なすこぐまのブログ一覧

実は、イノシシを真近で見たのは初めてです。

数年前、深夜馬頭の辺りで初目撃でした。

故郷は決して都会ではなく、海から山まで2キロという場所です。

阿武隈山系の標高450メートル級の山々は、人工林の杉の森は広葉樹の森と違って、昼でも暗く鬱蒼としてるのが幼少の『森』の記憶です。

子供時代に山へ遊び行くと、杉に覆われた山道の先は何も見えず、その先からイノシシという動物が迫ってくる想像で怖かったです。

今でこそ日本の野生動物は、餌を得る為に人間達の生活圏まで進出して来たので、動物自体が珍しくないかもしれません。

けど、おおよそ45年前の高度成長時代の日本人は野生動物を追い出し、経済を発展させてきました。

しかも私が住んでいた日立市は阿武隈山系でも最南端で、那須では珍しくないクマ、サル、シカ、カモシカや家の近くでも見るテン、リス、キツネなどは存在せず、せいぜいイタチぐらい。

小遣い使って買うか悩みに悩んだ『日本の野生動物』という図鑑の中での夢の話でした。（結局2千円近くするので買いませんでしたが）

那須に引っ越してきてからは、親子クマにも遭遇。

サルは珍しくなく、シカの声も聞こえるし、ニホンカモシカさえ至近距離にいる。

美しいテンも、深夜に恐ろしい声で鳴くキツネ。

リスは木を走り回り、ヤマネも冬眠しアナグマの巣も見れる。

日本の野生動物の図鑑を買わなくとも、リアルで見れました。

45年後、その感動はそのまま当時と変わらずとも、もし幼少時代に野生動物の出会いを体験することが出来たならどう感じたのでしょう。

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