山形「痛そば」推しメンに そば店主ら企画、ネット販売
2022年03月01日 06:00
若者向けにパッケージなどに工夫を凝らした痛そば
山形名物のそばと若者に人気のオタク文化が融合した乾麺の新商品が誕生した。その名も「痛(いた)そば」。板状の器に盛って提供する名物「板そば」と、「恥ずかしい」などを意味するオタク用語「痛い」を掛け合わせた。パッケージに新たに考案した少女のキャラクターを載せる徹底ぶりだ。地元そば店主らでつくるプロジェクトが28日からインターネット限定で販売し、若者に「刺さる」味を目指す。
痛そばは2人前。山形県産そば粉「でわかおり」を5割配合した乾麺に、かつおだしを利かせたそばつゆ、鶏だしの風味豊かな肉そばのつゆが付く。2種のつゆを混ぜることで、コクのある味になる。
門井亜矢さんが少女キャラ描く
キャラクターは山形の女子高生をイメージし、そば粉にちなみ「伊出波(いでは)かおり」と名付けた。全国一の収穫量を誇るサクランボのアクセサリーがトレードマークで、若者に人気の漫画家門井亜矢さんが手掛けた。
JR山形駅前のそば店「続おそばに」の店主熊谷晃一さん(51)が企画。門井さんやデザイナーらと「痛そばプロジェクト委員会」を結成し、県の6次化補助金を活用してコンセプトを磨き上げた。
熊谷さんは「キャラクターや2種のつゆを混ぜる楽しさなどで、ラーメンに走りがちな若年層に山形そばを広めたかった」と意図を語る。
売り方も若者受けを意識した。商品の販売やPRを行う公式ホームページやツイッターのアカウントを開設。キャラクターを変えた続編の開発などに向け、クラウドファンディングの活用も検討している。
熊谷さんは「痛そばが入り口となって県内の多様なそば文化に興味を持ってもらいたい」と期待する。
送料込みで単品1750円、2個セットは3100円。連絡先は続おそばに023(633)3451。
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2022/03/02 18:56:03