
大阪府大阪狭山市にある、大阪府立「狭山池博物館」へ。
近くはよく通っていて、以前訪れようとしたが時間が遅かった為に一度あきらめた所。
今回は改めて訪問(^_^)
北堤駐車場に車を停めて、池のほとりを少し歩いて博物館へ。
狭山池博物館。
狭山池は西暦600年の前半に出来た日本最古のダム式のため池です。
治水・かんがいの為に利用され、近代に至るまで度重なる改修が行われてきました。
1990年から大阪府土木部により、狭山池ダムの改修・景観整備事業が行われ、計画の一環として2001年に開館。
改修時に発見された土木遺産等を現地から移築、土地開発の歴史を映像や模型と共に展示、狭山池の歴史等をわかりやすく学べる博物館です(^_^)ゞ
開館時間/AM10:00~PM5:00(入館はPM4:30まで)
休館日/月曜日(祝休日の場合は翌日)と年末年始
入館料/無料
お昼近くでお腹が空いてたんで、まずは"Sayama History Cafe"でランチからスタートf(^_^;
食事のメニューは2つだけだったんで、サンドイッチのランチと狭山池博物館カレーを。
美味しかった(*^-^*)
狭山池博物館の設計は、先日行った「近つ飛鳥博物館」と同じ安藤忠雄氏の設計です。
一定の時間で滝のように水が流れます。
コートから水庭を見ていると博物館の方が声をかけて頂き、
「あと5分で水が流れますよ。」「棚田をイメージしてるそうです。」等々色々教えて頂き、ちょっとお話し(^_^)
そのあと館内に入って中を見て回ろうと思っていたら、先ほどの博物館の方が「よければご案内させて頂きましょうか?」と言って、また声をかけて頂いたんでありがたくお願い(^人^)
色々説明をして頂きながら館内を…
堤の断面。
断面の層から地震があった痕跡を見てとれるそうです。
断面の下に見える小さな山が最初の堤で、年数を重ね改修ごとに堤が大きくなって行ったのが分かる。
断層面に所々小さな黒い穴のように見えるのは、むかし堤を作るのに敷葉工法(葉のついた枝を土留めに使う)よって作られた跡らしく、敷葉はずっと土中にあった為、発見され時はまだ緑色だったそうです。
敷葉工法は中国・韓国でも発見され、遠い昔に大陸から半島を通って日本にその技術が渡って来たのが解るそうです。
堤の断面の採取方法は面によって違うらしい。
重量物なので土台は免震構造。
水を流す水路の木樋。
色んな人達による大規模改修が行われてきたそうです。
木樋だけでは無く石樋も発見されたそうで、石樋に使われてたのは石棺。
狭山池では数多くの石棺が見つかったそうです。
石棺は古墳等で発見される石の棺。
古墳にあった石棺を、水を通す為の樋として古墳から移設しリサイクル利用されていたようです!?
(>_<)
古墳に対する考えが、今と昔で大きく違う事に驚きました(;^_^A
博物館を出て博物館近くの狭山池回りをお散歩。
今の取水塔。
池のほとりを多くの人がランニングやお散歩(^_^)
龍神社。
水に浮かんでるような神社。北堤駐車場のそばには鳥居もありました。
狭山池と狭山池博物館。
大阪の池の数は他県と比較しても多い方だそうです。
今は大阪の西の堺方面に流れる大和川は、付け替えされるまでの昔は大阪の北方面に流れていました。
なので、雨に乏しかった狭山池がある大阪狭山市の回りには、治水やかんがいの為の池が必要で、今でもまだ多くのため池が残っています。
今でこそ数多くのため池が埋められ住宅地等に転用されていますが、昔は狭山池がその池の元として重要な役割であったかを初めて知りました。
今回は地元大阪についてのすごく勉強になり、そして楽しい訪問となりました♪(*^-^*)
Posted at 2019/06/17 17:32:33 | |
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