関西電力と大阪府知事の橋下さんのやり取りは、的を得ていないと思う。
関電「去年並みの猛暑になれば、電力が6%足りなくなるから余裕を見て15%の節電を!」
橋下「根拠を示さないで15%は、原発が必要だという理由付けにしか聞こえないので納得できない」
橋下「消費電力の3割が家庭とオフィスでそのうち約半分がエアコンと最大だというなら、いよいよ電力が足りないとなればそのときだけエアコンを切ればよい。”エアコン切れば原発止まる!”で乗り切ろう!」
↑あんたら、アホか?
1.去年並みの猛暑になるとは限らない。
2.去年並みの猛暑になっても全国的に節電意識は浸透している。(扇風機がよく売れているのが証拠)
3.去年より太陽光発電の設置数は増えているはずなので、暑い盛りは売電分も増えるはず。
4.そもそも停電になるのは、消費電力が供給力を上回った場合、ピークが問題なので、一日の消費電力量を論じても停電回避には、直接関係が無い。エアコンの場合、一旦下げた
室温を維持するための電力は20~30WとTVや照明をと大差が無い。
むしろ、ピーク時間を過ぎた後、一斉にエアコンを起動させたら、瞬間的に大電流が流れ(=大電力が必要)、”需要>供給”となり停電する危険が増える。
5.関西のIPP(卸電力事業者)の発電能力は勘定に入っているのか?
・神鋼神戸発電所 140万kw
・大阪ガスグループ 180万kW
合わせて320万kWで、ざっと原発3つ分あるのだが?
6.四日市市、京都市同様、大阪市でも検討しているという ゴミ焼却熱を利用した発電など関西電力管内での全企業、全設備を見直して発電力アップを勘定に入れたら15%だ10%だでもめること、あらへんのんちゃうケ?(たまに大阪弁になる)
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ごみ焼却熱を利用した発電、導入へ 三重・四日市2011年6月23日
三重県四日市市は22日、2016年4月からの本格稼働を目指す新総合ごみ処理施設で、ごみの焼却で発生した熱を利用した発電設備を導入する方針を示した。施設内の電力をまかなった上で、余った電力は電力会社に売却予定で、年間約2億円の収入が見込めるという。
市新ごみ処理施設整備課によると、焼却炉は高温でごみを溶かして処理する「ガス化溶融炉」など3種類の処理方式から選択する。いずれの方式でも焼却時の熱を利用して、蒸気タービンで発電するという。
ごみ焼却施設での発電は県内4カ所目になる。
同課は、年間約9万トンのごみを処理した場合、一般家庭1万世帯以上に当たる4600万~4700万キロワット時を発電できると試算。1900万~2500万キロワット時を処理施設で消費し、残りは売却する。廃棄物処理による発電は、電気事業者に一定の自然エネルギー電力の購入を義務づけた「新エネルギー利用特別措置法」で新エネルギーに位置づけられるため有利な価格で売却できる。
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発電協力へ、ごみ集中焼却 京都市4クリーンセンター 京都新聞 6月22日(水)
今夏の電力不足に備え、京都市は7月から9月末まで、市内4カ所のごみ焼却炉の発電量を増やし、関西電力などに送電する売電量を増加させる取り組みを始める。
6月の焼却を最小限に抑え、
夏季の昼間時間帯に焼却を集中させ売電量を13%アップさせる。節電だけでなく、発電面でも協力する。
市内4カ所のクリーンセンターには計八つの焼却炉があり、廃熱を生かした火力発電で4万キロワットの発電能力がある。原子力発電1炉の3~8%の能力だが、年間1億7千万キロワット時を発電し、施設内の電力に充てた以外の余剰電力(年5340万キロワット時)を関西電力や民間事業者に売電している。
市環境政策局では関電の15%節電要請を受け、夏季の発電量の増強を検討してきた。計画では6月にごみの焼却を最低限に抑え、1680トンのごみを貯蓄。これを翌月以降に回し、電力不足が懸念される7月から3カ月間、昼間時間帯に集中して燃やすほか、施設内の電灯を最小限にするなど節電対策を実施する。
この結果、売電量を1カ月当たり通常より56万キロワット時増やし、500万キロワット時まで伸ばす。アップ分は1600世帯の消費電力に相当する。同局は施設内にごみをためる場所を確保した。
こうした取り組みは全国でも広がり、
焼却炉で約30万キロワットの発電能力を持つ大阪市も同様の工夫を検討中だ。
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ややこしいのは、年間の電力量・売電量、月間の売電量でバラバラな点。
大阪市のように”発電能力30万キロワット”だと分かりやすいのに。
四日市市の例だと年間量で表現して、読者に分かりにくく書いているのだろう。
京都市の例も月間で昼間時間帯で売電アップ分が1600世帯分としか分からない。一ヶ月で56万kWh増とか月間500万kWhだけでは分からない。
仮に500万kWhを30日で割って、昼間9~17時の8時間で割ると平均2万kwになるが…。
まぁ、チリも積もれば山となるので、こういうことの積み重ねで「供給アップと皆の節電協力でこの夏を乗り切ろう!」というのが、筋だろうに。
TOP交渉が”化かし合い”か”茶番”に思える昨今の電力不足キャンペーンなのだ。
Posted at 2011/06/28 17:53:21 | |
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節電・発電 | 日記