ダウンヒル時のコーナリングの際、その少しだけ緩いスポークがホイールの剛性を損なってないか?
など、物凄く興味が尽きません。
このホイールも試乗が叶うなら試してみたいんですが…
DT コンペティションレースという丸スポークだがスポーク比重がCX-RAYやエアロライトに近しい比重まで軽量化されているスポークをCL50で経験しているだけに、ほんのすこ~しだけテンションが緩いというのがどのあたりの数値なのか?
次第ですが…あまり良いフィーリングには繋がってないんじゃないだろうか…
と、想像しています。
ただ、これは試してみない事には何とも言えない世界なので、実際に試してみたいな~と思いつつ、今回のおススメというか興味のある、私が買いたいホイール例には挙げていません。
しかし、世の中面白い発想をされる方がいらっしゃいますよね。
こういう試行錯誤を繰り返す事で、また違った側面から既存のハイエンドを超える性能を持つ新製品が生まれるんだろうな!と思うと、ロマンがあります。
実際にそれで結果を出しているのがWAKE6560です。
=フィリップ・ガンナ選手がTT世界選手権にて、世界記録樹立と同時に優勝しています。