関西テレビのスーパーニュースアンカーの水曜日だけは録画してみている。
コメンテーターとして青山さんが出ているから。
他の曜日のスポーツや芸能などには興味がないので。
さて、やっぱりねと思ったのは
”話のすり替え”
番組の冒頭でLCCのピーチ252便の異常降下についての会社の会見について
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Q 「機長不足と本件は関係ない?」
ピーチの船井課長A 「疲労がたまっているんじゃないかというところを懸念されていると思うんですけどその分については、原状 機長の飛行時間は70~80時間 他社と比べても同様の数字と考えております。」
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青山氏の突っ込みは
機長不足で2000便欠航することと 機長の疲労は関係ない との会社説明だったが重大な関係がある。
話のすり替えであって、機長不足と今回の事態は根っこで繋がっている。
疲労の問題ではない。
機長に問題があるのは明らか
・管制官の指示を聞き間違えた
・管制官の指示を復唱しなければならないのにしていない(確認を怠る)
・乗員乗客を危機にさらした
・一部しか報告していない(ミスの隠蔽)
パイロットとして適格ではないのではないか。
ローコストキャリアなんだから、機長の待遇面でも抑えているはずで、だから人が集まらないのではないか。
待遇が良くないのに集まる機長は、それなりの(事情のある)機長ではないのか?
こんな感じのコメントだった。
LCCのパイロットにJALからリストラされた機長が多いのは周知の事実。
安く機長をこき使って費用を抑えている面があるのは想像に難くない。
(また、規制緩和で機長の飛行時間も延ばそうという話もでている。
バスの運転手が規制緩和で長時間労働になり事故を起こして問題になったのにまた同じことを空のバスでもやらかすつもりなのか?)
さて、そんな当たり前のことをきっちり指摘した青山氏であるが、2013年9月18日の同番組で原発の汚染水問題でなんと言っていたか?
・ALPSで汚染水から放射性物質を取り除けるがトリチウム(三重水素)だけは除去できない。
と説明して
・トリチウムの出す放射線の種類も含めてほとんど害がない←外部被爆に関してはそうでしょうけど内部被爆は無視してるし放射線の種類のベータ線についても言っていない。
・スタジオの中にも降り注いでいる
・水道水にも含まれている
・人体、魚介類などでもほとんど蓄積しない←(ほとんど?少しはするのね?ではどこに?体中ですよね。
そのうちDNAに取り込まれた水素がヘリウムに変化したら遺伝子情報が変わってしまいますよね。
DNAの異常がガンの原因になりますよね。
それでも生物に対して危険が無いんでしょうか??)
・「トリチウムは自然界にも含まれているし、世界中の原発でも大量に放出されている。
フランスの ラ・アーグ再処理施設 2012年年間 1京1600兆ベクレル
カナダの ブルース発電所 2012年年間 1280兆ベクレル
福島第一原発 2011年5月~2013年7月の間 海に流出量(推定) 20~40兆ベクレル
桁違いに少ないから問題ない」
・「学校で現代史もトリチウムも教えていないから皆分からない」
番組の後半でも
・「水や大気の希釈が無ければ私たちは一台の車も走らせることは出来ません。
一台の車が出す排気ガスだけで十分、人間は死にます」
・「(汚染物質を排出しても)大気の希釈、海の希釈能力のおかげで文明が維持できている」
↑これって、話がすり替わってませんか?
トリチウムが自然界にあることと危険物質かどうかは別問題でしょう。
トリチウムの放射性物質としての人体への内部被爆による毒性、危険性の問題を無視して、世界中で桁違いに排出されているから、福一の20~40兆ベクレルが安全だとはいえないのでは?
大気や水で希釈されても生物の中に取り込まれた後の濃縮と振る舞いを考えた内部被爆を考慮しないのは、意図的としか思えない。
ちょっと検索してもこんなのがヒットする↓ Wikiは大雑把で人体への危険性や規制値は無かった。
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DNA の中に入ると危険
トリチウムは、弱いベータ線を出します。
このベータ線は細胞内では1ミクロン(1000分の1mm)ぐらいしか飛ばないので、 血液として全身をめぐっている間は、遺伝子DNA をほとんど攻撃しません。
ところが、トリチウムが細胞に取り込まれ、 さらに核の中に入るとDNA までの距離が近くなるので、 ここからは、放射性セシウムや放射性ストロンチウムと同じようにDNA を攻撃するようになります。
トリチウムには、この先があります。
化学的性質が水素と同じなので、水素と入れ替わることができるのです。
DNAの構造には、水素がたくさん入っていて、トリチウムがここに入っても、DNAは正常に作用します。
問題は、放射線を出したときで、トリチウムはヘリウムに変わります。
そうなると、放射線で遺伝子を傷つけるのに加えて、ヘリウムに変わった部分のDNA が壊れて、遺伝子が「故障」することになります。
この故障がリスクに加わるので、トリチウムはガン発生確率が高くなるのです。
遺伝子が故障した細胞は生き残りやすいので、ガン発生率が高いとも考えています。
そのことを裏付けるような訴訟がアメリカで起きています。シカゴ郊外で100 人以上の 赤ちゃんや子どもがガンにかかった(先月号p6)のは、事故を起こした原発から放射能が出たことが原因ではありません。
正常に運転されている原発から出ているトリチウムが、飲み水を汚染し、放射能の影響を受けやすい赤ちゃんや子どもにガンを発生させたとして、訴訟が起きているのです。
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トリチウムはたいしたことがないとか、心配しなくても大丈夫だという情報と危険だという情報を比べると
・安全派は外部被爆を基に怪しげな数字で論じている。(薄めたら大丈夫など)
・危険派は内部被爆と病人、動物実験の数字を基に警告している。
病気で死にたくない人間としては、どっちを採用するかは明白であろう。
青山さんは国会での原発事故についての証言でも
「
地震で原発の配管が壊れたけれどもその後の対応が悪くて大事故になった人災だ」
といってましたね。
でも最初の地震で原発の配管が壊れたら、もう人間が近づけないからその時点で原発は安全ではないということが分からないのだろうか???
青山さんについては、3.11の震災後初めて福一の現場に乗り込んだ姿をTVでみて、すごい人だと感心して興味を持った人だったのに、結局は原発村に使われている人みたいですね。
日本自前のエネルギー源としてメタンハイドレートの調査、開発についてもやられているので、日本の自立を考えているまともな人かと思っていたのに・・・。
人間の健康よりも原発のほうが大事なのね。
残念。
LCCの説明で話をすり替えていると指摘できるのだから、自身の原発由来のトリチウムの話も一生懸命話をすり替えていることぐらいは分かっているはずなのだから。
テレビに限らず、すべての情報にはバイアスが掛かっている。
ここは中国人を見習って”だまされる方がバカ”式でないと生き残れない時代かもね。