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“チロルチョコ”が売り場から消えた!そのトホホな理由
子供たちに人気のお菓子、チロルチョコがピンチだ。極端に品薄になったり、一部の売り場から商品が消えるなどかき入れ時のバレンタインデーを前に異常事態に直面した。30年以上にわたりロングセラーを続ける「駄菓子の王様」に何が起きているのか。
11日付の全国紙の社会面などに気になる広告が載った。チロルチョコ社(東京都千代田区)の「品薄についてのお詫び」と題したお詫び広告で、社名にもなっている主力商品のチロルチョコが「発売遅延及び販売中止の事態に陥った」という。自社のホームページにも同様の内容をアップした。
ただ、肝心の原因が説明されていないため、買い占め運動でも起きたのか、何か別の理由があるのか判然としない。真相を聞くため、同社に問い合わせると「お詫び広告にある通りです」(広報)と歯切れが悪い。年明けからバレンタインデーまでの1カ月間は、お菓子メーカーにとっては1年で一番の稼ぎ時。一体、何が起きたのか。
事情を知る関係者は「
九州の製造工場のラインのやりくりが滞ってしまったのが原因。製造ラインが乱れ、一時的に安定した商品供給ができなくなってしまった」と明かす。
同社は2004年に松尾製菓から分社。松尾製菓は1903年、福岡県田川市で創業。62年に「チロル」ブランドをスタートし、79年には一口サイズの現行型のチロルチョコが誕生した。
「それまでひとケタ台だった
チョコの種類が、倍々ゲームで増え続け、いまでは毎年約50種類もの新商品をリリースしている」(同社関係者)。その豊富すぎるラインアップのため、「現場は、複雑怪奇ともいえる過密ダイヤを敷いている。生産ラインに一度、誤差が生じるとその影響が連鎖してしまう」(同)。特殊な生産体制が背景にあるようだ。
人手不足も追い打ちをかけたという。「毎年、繁忙期のこの時期には人員を増やして増産態勢を取る。ところが、
今年は震災の影響もあって(予定していた)人手を確保できず、うまく生産ラインを回せなかったようだ」(同)
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食品、お菓子だからなければないで、売れないだけの話。
これが、生産財の部品だったら、エライコトになる。
自然災害など不可抗力でもなく、部品が足りなくなり自動車が作れないとか、製造ラインを1時間停めたら1億円の賠償金を払えとか、そういう話にはならないのだから、まだまし。
お菓子だけに甘い話だなと思った。
人手が集まらなかったのを震災のせいにしてるが、九州工場のラインに東北からの季節労働者を集めていったのだろうか?
不思議だ。
九州で人が集まらないことと、震災の関係は”風吹けば桶屋が儲かる”式の因果関係があるなら興味深い話なので、そこはぜひともマスコミに掘り下げてもらいたいところ。
関西でも西日本でも人は余っているし、去年の大卒の2割が定職についていないというから、若者から老人まで求職者に不足はないはず。
多分、原因は
「毎年約50種類もの新商品をリリース」でしょうね。
震災が影響しているとしたら、製造ラインのメンテナンスに使う部品や資材が手に入らなくなって、稼動率が落ちたとか、
チョコレートだけにチョコ停(チョコチョコ止まる)とか^^;定番商品以外に50種類も出すということは、現場の苦労は大変でしょう。
コンビニなど売れなければ、4週間で外されるらしいし、季節商品なら3ヶ月で消えるだろう。
そして本当の原因は
”奴隷マインド”だからでしょうね。
言い換えれば”根っ子がない”ともいえる。
経営陣が、企画・営業が、コンビニの言いなり、奴隷みたいになって自分で何も考えていないのでしょう。
コンビニも目先の売り上げアップしか見ていないのじゃないかな。
メーカーの経営陣もコンビニの経営陣も見ているのは、”売り上げ”という数字であり、お金であって、人間、お客様ではないと思える。
お客が、毎年50種類もの新製品を求めているとは思えない。
新製品を出せば一時的に売り上げが上がるから出し続けないといけないという強迫観念にかられているのでしょう。
結局、経営陣の目が、従業員の幸福や社会貢献よりも”お金”に向いているから間違ってしまったのだろう。
お金は目的ではなく、幸福のために使う”道具の一つ”に過ぎないのにね。
何事も”目的と手段”を取り違えると不幸が始まるのだ。
人間がお金に使われて不幸になってどうするの?
本末転倒も甚だしい。
現場が強すぎるのも問題だが、現場を無視して商品の種類を増やし続け、現場が回らなくなったのだから、とうに限界を超えていたのであろう。
人間の身体も一時的な無理ならきくが、非常事態が常態化すると疲労が蓄積して過労になり、やがて病気や怪我という形でリミッターが働き、働けなくなる。
働けない、動けない状態になったら、それはもう限界だから今までを見直し、次の段階に進めという”神様からのお知らせ”くらいに受け止めるとよいのかもしれない。
レベルアップのための節目、試験、試練かもね。
限界を超えたら、物でも人でも壊れてしまう。
そうならないように いろいろな基準があるのだが、相手が物でなく人間なら馴れろとばかりに負荷をかける。
人間を消耗品扱いした企業は、従業員から愛されなくなり、やがて問題が発覚して衰退する。
試練ですな。
それに気が付いて変えられたら従業員にも愛され、社会からも必要とされる良い会社として再生が出来ると思える。
商機であるバレンタイン前のこの時期に困ったことが起きるのは、まさに試練であり、見直しのチャンスだと気が付くかどうかでしょうね。
そもそもバレンタインにチロルチョコを貰ってうれしいとは思わない(気持ちだけで十分な)今日この頃。
Posted at 2012/01/16 06:58:05 | |
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