なぜMINIは屋根を別の色に塗っても違和感を感じないのだろうか? それはラインの「不連続性」とそれを強調するデザインにあるからかと考察しています。最近のクルマはボンネット、Aピラーからテールエンドまで続くボディラインの滑らかさを競っていますが、MINIはウィンドウの下廻りにクロームのモールをぐるっと一周這わすことによりグラスエリアとボディを明確に区分しています。このライン、R56になってリアに向かって少し上がってますが、個人的には水平の先代のラインのほうが好みです。
そして屹立したピラーとともに屋根をカポッと上から被せたような印象..屋根廻りの黒い縁取りとブラックアウトされたピラーにより、グラスエリアと屋根も区分けされています。こうした隈取りによって色を変えてもまとまって見えるのではないかと思います。
けっこう重要なのはピラーとグラスエリアかもしれません。屋根が浮いた印象を与えるには、パノラマ感(ガラスエリアの連続性)が重要で、リアをあまりに暗くスモーク化するのは慎重にやるべきかもしれません(もちろんセキュリティの観点もありますが)。Aピラーは、ぱっと見たときにかなり視界に入るので、マルチーズの鼻のように常に艶やかな黒を維持したいものです。
次にボディに目を向けますと、サイドパネルにはプレスラインがありません、これだけ大きなドアにもかかわらずプロテクトモールもありません。おおきな平面のパネルは、ことさらボディカラーを強調していると感じます(プレスラインの無いサイドパネルは張力を保つために、きっと高級な鋼板を使ってるのではないでしょうか?)
こうして考えると、MINIは色を楽しむデザインなのでしょうね..仲良く楽しみましょう。
おしまい。
PS:
PVというのをみたら、けっこうアクセスがおおいことに驚きました。自分は内輪の人に向けて書いてるつもりだったけど、知らない人も見てるんだなぁ..と思ったら急に恥ずかしくなってしまった..ただのエロオヤジっぽいからなぁ、発言が。
ということで、無理して真面目な文章を書いてみました(爆)。
Posted at 2007/10/13 12:08:11 | |
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