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伏木悦郎のブログ一覧

2009年06月14日 イイね!

プリウス対プリウス

プリウス対プリウス時代は変わるのか変わらないのか。変わらざるを得ないというのが僕の見解だが、変わりたくない、変えたくない、今までを継続したいと願っている人は案外多いようだ。

人は言っていることより、やっていることで判断しろ‥‥良く言われる話だが、低炭素化社会とか持続可能性を追求する世の中を本気で考えるなら、短期的にはこれまでのエネルギー多消費社会よりも多少の不便は覚悟する必要がある。

エネルギー(石油資源の枯渇)や環境(地球規模の温暖化)という差し迫った問題を克服するには、これまでの延長線上で豊かさを追求するのは考えものだ。スピードやパワーや快適さやエモーションなどは抑えてでも、問題解決にあたるという強い決意が求められている。

ダウンサイジングやダウンパフォーマンスによって小さく効率的にシフトしながら、商品的魅力は逆に高まる方向を模索する。富の偏在による価値観の相違は避けられないが、現在の文明が再生不能な石油資源を前提にしていることがはっきりしている以上、その多消費を促進するプロダクトには取り敢えず?マークをつけたほうがいい。

エネルギー多消費によって魅力を生み出すハイパフォーマンスカーは、余裕のある人々には具体的な憧れだが、持たざるクルマ好きにとっては無視する以外に自らを納得させる方法が見当たらない。上からと下からでは同じモノでも見え方が違う。あたりまえだけど重要な視点だ。

技術の進歩に棹差すつもりはないけれど、パワーもスピードもクォリティも全面的な右肩上がりでしか評価する手立てを持てないことに、21世紀になってもう10年近いのに根強く残る20世紀的な価値観(それは無尽蔵のように考えられた石油資源が前提になっていた)が読み取れて、切なくなる。

先週自前のプリウス(NHW20)と新型(ZVW30)を連れ立って、トヨタの堤工場の見学に行ってきた。その試乗と工場見聞の模様は近々carviewリポートとしてアップする予定であります。

ちょいと引っ張りすぎですが、今度のプリウスは当然進歩しているけれど、向いている方向が今までの延長線上で古い感じがする。まあ、そんな話になるはずだ。

ま、この辺は十分な紙幅できちんと語らないと誤解を生じやすいので、今宵はこのくらいで。旧型になっちゃったけど、NHW20は古くなった感じがしないんですよ。


Posted at 2009/06/14 21:17:58 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
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