
久しぶりに京阪バスに乗ったら「新500円硬貨は使えません」との張り紙があり、2121年11月1日(月)~新500円硬貨(三代目)登場を知った。
財務省 https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html
日経ビジネス
理由は偽造防止を強化するためだそうな。
初代500円硬貨のときは、韓国の500ウォン硬貨の変造硬貨で話題になったけど最近はどうなのか?
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警察庁のまとめによると、20年に発見された偽造500円硬貨は188枚。
16年は675枚で、近年は減少傾向にあるものの、依然後を絶たない。
一方、紙幣では1万円札が2643枚、5千円札が3枚、2千円札が2枚、千円札では45枚の偽造が20年に発見されている。
新貨幣への対応でかかるコストは?
19年4月10日の衆院財務金融委員会で、財務省の担当者は日本自動販売システム機械工業会の試算として、500円硬貨改鋳への対応で約4900億円の需要を見込んでいるとの数字を示した。
同時に、24年に予定する新紙幣の導入に対応するコストとしては約7700億円が見込まれると説明した。
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過去、私が被害にあったのは500円硬貨一枚だったけど悲しかった。
1982年から1999年までの初代500円硬貨時代、大阪市淀川区新高六丁目の缶飲料の自動販売機のつり銭で500円硬貨のかわりに500ウォン硬貨の表面をドリルで削って重さを500円硬貨に合わせたニセ硬貨が出てきたことがあって、それ以来自販機で500円以上のつり銭になる買い物は止めた。
当時の自販機は、投入した硬貨とつり銭硬貨は別だったので、偽硬貨を投入して買い物するも良し、返却レバーを押して正規の500円硬貨を受け取るも良しという、正に”打ち出の小槌”状態だった!
最近では消費税8%時代から増えだした金地金を密輸して日本で換金する手口が報道されているが、率で言うと8%~10%なのに対して、500ウォンと500円では価値が10倍として900%の利益となり桁違い!(当時のレートでは10倍よりは低かったらしい。いや、知らんけど)
1990年代後半には1年で数十万枚が流通したというから10万枚で5000万円、20万枚で1億円、40万枚で2億円の被害額。偽金の被害は泣き寝入りだったはずだからシャレにならない。
損したくなくて自販機に入れて使ったら犯罪(無期又は3年以上の懲役)になるので使えないという、踏んだり蹴ったりで丸損!
その後、自販機は返却口には投入硬貨が出るようになり、2代目500円硬貨は2000年に発行され、素材は初代の白銅からニッケル黄銅に変更され、縁は斜めのギザギザが刻まれるなどの偽造対策が取り入れられた。
材質、デザイン、大きさと、とてもよく似ていた「500ウォン硬貨」
日本の500円硬貨の発行決定は「1981年5月15日」で、韓国の500ウォン硬貨は「1982年6月12日」に決定と韓国が後追いである。
日本の鋳造機が韓国に払い下げられたという話を造幣局は「確認できない」という表現で否定している。
だがしかし、公式に”確認できない”だけで、実際には”何かあった”可能性は残る。
確かに1年程度の差では中古の鋳造機の払い下げは考えにくい。しかし、鋳造機の現物でなくとも試作金型、図面、材質、寸法等の情報は流れた可能性はある。
現在でも韓国は日本から製鉄技術、農作物(いちご)とか盗みまくっている。
昔、半導体業界で私が居た会社に解析依頼があったときの話。
韓国電子が日本のメーカーのフルコンパチ(互換)品だと日本の電機会社に売り込んできた汎用トランジスターを解析したら全くのコピー商品だったことがある。
チップ表面のパターンから何から全部、日本某社と同じデッドコピーだった。
そりゃ、開発費不要で人件費の差だけ安くできるよねと呆れた。
当然、特許侵害だし、品質面でも粗(樹脂の未充填、気泡、特性のばらつき等)が目立つことを報告したらその会社は売り込みを断ったとのこと。(狭い業界なので日本で採用したところは無かったはず)
中国人、韓国人に言わせると「儲かるのに真似をしない日本人はバカ」とのこと。
文化、価値観が違うので付き合うときは、中身が違うことを意識しないとダメ。
「騙される方が悪い」という文化、教育の国と「性善説」で「騙すより騙される方がマシ」とか言うような、お人よしの日本人では、食い物にされて当然。
さて、今回「500円硬貨改鋳への対応で約4900億円の需要を見込む」というが、これを民間会社が負担せよというなら私なら次の2024年の新紙幣に合わせての自販機、運賃箱の改修に延期すると思う。
今、新500円硬貨だけのために自販機や運賃箱にお金をかけるのは勿体無い。
キャッシュレス決済も進んでいるし、500円玉一種類なら張り紙だけして無視しても良いレベルだと思う。
もし、即対応しろというならそれこそ政府が補助金を出すべきだと思う。
お金を流通させるためのインフラ整備と考えれば、政府が金を出すべき。
赤字国債で無く、建設国債でも発行したら良い。
お金は世の中を良くするための道具なのだから。
新しい硬貨を流通させるための費用を民間に負担させるのはおかしい。
この日は、電車もバスも自動販売機も交通系電子マネーのICOCAで決済したので、紙幣も硬貨も関係なく過ごした。
因みにJR東日本のSuicaは残高が初乗り運賃未満だと入場できないという。
急いでいるとき、改札で引っかかるのも恥ずかしいけど、乗り遅れたら悲惨。
その点、ICOCAは初乗り運賃未満でも入場はできる。
出る前に入金(チャージ)なり精算すれば良いので利用者に優しい。
それができない人は、無賃乗車で警察にドナドナされるだけ。
この先、私が新500円硬貨を手にする日がいつになるのかは分からない。
というか、つり銭で手にしても気付かないんじゃなかろうか?(笑)
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日経ビジネス
今の500円硬貨と置き換わるのはいつ?
現在流通している500円硬貨は約50億枚。21年度は約3億2000万枚が新規発行され、うち11月から発行される新500円硬貨は22年3月までに約2億枚発行される見込み。
仮に今と同じペースで新規発行され、同数の2代目以前の硬貨が回収されたとしても置き換わるのには15年以上かかることになる。財務省の担当者は「相当の年数がかかるとしか言えない」としている。
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↑「相当の年数」って、全数置き換わるのは無理だと思う。
貯金箱に入れる人もいるだろうし。
その昔、私も500円玉貯金をしていたけれど、あるとき、気が付いたら、ぜ~んぶ(20~30万円位)勝手に使われてたので、もう二度としないことにしたのだが、この国に貯金箱がある限り500円玉貯金する人はいると思う故。