• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年06月14日

ISで工場が言うこと聞くようになったって!(exリアホイールアーチのヘミング)

ISで工場が言うこと聞くようになったって!(exリアホイールアーチのヘミング) どちらが良いということではない。見て、触って、動かして、操って……クルマに求めるのは人それぞれだろう。スタイリングやデザインにこだわりを持つことは悪いことじゃない。触感は、視覚から脳に入る間接的?な情報伝達と違って皮膚が直接対象物に接する。そこに好みがあって当然だ。

現代のクルマはほとんどオートマチックに動く。それがたとえマニュアルギアボックス車だったとしても、ギアシフトとクラッチワークに多少の経験と技が問われるだけで、国家試験も司法試験に比べるとスキルとしてはずっと易しい(はずだ)。

操っては、物体としてそこにあるクルマそのものの評価から離れて、動かすドライバーとの関係性で語られる。ドライバーのinputがどのようにクルマの走りとしてoutputされ、そのoutputを感知したドライバーが絶え間なくinとoutの情報を、本来は感情を持たないメカニズムから発せられる音と振動と尖った感じ…いわゆるNVH(Noise.Vibration.Harshines)を頼りに、あたかも自分の足で歩く時のような無意識でオートマチックな感覚で走りを創造していく。

問われているのは実は物言わぬクルマのNVHそのものではなく、乗り手の(何を以て良しとするかの)イメージの質(イメージする力)だったり、無機質なクルマに感情移入して情報交換を可能にするセンス? こちらに価値観(判断基準)がなくて評価もへったくれもない。比べっこをして、こっちが速いの、硬いの、うるさいの……数字で置き換えられるような度合いで優劣をつけるのはたやすいが、つまるところ評価を分けるのは作った者の価値観やそれによって決められた感覚に対する共感だったり、逆に異質ゆえの憧れやエキゾチシズムであるようだ。

一昨日乗ったBMW3シリーズ・グランツーリスモは、素直にかっこいいとは言い難い猫背で厚ぼったい印象というかイメージだったが、まとめきるデザイン力が、手にした時のタッチと目に映る感覚を結びつけ、なぁ~んかいい感じに仕上がっている。2ℓターボモデルで何ら不足を感じることもなく、3シリーズの中国向けストレッチモデルと同じ+100㎜のホイールベースが1800㎜超えの全幅と1510㎜の全高との釣り合いを演出。3シリーズを名乗るが、風格はずっと上。骨太なタッチが印象的だ。

LEXUS ISは、このクラスのベンチマークと自他ともに認めるBMW3シリーズに照準を合わせた。デザインはニースのEDスクエアだし、クラウンに先行採用された2ℓ直4ハイブリッドも元々ISのために開発されたユニットだった。ディーゼルマーケットの欧州に敢えてハイブリッドで切り込む。その心意気やよしだろう。インテリアデザインはLFAがモチーフ。そうしたい気持ちは分かるし、なりよりLFAはもりぞう社長直轄領であり神聖不可侵の領域だ。それを盛り込めば、誰も異論は言えず許される? いいクルマ作りが、社長に気に入られるクルマ作りになる危うさをきちっと指摘できるかどうか。試されていることを自覚する必要がありそうだ。

デザイン感覚にコミットできるか否か。内外装のカラー/マテリアルのバリエーションを充実させながら、3.5ℓV6、2.5ℓV6、2ℓ直4Hybridをフルにラインアップさせる。アメリカにはハイブリッドは供給しない。彼の地は何だかんだ言っても大排気量/大トルクが忘れられない国。3.5ℓに8速SPDS(AT)を組合せ、LDHS(レクサスダイナミックハンドリングシステム)をはじめとする統合制御で走りの新境地を開く。

とくにFスポーツのセットアップは、基本的に同じパワートレインのラインアップを組むクラウンで得たのと正確に一致する丁寧なまとまり。すでにハイブリッドを経験してしまった僕の身体は、よほど個性を際立てたブランドスポーツカーを除けば簡単には大排気量、大パワー路線には与することができなくなっている。つまり、悪くはないけれど、この程度の走りのパフォーマンスに驚き納得する子供ではなく、要するに欲しくはない。

欧州に積極展開されるハイブリッドモデルは、日本ではEV走行時に周囲に存在感を示す走行音発生装置の代わりにサウンドジェネレーターを設けている。音やパワーとハンドリングのバランスを考えた走りのセットアップはまだまだ発展途上段階と言わざるを得ないが、そう遠くない将来、欧州域内でレクサスハイブリッドは存在感を大きく伸ばしているに違いない。この、現時点では何とも焦点がぼやけた300hをどう一人前に育て上げるか。走りの質で350を超え、買い得感で250を圧倒する必要がある。実燃費で15km/ℓ以上は必達事項だろう。

新型ISは、BMW3シリーズと闘えるか。今現在は、駆け抜ける歓びを前面に出し、パフォーマンスとクォリティに出血サービスぶりを発揮しているBMW。そのまま安泰かどうかは微妙な状態で、時代は一気にハイブリッドとなる可能性は否定できない。3代目ISは身上をつぶすか。世界中のメーカーがプレミアムミドルサルーンの金脈を堀り起こそうと躍起になっている。日本人ユーザーがしっかり育て上げ、それが海外で評価される。現在日本唯一のジャパンプレミアムにはそろそろ本気を出してもらわないと。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2013/06/14 01:25:42

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

【汎用アイテム】あの隙間、、前から ...
YOURSさん

熊事件に思うことが!
kuta55さん

62歳を過ぎてからのスポーツ
nobunobu33さん

DIYホームセンターショー2025 ...
musashiholtsさん

前科二犯(^^ゞ
どんみみさん

トヨマツミーティング2.0
ryu_nd5rcさん

この記事へのコメント

2013年6月14日 1:38
 BMWグランツーリスモには、かつてカペラなどにもあった、4ドアベースの5ドア車をイメージます。どこかデザインに消化不良を感じてしまうのです。

片やレクサスIS、個人的にはオプションのテールクロスバーが気になりますが、デザインの上ではライト下ブーメランより、横から見たときのラジエターグリルの佇まいが、どうにも慣れません。
2013年6月14日 7:39
新型IS、結構期待しておりましたが、内外装のデザインが・・・(苦笑)

フロントマスクはギリギリ(ホントにギリギリ)セーフだとしても、サイドテールからのヒップアップした様な造詣は、プレミアムとしては何とも頂けませんなー。

最悪なのは、内装!
これってホントにレクサス?
アクアにも似た造詣とプレミアムにあるまじき質素感・・・。これじゃー、触手も伸びません。

乗って楽しくを追求するのはOKとしても、見た瞬間に乗りたいと思わせるデザインパワーがこのクラスには絶対的に必要な様な気が致しますです!





2013年6月14日 8:27
お早う御座います。
クルマ業界の方々の様々なレヴューを拝見し、次に手にするクルマはどんなのにしようかなってワクワクしながら資金繰りを憂う、シロウトの一般ユーザーとして・・・
↑本件のBMWも、New IS君も、・・・
いったい、これらのクルマのデザインを、皆さんホントの気持ちとして格好良い、美しいって心から思っているんだろうか・・・?(0 0;ソボクナ、ギモン
2013年6月14日 12:42
グランツーリスモはホイールベースが長いのですか!
シャーシはF30&F31と共通だとばかり思っていました。

ピラーレスのドアはクーペ張りで格好良いのですが、
剛性と全体がずんぐりに見えるところがマイナス点でしょうか。

newISは実車をじっくり見ないとなんとも・・・
凄く良いと褒める方も居れば、まだまだ欧州車の敵ではないと言う方もいて
少し長い時間乗ってみないと断言出来ませんね。

300hは2.5L+ハイブリットでしたね!

そのうち箱根でなんとか・・・開催しませんか♪w
2013年6月20日 18:31
先日IS300 Fスポーツに試乗して来ました。共感する部分が多かったです。自車E90 マニュアルとの乗り比べですが、HYBRIDはCVTの制御が向上したとは言え、力強さは有るものの、乗って愉しいまでは未だ遠いと思います。指摘された燃費は正にその通りだと思います。E90マニュアルはハイオク仕様では有りますが、街乗り燃費は概ね14KM/L程度ですので、移動距離が長いであろうヨーロッパではこの数値を大きく上回る数値が必要なのは同感です。ISはGSベースのプラットホームに変更になり、イイ車だと思うので、これからの年次改良でもっと良くなると思います。

スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

64回目の終戦記念日 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/08/15 15:36:17
水素でいいと思う 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/16 08:18:46
変わるかな。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/01/01 22:53:46

愛車一覧

トヨタ プリウス トヨタ プリウス
しばらく耐える秋なのだ。
その他 その他 その他 その他
2009年3月3、4日に行われた第79回ジュネーブショーの画像です。

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation