
← 私が2011.03.16に東電HPで見た資料にも揚水発電能力は1053万キロワットとなっていたが、その後、削除されたというので見直したら本当に「見られません」となっていた。(現時点では未確認)
H22計画の全体-原子力=非原子力は、78106-18188=59918 つまり計算上は、5991.8万キロワットの能力があるのだ。
このうち、揚水発電は1053万キロワット。
夜間の余った電力で水を上にくみ上げて、電力需要のピークに時に発電すれば1053万キロワットの上積みが出来る計算だ。(念のため、夜間と昼の消費電力の比は約1:2)
東電の揚水発電能力が1050万kWなのは、テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)でも"埋蔵電力"として紹介されていた。
2001.04.27 「揚水発電 東京電力内の施設を全て合わせると計算上 約1000万キロワットの発電能力」と。
つまり、東電管内の原発と中電・浜岡原発を止めても東電管内で想定される最大需要の5500万キロワットは、十分に上回っているので、電力会社がきちんと仕事をしていれば電力は不足しない、停電はしないはずなのだ。
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8月末の供給5620万キロワット=計画停電、東京23区は対象外―東電 時事通信 5月13日(金)13時2分配信
東京電力は13日、8月末時点の電力供給について、従来の見通しから550万キロワット上積みし,
5620万キロワットに上方修正した。
想定する最大需要の5500万キロワットを上回り、計画停電の回避にめどを付けた。
同社はその一方で、老朽化した発電設備で故障などの恐れがあると警戒。
東電は計画停電を万一、行う際の原則として、従来は1回につき最大3時間だった停電時間を、2時間程度に短縮することを表明。また、同一世帯の停電は1日1回に限る方針だ。
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「同社はその一方で、老朽化した発電設備で故障などの恐れがあると警戒。」← 東電に優しくしないと無差別突発停電テロをやるぞ!って暗に脅している?
あるいは、一番暑いころに”自作自演故障”で「電力が足りません!」→「やっぱり原発を動かさないと困るでしょう?」っていう前振りか。
前日(5.12)の東京新聞にも”情報操作”だと書かれている。
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東電また“情報操作” 東京新聞の『こちら特報部』(5月12日付)
「電力不足キャンペーン」にモノ申す
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力不足キャンペーン」が始まった。
中電による電力融通の打ち切りが理由のようだが、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広野町)が七月中旬にも全面復旧する。
そうなれば真夏のピーク時も電力は不足しない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見える。 (佐藤圭)
今月六日、衆院科学技術特別委員長の川内博史衆院議員ら民主党国会議員七人が広野火力発電所(五基、計三百八十万キロワット)を視察した。首都圏の電力供給力向上のカギを握る発電所だが、東電は復旧の見通しを示していない。
しかし、川内氏らが今夏までに再稼働が可能かどうかを尋ねると、発電所の担当者は「津波で破損したが、全体的には被害は少ない。七月中旬にも全面復旧できる」と明言したという。
東電が四月十五日に公表した七月末の電力供給力見通しは五千二百万キロワット。
これには、中電を含む西日本の電力各社からの融通分百万キロワットが含まれているが、広野火力の三百八十万キロワットが加われば、不足分を補って余りある。
さらに広野火力が復旧すれば、夜間に余った電力でダム湖に水をくみ上げて発電する揚水発電も上積みできる。電力供給力見通しでは、四百万キロワットしか計上していないが、東電管内の揚水発電能力は最大千五十万キロワット。今夏の最大需要と予測する五千五百万キロワットは十分に賄える計算になる。
川内氏は「今夏の東電の電力供給力は全く問題がないどころか、需要を上回る。
余剰電力は東北電力などに融通すればいい。浜岡原発の停止は、電力各社の供給力に影響しない」と断言する。
ところが、東京電力は国民に対しては、広野火力や揚水発電の現状を明らかにしようとしない。
同社広報部は「広野火力発電所は被災して再稼働できない状態だ。復旧に向けて鋭意努力中だが、具体的な作業内容や今後の見通しについてはコメントできない」と素っ気ない。
(中略)
浜岡原発の停止決定後の新聞各紙には、本紙も含め「東電再び電力不足も」「夏の電力 全国で切迫」などの見出しが躍った。
政府は十日に電力需給緊急対策本部の会合を開き、東日本の需給対策を決める予定だったが、浜岡原発の停止決定で延期した。
実際には、この需給対策に広野火力の全面復旧を織り込めば、右往左往する必要はなかったはずだ。
電力不足キャンペーンは、国民生活と産業界を大混乱に陥れた震災直後の「計画停電」を思い起こさせる。福島第一原発事故後の世論調査でも「原発の廃止・減らす」よりも「増設・現状維持」との回答が多かったのは、国民や産業界が計画停電で不便を被ったことが一因とみられている。
東電や政府は震災後、一貫して電力の供給力情報を出し渋ってきた。
それを裏付けるような文書「東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検査等からの立ち上がりの動向」がある。資源エネルギー庁が官邸や与党への説明用に作成した内部資料で、東電管内の原発、火力発電、水力発電の出力や、震災前と直後の状況、七月末までに復旧する予定の発電所が一目で分かる。
この文書でも、東電の当初の供給力見通しのうち、最大千五十万キロワットの揚水発電の存在が抜け落ちていたことが明らかになった。
(後略)
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7月に復旧する設備を「被災した。復旧に努力しているが今後の見通しはコメントできない」と、発電能力を隠し国民を騙すような東電公報部・幹部たちは、社会の害毒、犯罪者ではないのかしらねぇ?
役に立つ嘘は「嘘も方便」で国民に理解されるとしても”危険で杜撰な管理で事故を隠蔽してきた原発でもないと困る”という方向に誘導する嘘は、国民に理解されないと思う今日この頃。
<追記>
消費電力を比較するとエアコン12畳用・冷房は700~1000W
扇風機30cmは40W
その差は17~25倍!
エアコンの温度設定を2℃上げると消費電力は10%減るそうだから、設定温度は最高の30℃にして、扇風機を併用するのが良さそうです。
扇風機を併用すると体感温度は3℃さがるらしいので、エアコン設定30℃-3℃=体感温度27℃。
エアコン設定26℃時の20%節電分(140W~200W)で扇風機の40Wは十分に吸収できるのだから。