2011年07月02日
散在シリーズの本命(^^;)
お安いアウトレット品ばかり並んでましたが、実は1割引きセール内でこれをと思って買ったのがこのマシン。
その性能ではなく、不本意なトラブルで有名になったマシンであります。
メルセデスCLR #5。1999年、ルマン24時間、決勝において、ピーター・ダンブレック選手が宙を舞ったあのマシンです。
いやー、この独特なフォルム、欲しかったんですよね~。スパーク製なのでお高いため、ちょっと躊躇していたのですが、1割引きに清水の舞台から飛び降りてみました(笑)
しかし、アレっと思わる方もおられるはず。
そう、台座にもルマンシリーズならあるはずのドライバーネームも、更にルマン参戦年度すらありません。加えて、ボディにはスポンサー名もゼッケンも全くなし。ただのロードカーの様。
どうも、メルセデス自身がこの不本意に有名になったマシンに関して快く思っていないのか、この形でのモデル化となった模様です。
しかし、その台座の裏にはこんなデカールが(笑)
これを貼ると、参戦マシンが再現できる訳です。
このマシン、貼る部分が少なく、楽な気がしますよね。でも、このデカール、非常に薄く、簡単にくしゅっと縮んだり、折れ曲がったりと貼るの、非常に大変でした。フロントのブリジストンや、リアウイング下のモービル1など、切って貼らないといけないのもあったりして。
て言うか、シートベルト、どうやって貼れというのか(^^;)。もう、中見えないのでスルーしました。
で、出来上がったのがこの姿。
いやー、何もなくても格好良かったですが、やっぱりこれでないとね。
スパークからは参戦マシン3台が発売されており、それぞれミラーの色で識別が出来るようになってます。
やっぱり人気はのこ5号車の様。やっぱり、印象、強いですもんね(^^;)
2回飛び、決勝には出なかったマーク・ウェバー車も人気の様です。
このCLR。フロントのダウンフォース獲得のため、フロントオーバーハングをかなりとったものの、ダウンフォースは得られず、非常にアンダーマシンだったとか。
そのフロントが路面に付かない様にフロントサスを固めた結果、ピッチングが強く、姿勢変化も大きいものに。
フロントにはその対策としてのカナードが悲しく2枚付いておりますが、ブリジストンの文字をぶった切っても結果、効果はなかったようです。
また、その挙動変化に加え、スリップに入った時の空気の流れの変化に対してもセンシティブで、決勝では絶対前車のスリップには入るなと言明されていたとか。
あの事故の時はトヨタTS020のスリップに入ってしまったようで。姿勢変化により浮き上がったフロントから空気が流入、あの離陸へとつながってしまったんですね。
しかし、その後のFIAらによる事故解析により、空力安全性へのアンチテーゼになり、データが有用に使われたとは言えるのかも。
現在のマシンなどを見るとフロントは空気の抜け穴や、通り道が非常に複雑、結構単純なCLRの形状では上手くダウンフォースが取れないのかもしれませんね。
メルセデスグリルに拘った辺りも失敗だったのかもしれません。
メーカーはダウンフォースに関しては、車体上面の技術はあっても、現在のレーシングカーで重要な下面の技術は市販車では得られないものですもんね。
空力時代に入った今、かなりの経験がないとレーシングコンストラクターには太刀打ちできないかもしれません。今のメルセデスGPを見ると特に。
市販車の様に車重によるダウンフォースなんてのは通用しませんしね(^^;)
そうはいっても、マシンとしては、あの印象もありますが、当時の技術模索内で攻め込んだ、それでいてメルセデスだと分かる形状には、やっぱりオーと思わせるものがありますよね。
Posted at 2011/07/02 23:21:40 | |
トラックバック(0) |
ミニカー | クルマ