富岡町除染検証委が報告「空間線量は低減し生活環境は回復」
02月15日 18時00分
富岡町の除染検証委員会は、来年春に避難指示が解除される予定の地区の空間線量が低減し、準備宿泊を行うための生活環境はおおむね回復しているとする報告をまとめました。
富岡町では、5年前に原発事故による避難指示のほとんどの地域で解除され、来年春には夜の森地区など390ヘクタールで、さらなる解除が予定されています。
専門家などでつくる町の除染検証委員会が15日まとめた中間報告書によりますと、宅地や農地など92パーセントの範囲で除染が完了し、ほとんどの地点で空間線量が避難指示解除の目安の1時間あたり3.8マイクロシーベルトを大幅に下回っていて、準備宿泊を行うための生活環境はおおむね回復しています。
そのうえで、地権者の同意がとれていない土地では、除染が行えず空間線量が周囲より高い場所があるとして、委員会は町と国に除染の理解を得るよう求めています。
報告書を受け取った富岡町の山本育男町長は、「除染の効果が良好だという報告で安心した。帰還を望む人たちの住環境の整備を進めにぎわいを取り戻せるよう取り組んでいきたい」と述べ、ことし春の大型連休頃としていた準備宿泊の開始時期の前倒しに向け、調整を進める考えを示しました。
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2022/02/15 18:51:07