
当方、かれこれ20年来のヘナチョコ・ベジタリアンだ。
豚肉と牛肉は食べたいとは思わないし、食べても美味しいとも思わないのだから、食べないのが当たり前なのだ。
たまに「気の毒に 本当に美味しい肉を食べたことが無いのだろう」という人もいるが、バブルの頃、美味しい肉も鮨も食べたこともあるから余計なお世話だ。
鰻は年に一回で満足だし、鶏肉なら焼き鳥か唐揚げを月一回で満足だし、お刺身か鮨も月一で十分だ。
昔の人は普段、メザシや魚の干物、梅干とご飯(日の丸弁当)、味噌汁程度でよく働いたという。
ご馳走は、盆と正月と何かのお祝いに食べるものだったのにそれが今では毎日でも食べられる。
そのほうが異常だとは思わないのだろうか?
飽食、美食のせいで、世には生活習慣病が溢れているというのに。
この国でもほんの66年前は、食べるものがなくて死者まで出ていたのに。
親から
「昔は食べるものがなくなって、芋の蔓まで食べていた」とか
「空襲で焼夷弾が降って来たけど”防空壕にいても死ぬときは死ぬ”と祖母に連れられて防空壕の外で腹を括って眺めたら花火みたいだった」とか
戦後はDDT(殺虫剤)を頭からかけられたとか 聞かされた。
何世代もかけて、穀物菜食に適応してきた身体が短期間で肉食に適応するはずが無い。
現実に病気になって大勢が苦しんでいる。
食べたくも無い動物の肉を食べて病人の予備軍に入りたくは無い。
贅沢にならない程度に好きなものを食べて楽しむのは、心にも身体にも負担にならないので良いことだと思う。
さて、先日の某集会でブタマンとか豚肉を「ベジなので…」と食べなかったら「気にせんと何でも食べたらええねん!」ということをいわれた。
何年も前から宣言しているし、成長期の子供やないねんからほっといてほしい。
面倒なので次からはアレルギーだとでも言おうかしらね。
話の流れで、聖書ではどうなのか?
聖書の時代に知られていなかったものは、大豆もジャガイモもトマトもとうもろこしも聖書には書かれていない。
ジャガイモなんて地下で芋が増えるなんて気持ちが悪いから”悪魔の食べ物だ”って嫌われて何百年(300年だっけ?)も見向きもされなかったとか。
聖書にもウロコの無い魚は、食べちゃダメとか書いてあるらしい。
イカやタコもデビルフィッシュらしい。
大阪名物のイカ焼きもたこ焼きもキリスト教徒から見たらご法度なのだろう。
でもドイツ人は、ご法度のはずの”豚の血”でソーセージ作って食べてますけど?
キリスト教徒から見たら”何でも食べる中国人”はどう見られているのかも気になるところ。
少なくとも学校で習った ”身体のために何でも食べよう”がウソだったのは間違いないだろう。
好きなだけ、毎日ご馳走を食べた結果が、今の生活習慣病大国なのだから。
医療費や病人が増え続けている状態で、食べたら健康になれるとか食べてダイエットとかマスコミや企業や国のいうことを信じるほうがどうかしている。
好きなものを食べるのも食べないのも個人の自由だ。
というわけで、世界のスタンダード、大ベストセラーの「聖書による食」の世界の一端をのぞいてみた。
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神の最初の計画では、人間も動物もベジタリアンだった。
創世記1-29「見よ、全治に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる」
創世記1-30「地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命のあるものにはあらゆる青草を食べさせよう」
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↑ なんだ、やっぱり、ベジタリアンでいいんじゃん。
無理して肉食する必要は無いんだ。
↓ しかも肉食したら、寿命が短くなってるし><
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大洪水の後、肉食が始まり、人の寿命も短くなった。(900歳台→100歳台へ)
創世記911~4「産めよ、増えよ、地に満ちよ。(中略)動いている命あるものは、すべてあなたの食料とするがよい。わたしはこれらすべてのものを、青草と同じようにあなたたちに与える。ただし、肉は命である血を含んだまま食べてはならない」
ノアの時代から1000年以上後のモーセの時代に清浄な動物と不浄な動物の規定(レビ記11章、申命記14章)が示された。
レビ記11章の要約「ひづめが分かれ、完全に割れており、反芻するもの。らくだ、岩狸、野うさぎ、いのししは汚れたものであり、食べてはならない。死骸に触れてはならない。」(←まるで何かの毒か病原体、寄生虫に汚染されたような扱いですね。確かに豚とか寄生虫いますね。清浄なのは偶蹄類で反芻する動物)
申命記14-4~5「食べてよい動物は次の通りである。牛、羊、山羊、雄鹿、かもしか、子鹿、野山羊、レイヨウ、大かもしか、ガゼル」
レビ記11-20「羽があり、4本足で動き群れを成す昆虫は食用厳禁」(←昆虫は6本足とか突っ込みはなしでも異論は無いでしょう。蜂の子とかイナゴもNGですね)
レビ記11-29~30「地を這うものは食べるの禁止。もぐらねずみ、とかげの類やもり、おおとかげ
、カメレオン(爬虫類、両生類)」
申命記14-21「幼獣(子山羊)をその母乳で煮てはならない」
申命記12-15~17(動物の肉は血抜きしないといけない)
申命記12-21~24「主の与えれた牛や羊を屠り、(中略)ただ、その血は断じて食べてはならない。(後略)」(←でもドイツ人は、豚の血のソーセージとか食べてるよね)
レビ記3-16「脂肪(脂身)はすべて主のものである」
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<ここまでの結論>
キリストは、野菜、果物、全粒の穀物を食べていた。
キリストは、清浄な肉、家禽類、魚肉を食べていた。
当時、豊富だった肉は、魚>鶏>>>牛、ラム、山羊で魚と鶏以外の肉は滅多に食べなかったはず。
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・主食
マンナ(旧約聖書ではマナ)、「これは何だ?」というヘブライ語が「マンナ」で翌日には虫が湧いたり臭くなった。(安息日の分は別で悪くならなかった)
キリストの時代のパンは、全粒パンで天然オイル(不飽和脂肪酸)が変質して臭ったり、カビが生えたと推察される。(←昔ながらのパンは2、3日でカビが生えるのが当たり前ですね。その日に焼いたパンをその日の内に食べましょうということ)
・魚
漁業は聖書の時代を通してヨルダン川とガラリア湖で中心的産業。
イスラエル人のエジプト脱出後、砂漠をさまよっていた当時、しばしば紅海でも漁業従事していた。
キリストがこの世にいた時期、魚は最も普通の食べ物だった。
魚に関する規定
レビ記11-9~12(要約)(水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあるものは食べて良い。しかし、ひれやうろこの無いものは海、川、水中のものでも全て汚らわしいもので、食べてはならない。死骸は汚らわしいものとして扱え)
ウロコが無い魚:ナマズ、カジカ、アンコウなど
ウロコが無い甲殻類、貝類:日本人なら書かなくても分かりますね。牡蠣とか当たると怖いですからね。
鱗があっても不浄扱い:メカジキ、チョウザメ、サメ、ヒラメ
・肉
キリストは滅多に肉を食べなかった。(不浄とされる肉は当然、脂身も血も食べなかった)
過越しの祭りでは、羊肉を食べた。(宴会や結婚披露宴など特別なときは肉を食べた可能性がある)
レビ記3-16~17「脂肪は全て主のものである。脂肪と血は決して食べてはならない。どこに住もうと代々に渡る不変の定めである」
レビ記7-23~25(抜粋)(牛、羊、山羊の脂肪を食べてはならない)
聖書時代の牛と現代の牛は違う。
聖書時代の牛は放し飼いで草を食べていて清浄だったが、現代は窮屈な飼育場で大量の穀物(と抗生物質、ステロイド、成長ホルモン)
聖書での屠畜法(口伝トーラー・モーセ五書)
動物に出来るだけ苦痛を与えないこと。
動物に気づかれないようにスパッと切って、痛みを与えず血を抜き眠るように昇天させることで、全身の筋肉、内臓に余計な血やホルモン(アドレナリンとか)を残さない。
血抜き方法(清浄化)2種類
・水漬け、塩漬け:冷水の流れに浸し、冷水に30分浸し、粗塩で肉を包み勾配のある所に1時間置いて血抜きしたあと流水にて塩を洗う。ゆすぎ三回の後、冷水に浸すという作業三回で塩と血が除かれる。(とにかく徹底的に洗うということですね)
・炙る:生肉をとことん洗い軽く塩をまぶし、グリルで炙る。
両面炙った後、冷水に漬けて表面の血を洗い流す。
キリスト時代の鳥肉の食べ方
レビ記11-13~19(要約、抜粋)「鳥類で汚らわしいから食べてはならない:ハゲワシ、鳶、隼、烏、鷲、ミミズク、ふくろう、鷹、こうのとり、青鷺(あおさぎ)、コウモリ」で主に肉食の鳥類。
申命記14-20「清い鳥は全て食べて良い」(=鶏、鵞鳥、七面鳥、鴨、鳩)
キリストが鶏肉を食べていた記述は無いが、ユダヤ教徒は、うずらも食べていた。
卵は良いもののカテゴリーだった。
ルカによる福音書11-12~13「求めなさい。そうすれば、与えられる。(中略)卵を欲しがるのに。サソリを与える父親がいるだろうか」(でも血の混じった卵はNG)
肉以外のたんぱく源
ヨーグルトを食べ、特別なときに薬味扱いのチーズとバターを少々食べていた。
大豆は当時のイスラエルでは入手できなかったが、もしあれば、日々食べたことでしょう。
レンズ豆、ヒヨコ豆、そら豆など豆類は普通に食べられていた。
ダニエル書1-12~14「どうか私達(4人)を10日間試してください。その間、食べるものは野菜だけ、飲むものは水だけにさせてください。その後、私達の顔色と宮廷の肉類を食べた少年の顔色をよくお比べになり、その上でお考え通りにしてください」
結果は大王(ネブカドネツァル)のご馳走(ワインと肉類)を食べていた少年達より美しく「健康もよかった」(ダニエル書1-14)ので、以後の3年間野菜と水だけの食事を続けた。
彼らが実際に食べたのは、パルス(主に豆類)で小麦、大麦、ライ麦、エンドウ、レンズ豆と野菜と穀物を混ぜたもので、栄養は大王のご馳走より優れていた。
3年が過ぎると大王は、4人の若者達が”知恵と理解力を要する事柄”では、「常に国中の占い師、祈祷師よりも10倍も優れている」(ダニエル書1-20)と思い知らされた。
野菜類
ニンニク、タマネギ、ネギ(中東で確認されたニンニク、タマネギは67種類以上ある)←抗菌作用、抗がん作用がありますね。
キリスト時代のスパイスとハーブの一部(多いので)
コリアンダーは「天からの治療薬」
ヒソップ(ヤナギハッカ)は薬用・香辛料
ミントは、キクヂシャ、チコリー、レタス、クレソン、カタバミ、タンポポ同様に当時サラダ感覚で食べられていた。
パセリは「香り草」の一つとみなされてきた。過越しの祭りの食事につきもの。
その他中東料理で御馴染みのハーブは、ヒメウイキョウ、クミン、ウコン、シナモン、サフラン、芥子(からし)
脂肪
オリーブオイルは、ランプの油、パンを焼くとき、食べるとき、頭に注いだり頻繁に使われた。
便秘緩和に就寝時に大匙の一杯がお勧め、食べるのはエキストラ・バージン・オイルが良い。
飲み物
水、ワイン(日に120ml)、ジュース、お茶、ミントティー
デザート
果物:ぶどう、ざくろ、いちじく、りんご、アプリコット、ベリー(桑の実)、メロン(スイカ、きゅうり)、デイツ(ナツメヤシ)、干しぶどう
ぶどうは、アントシアニン豊富で抗酸化能力は、ビタミンEの50倍ビタミンCの20倍。
また、レスベラトール(長寿遺伝子を働かせて若返る物質)は赤ぶどうに豊富に含まれ、葉と実の皮にもある。フランス、カナダのような寒冷で湿潤な地域のぶどうに多い。
ハチミツ:殺菌効果があるが、一才以下の子供はボツリヌス菌の害があるのでNG。
ナッツ:アーモンド、クルミ、ピスタチオなど
運動
ウォーキング (キリストは日に16km~32km歩いていた)
これは、体力に応じて日に1万歩とか、お散歩とかで無理の無いようにしましょうね。
毎日の食事(アメリカ人の例なので、各自で日本食に置き換えるべき)
朝は軽く、昼をメインに 夕食は早めに軽く(寝る前の時間は長く)
ワインは一杯で昼か夕食のときに(酔ったらアカン)
朝は、全粒穀類のパン、シリアル、ヨーグルト、果物一切れなど
昼は、ゆっくり時間をかけて自然食、弁当持参など
夕は、魚か家禽(鳥肉)は80g~120g以内、赤身の肉は滅多に食べないように、穀物、レンズ豆のスープ、野菜サラダ、果物、ワイン一杯
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↑日本人なら昔ながらの和食でOK!大豆食品食べて、たまには焼き鳥で一杯♪
日本食万歳ですな。
全粒穀類のパン、穀物→玄米か胚芽米
魚肉→焼き魚か刺身など
鳥肉→焼き鳥など
牛肉、鹿肉、羊肉は特別な日に
豆類→豆腐、納豆など大豆食品
スープ→味噌汁