五色あんぱん

←焼き立ての五色アンパン

メロンパンで日本２位、クリームパンで日本６位になった樟葉のパン屋さんが今開発中の新製品が五色アンパンなのだ。



　普通のアンパンと違って、パン生地や中の餡に独自の工夫を凝らしているのだが、それは企業秘密ということで客としては美味しければいっこうに構わない。

　ドイツ仕込のマイスターの作るものに変な添加物はありえない（もし混ぜたら資格剥奪される）のだから、その点は安心できる。

だがしかし、五色と名前に冠する以上、その五色というのがなんなのかは、誰しも気になる部分だと思うので材料を確認してみた。
店主から入手したメモによると
小豆、いんげん豆（金時）、黒大豆、手亡（白いんげん）、青えんどうの五種だった。
表面にまぶされている白ゴマみたいなのは、ミジンコ　みじん粉（もち米を炒って膨張させ、粉にしたもの）で、ゴマではない。

ゴマだと高齢者の場合、入れ歯の隙間に入りこんで難儀することがあるので、それを配慮してやわらかいみじん粉を採用したとのこと。（あ、開発秘話っぽいのを一つ暴露しちゃったｗ）

その甲斐あってか発売以来、好評とのことで最近では毎日数百個売れているそうな。
個人の小さな店なので、うれしい悲鳴を（各自の想像で”Gyoeeee！”とかご自由に）上げつつも売れすぎて寝る間がないのも困りもので、これ以上注文が増えたら、店主の身体も悲鳴を上げないか心配なくらいだ。

さて、その肝心のお味は、パンはもっちりで中の餡は姫路に本店がある関西では有名な”御座候”の赤あんを思い出させる風味。
これならお年寄りに好評なはずだと納得。

このパンは、食べる前に電子レンジで少しだけ温めても美味しいかもしれない。
温めすぎると餡が高温になるので火傷に要注意だけど、白砂糖の甘さが苦手な私でも御座候とこのアンパンは、優しい自然な甘みなので抵抗なく食べられた（ただし、一個で十分）

なんか面白いアイデアがないかと聞かれたが、これ以上は邪道になる気がする。
大福ならイチゴ大福があるが、パンに入れて焼くと焼きイチゴ？になる。
イチゴジャムのジャムパンと競合しまいか？

まぁ、焼き菓子ならアップルパイがあるが、パン屋が手を出すと火傷するかも知れない。
　焼き菓子だーけーにー
あるいは、フルーツ・アンパンという新カテゴリーでも作るとか？

他に甘いものといえば、パンプキン、干し柿、紅芋（インカのめざめとか）、カカオ（ポリフェノールタップリ大人の味）風味とか…我ながら無茶だなと思う。

でもまぁ、こういう素人のとんでもない意見から新しい何かが生まれるヒントに繋がる可能性はあるかも知れないし、ないかも知れない（どっちやねん）

さて、ふと見ると見慣れない物体があったので尋ねてみたら、「七穀食パン」だとか。
　
”五色”に続いて”七穀”ときたら、七種を尋ねないわけにはいくまい。
ムイン　「中味はなぁに？」
店　主　「メモどぞ」＜大麦　あわ　きび　ひえ　黒米玄米（表皮をむいたら白いもち米の古代米の一種）　発芽玄米＆ライスサワー＞

ムイン　「珍しい、ってか　売れてるの？」
店　主　「コアなファンが付いていて、毎日確実に売れるんですよ。ふっふっふっ」
ムイン　「雑穀好きやから、買うわ、味見味見」
店　主　「毎度あり～！」