終戦の日前に若者が平和を考える集い 東京 日野
08月14日 20時09分
15日の終戦の日を前に、若者が中心となって戦争や平和について考える催しが東京・日野市で開かれました。
この催しは、戦争の悲惨さや平和の大切さを若い世代に引き継ごうと日野市が毎年開いていて、市民などおよそ50人が参加し、地元の高校生が進行や運営などを担当しました。
まず、2人の戦争体験者が自身の経験を語り、このうち、幼少期を旧満州で過ごした杉江ヨシエさん(83)は、戦況が悪化する直前に日本に引き揚げることができたものの、現地に残った友人が亡くなったことを知り、「あと1週間引き揚げが遅ければ自分も助からなかったかもしれない。戦争は2度と繰り返してはいけない」と訴えました。
また、佐藤サヨ子さん(83)は生まれ育った宮城県大崎市で、近所に住む男性がアメリカ軍の航空機に銃で撃たれて亡くなった時の恐怖などを語りました。
このあと、地元の大学生2人が、戦時下で過酷な生活を余儀なくされた女学生を描いた紙芝居を朗読し、最後に「これからを生きる世代として今後も読み継いでいきたい」と決意を語りました。
朗読した大学3年生の1人は「受け身ではなく、戦争のことをみずから調べて発信することで、自分で体験していなくても戦争のことを伝えていくことができるのではと感じました」と話していました。
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2022/08/15 08:44:34