野球好きに愛され50年 福島県福島市の「プロショップ信」31日閉店
2022/08/15 09:27
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50年にわたり店を守り続けた須田さん
50年にわたり店を守り続けた須田さん
福島県福島市丸子の野球用具専門店「プロショップ信(のぶ)」は31日、50年の歴史に幕を閉じる。豊富な品ぞろえと真摯(しんし)な接客が市内外の野球好きに愛されてきた。社長の須田信男さん(73)は「地域の人に支えられ、育ててもらった」と感謝の思いを口にする。
1972(昭和47)年、須田さんが23歳で開店した。当時は1964年の東京五輪後で、経済発展と共にスポーツが盛り上がった時代だった。店内は、用具を求める客で活気にあふれた。経営の傍ら県北野球連盟の審判や事務局長などを務め、県内の野球の発展に貢献した。
しかし、東日本大震災や新型コロナウイルス感染拡大の影響に加え、インターネット通販の普及や高齢による体力低下などから経営に限界を感じるようになった。常連客から存続を求める声が多く寄せられたが、決算日の8月末で閉店すると決めた。幼い頃から訪れていた福島市の公務員山本大輔さん(22)は「とても寂しい。いつも笑顔で丁寧に対応してもらった」と閉店を惜しんだ。
ただ、須田さんの野球への情熱が消えるわけではない。閉店後の建物に、二本松市の文化堂スポーツの店舗が入ることが決定。須田さんはアドバイザーとして引き続き店頭に立つ。「これからも体力の許す限り大好きな野球に関わりたい」と気持ちを新たにしている。
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Posted at
2022/08/15 16:17:26