ウクライナ情勢 ロシア軍一部撤収発表 米ロ協議継続で一致
2022年2月16日 12時14分 米ロ関係
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緊張が続くウクライナ情勢をめぐって、ロシアが軍の一部の撤収を始めると発表したのに対して、欧米側は慎重に見極める姿勢を示しています。
米ロ両国は、協議の継続では一致しているものの、焦点となっているウクライナのNATO=北大西洋条約機構への加盟について立場の隔たりは埋まっておらず、緊張緩和の糸口を見いだせるかは不透明な状況です。
ウクライナ情勢をめぐってロシア国防省が15日、軍の一部の撤収を始めると発表したのに対して、バイデン大統領など欧米側は「確認ができていない」として慎重に見極める姿勢を示しています。
米ロ両国は協議の継続では一致しているものの、ロシアのプーチン大統領は15日、改めてウクライナへの軍事行動を否定したうえで、ウクライナをNATOに加盟させないよう求める立場を強調しました。
一方で、バイデン大統領は演説で「基本原則を犠牲にすることはない。国家には主権と領土保全の権利があり、自国の進路を決め、どういった国々と関係を持つかを決める自由がある」と述べ、NATO加盟についてはウクライナの意向を尊重する立場を改めて示しました。
そのうえで「軍備管理や戦略的安定性をめぐる対応について、新たな提案を行っている」と述べ、安全保障の分野でロシアとの協議を進める考えを示しました。
ただ、ロシアが譲れない一線とするウクライナのNATO加盟について双方の立場の隔たりが埋まらない中、協議によって緊張緩和に向けた糸口を見いだせるかは不透明な状況です。
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Posted at
2022/02/16 12:38:25