「阿津賀志山防塁」 指定範囲拡大を文部科学相に答申
06月17日 18時16分
12世紀後半に奥州藤原氏が敵の侵攻を防ぐために今の国見町に築き、国の史跡に指定されている「阿津賀志山防塁」について、国の文化審議会は指定範囲を拡大するよう文部科学大臣に答申しました。
国見町の阿津賀志山防塁は、1189年に、奥州藤原氏が源頼朝軍の侵攻を防ぐために築いた堀と盛り土で、全長3キロあまりにわたって設けられたと推定され、これまでに、合わせて4万平方メートルあまりが国の史跡に指定されています。
17日は、国の文化審議会が新たに、発掘調査で遺構が確認された遠矢崎地区の一部、2372平方メートル余りについて、国の史跡としての指定範囲を拡大するよう文部科学大臣に答申しました。
阿津賀志山防塁には、2本の堀と3本の盛り土が築かれていますが、今回の地区は山と川に挟まれて堀が1本に変化するところがあり、保存状態も良いことから指定範囲が広げられることになりました。
国見町は、一般の人が見ることができるように周辺の整備などを進めているほか今後も発掘調査などを続けることにしています。
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2022/06/17 19:18:42