
さて、1シリーズンのフェイスリフトで3気筒エンジンが搭載されることになったけど、ガソリンエンジンは現行の(たぶん改良なしで)1.6Lエンジンもキャリーオーバーされた。3気筒エンジンでも充分カバーできるパワー範囲なのに、なぜかなぁ...ちょっと推測してみました。
現行の1.6L4気筒エンジン、コードネームが「プリンスエンジン」と呼ばれるもので、歴史をたどるとBMWとPSA(プジョー・シトロエン グループ)が共同開発し、MINIとPSAの各社に搭載されたのが2006年から。そして1シリーズに搭載される時に型番がN13となった(どこが変わったのかはよく知らないけど。アイドリングストップかな?)。また2012年からはSaabも採用したそうだ。
実はこのエンジン、欧州の「Engine of tha Year」の1.4L~1.8L部門で、2007年からずーっと1位に輝いてる優秀なエンジンでもあります。
しかしプジョーも自前の1.2Lの3気筒エンジンに切り替わってるし、MINIもF56になって3気筒と新2L4気筒のエンジンになってる。
このエンジンのBMWの生産工場はMINIの故郷、イギリスはハムス・ホール工場であるが、ホームページを見ると生産量が
Annual Production
2006 217,400
2007 367,073
2008 371,269
2009 362,300
2010 385,010
2011 433,689
2012 385,410
2013 408,060
2014 226,133
とやっぱり2014年はガクンと減ってる。そして「Brand-new facilities are currently being installed at the plant to enable the production of future generation engines, including engines for the new BMW i8 hybrid plug-in sports car.」..もっか改装中か。
i8にもってことは3気筒エンジンを中心とした次世代エンジンを作るためにラインを入れ替えてるのでしょう(i8の3気筒エンジンって231馬力もでるんだ!)
一方、次世代エンジンの主力工場はオーストリアのSteyr工場、3,6気筒のガソリンと3,4,6気筒のディーゼルエンジンを作ってる。
生産量は100万台を超えてます
Volume of Output 2014 (Engines)
Overall 1,057,970
Petrol engines 273,422
Diesel engines 784,548
でも主力はディーゼルなんですね。
ということで、ここからは私の推論ですけど
-ハムス・ホール工場のラインはまだ改装中で新エンジンは作れない
-主力のSteyr工場は(たぶん売れてるから)ディーゼル中心
という中で、「3気筒ガソリンエンジンの生産が需要に追い付かなくなる」ので、1シリはあえて現行エンジンを残したのかもです。
アクティブ・ツアラーやMINIの売れ具合にもよるだろうけど、ハムス・ホール工場の生産が立ち上がったら、1シリも最後のモデルイヤーあたりで1.6Lエンジンが3気筒に載せ替えられるかもですね。
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Posted at
2015/02/07 18:27:49