日本がAIIBに参加しないことについて、それでよいという説とバスに乗り遅れたら損だという説があるが、リトマス試験紙(酸性だと赤色になる)みたいで興味深い。
中国にはお金があるから大丈夫だという説より、お金がないから日本のお金を当てにしているので、期限が過ぎても発車しないで待っている説の方が信憑性がある。
中国が50%の票を持って、決定権を持っているなら日本が参加しても美味しいところは回ってこないだろう。
とにかく急かせてお金を振り込ませるように誘導するのって使い古された詐欺の手口だ。
↓こんなのに乗る政治家は、もはや工作員と同じだろう。(ハニートラップに掛かったか弱みを握られたか)
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アジア投資銀、日本参加なら歓迎=「後からでも発言権」―中国首相 時事通信 4月14日(火)20時3分配信
【北京時事】中国の李克強首相は14日、河野洋平元衆院議長を団長とする日本国際貿易促進協会訪中団と北京の人民大会堂で会談した。李首相は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への日本の参加について「イニシアチブは開放的だ。後から参加した国も発言権が得られないわけではない」と述べ、実現すれば歓迎する意向を示唆した。
中国首脳が日本のAIIB参加問題に言及したのは初めて。河野氏の質問に答えたもので、「アジア開発銀行(ADB)の歴史と経験も学びたい」と述べた上で、「ある国が他の国をのみ込むことはない」と懸念払拭(ふっしょく)に努めた。李首相が日本の経済界訪中団と単独で会談したのは就任後初。
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そもそも発言権を得ても通らなければ無意味。
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サンケイデジタルからの抜粋
中国側の説明では理事会はほとんど開かず、総裁の専決で諸事を決めていく。
総裁は重要事項については共産党中央委員会にうかがいを立てる。
突き詰めると同委員会総書記の習近平国家主席が最終決定権限を持つ。
つまり、AIIBとは中国政府の各部局と同じように、党の指令下にある。
そのAIIBに日本代表が物申す、と言って通るはずはなく、北京では物笑いの種にされるだろう。
中国の外貨準備は2014年末で3兆8430億ドル(約461兆円)に上るが、同年6月に比べて1500億ドル(約18兆円)も減った。
中国は14年9月末で1・8兆ドルの対外純債権を持ち、日本に次ぐが、外準を除くと、負債が資産を2・4兆ドルも上回る。実質的な中身からすれば、中国は債務大国であり、債権大国の日独とは大きく違う。
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ADBの借金そのままでAIIB立ち上げるの?
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ブルームバーグ 2015/04/14によると
人民銀が14日発表した3月末時点の外貨準備高は3兆7300億ドル(約446兆円)。同時に発表された3月の経済全体のファイナンス規模 は1兆1800億元(約22兆7300億円)。エコノミスト予想の中央値は1兆5000億元だった。
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減ってきてますね。
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中国外貨準備をめぐる「怪」2015年04月08日によると
中国は厳しい外為規制を行っているため、経常黒字や海外からの投資で中国に流入した外貨は中国人民銀行(中央銀行)が一元的に買い入れて外貨準備としている。
2014年通年の中国の経常収支は2138億ドルの黒字、また海外から中国への直接投資は1985億ドルだったようです。ここからは100億ドル単位で丸めますが、2014年通年で中国には4100億ドルの外貨が流入していたことになります。
ところが2014年12月末の中国外貨準備高は3兆8400億ドルで、2013年12月末の3兆8800億ドルから400億ドル減っています。この数字は中国で報道されていたものです。
2014年通年では貿易黒字と海外からの直接投資で4100億ドルの外貨が流入しているのに、外貨を一元的に買い入れている外貨準備が400億ドルも減少しています。
2012年から2014年の累積経常黒字は6100億ドル、同じく海外からの累積直接投資が7100億ドル、合わせて1兆3200億ドルの外貨が流入しています。
ところが2011年12月末の外貨準備が3兆2100億ドルで2014年12月末が3兆8400億ドルなので6300億ドルしか増えていません。
つまり
6900億ドルの外貨が「どこかに消えている」ことになります。
2014年だけだと4100億ドルの外貨流入に対して外貨準備が400億ドル減少しているため、
差し引き4500億ドルもの外貨が「消えている」ことになります。
国家主導の対外投資は外貨準備に「額面」で計上されたままと考えるので(つまり帳簿上では「ある」ことになっている)、この4500億ドルは
(2012年からだと6900億ドルは)、まさに外為規制をかいくぐって「どこかに」消えてしまった外貨となります。
またFRBが発表した2014年12月末の中国保有の米国債は1兆2443億ドルしかなく(日本は1兆2309億ドルであまり変わりません)、同時点の外貨準備3兆8400億ドルの32.4%しかありません。
中国の外貨準備は金(きん)があまり多くないため、いくら少なく見積もっても60%(2兆3000億ドル)くらいが米国債でないと不自然です。つまり中国の外貨準備はドルだけでも1兆ドルほど「何が何だかわからない」ことになります。
つまり不正や投資損で「消えてしまった外貨」がそのまま「額面」で計上されているからと考えます。
それに加えて2012年頃から外為規制をかいくぐって巨額の外貨が「どこかに」消えていることになります。
こういうタイミングで中国が主導するアジア・インフラ銀行が出てきた理由がわかるような気がします。
穴のあいた外貨準備の「辻褄合わせ」と考えておくべきでしょう。
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アジアインフラ銀行は中国「融資平台」の国際版より
中国政府は盛んに「ADBには融資審査など運営面に懸念がある」などのネガティブキャンペーンを行っていますが、中国はその「懸念があるADB」から最大の(全体の25%以上の)融資・投資を受けいれています。
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日本人の感覚だと「ADBに文句があるなら借金を返してからAIIBを作れよ」と思うが、中国は自分に都合の悪いことは無視する思考パターンだからねぇ。
やっぱり、中国には貸し出すようなお金(外貨)がないと見える。
個人的には、ワイルドインベスターズの記事が一番しっくり来る。↓
シリーズの(1)だけ貼り付けてみた。
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AIIB(アジアインフラ投資銀行)とドル覇権(1) 米国金融覇権への挑戦2015年3月28日に書いてあるとおりだと思う。
中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)に、英国・オーストラリア・韓国・トルコ・ロシアなどが参加すると言われています。
私はこれに参加する国の気持ちが全くわかりません。
どうせ汚職の見本市になって回収できなくなるのですから、参加する方が馬鹿という結論です。
ましてや日本が参加するなど自殺行為です。優等生が不良グループに頭を下げて入れてもらっても、死ぬまでいじめられ続けるだけです。
中国の狙いは以下の通りです。
1 他国のカネを預かって、シャドーバンキング破綻の穴埋めをする
2 横領して他国に持ち逃げ
3 アジアのインフラ整備を中国企業にやらせて利益を得る。中国人労働者を送り込んで地元には利益なし。アフリカ侵略と同じ手口。
4 おまけにスパイ活動や侵略の地ならしもできる。
(1)
まず中国のシャドーバンキング問題はいつ爆発してもおかしくありません。
そこでAIIBに大損した投資を高く買わせれば、自分の資金を回収することができます。
彼らに公平性を期待してはいけません。
(2)
あるいはもっと直接的に、AIIBの資金を横領して他国に持ち逃げする可能性も濃厚です。
中国政府高官は外国人からの投資を誘いつつ、自分は千億円・兆円単位の資金を海外に持ち逃げしています。
彼らにガバナンスや契約遵守を期待してはいけません。
(3)
そしてインフラ整備を中国企業に受注させれば、他国のカネを間接的に中国のものにできます。
アフリカと同じように中国人労働者を送り込み、地元には利益を落としません。
中国がアフリカやミヤンマーでやっている侵略と同じ手口です。
彼らに利益配分を期待してはいけません。
(4)
さらに他国の弱みを握ることもできます。
たとえば通信インフラ整備を請け負ってスパイウエアを仕込んでしまえば、盗聴も遮断も自由になります。
侵略の下準備ということです。
彼らに共存共栄を期待してはいけません。
そしてこれは、米国の金融覇権への明確な挑戦です。
1966年に設立されたADB(アジア開発銀行)は、最大出資国が日本で15.7%、その次が米国の15.6%。歴代総裁は9名はすべて日本人で、今の財務省の天下り先となっています。
いちおう「アジアの金融は日本が支配する」というタテマエを守りつつ、IMFや世界銀行と同じように米国の金融覇権を支えるひとつの出先機関となっているのです。
それに対抗する組織を作るということは、米国の覇権を切り崩して奪い取ろうとしているということです。偽ドル札発行に匹敵する挑発行為と考えて差し支えありません。
韓国は米国から離れて中国の支配下に入ります。
ロシアも米国の挑発に怒り、米国の覇権を切り崩そうとしています。
欧州大陸は米英への対抗意識があり、中国に幻想を抱いていつも騙されています。
だからAIIBに参加してもおかしくありません。
しかし日本とともに米国の覇権を支えている英国や豪州が参加するとはどういうことでしょう。
同様にトルコの意図も計り知れません。
ヤクザの世界でいえば、ライバル組織の組長誕生会に出席するようなものです。
通常であれば厳しいお仕置きが待っているはずです。
しかしオバマは、自分が馬鹿にされていることにすら気づかないでしょう。
防衛識別圏を勝手に設定され、小笠原の第二列島線まで突破され、あと2年弱の任期の間どれだけ米国を弱体化させるのか興味があります。
アジア開発銀行(ADB)の融資残高が53.2億ドル(約6000億円)として、25%が中国向け融資であれば、約1500億円貸し付けているわけです。
それを返済することなくAIIBを設立してアジア諸国に融資するとなれば、日米のカネを使って中国の覇権を手助けしていることになります。
間抜けな話ですが、それで騙せると舐めているのでしょう。
「バスに乗り遅れるな!」とAIIBへの参加をあおっている人々がいます。
日本に全くメリットがないのに、急がせる手口は詐欺師そのもの。
彼らの素性とカネの流れを洗った方が良いでしょう。
日本のカネを食い物にして、自分のふところを潤しているかもしれません。
アメリカもずいぶん舐められたものですが、敵と味方の識別がはっきりすることは良いニュースです。
さしあたって中国向けのADB融資やODAをすべて引き上げて、親日国家に回しましょう。
親米・親日国家はADBへ。
そうでない国はAIIBへ。
これで良いと思います。
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↑本当にこれで良いと思う。