泡消火剤の一部に有害なフッ素化合物「指定物質」に 環境省
2022年10月2日 6時30分
工場などで火災が起きたときに使われる一部の泡消火剤などに含まれる化学物質について、環境省は事故などで外部に排出された際に自治体への届け出を義務づける「指定物質」に追加することを決めました。
工場などの事業所で火災に備えて設置されている一部の泡消化剤などに含まれる「PFOS」と「PFOA」と呼ばれる有機フッ素化合物は有害性が指摘され、国内では製品の製造が禁止されています。
しかし、禁止前に作られた製品の使用は規制の対象ではなく、外部に排出した場合の環境への影響が懸念されるとして、環境省は「指定物質」に追加することを決めました。
指定物質に追加することで、事故などで外部に排出された際に事業者から自治体への届け出が義務づけられ、自治体による監視体制が強化されることになります。
さらに環境省は総務省消防庁と連携してPFOSなどを含まない新しい泡消火剤への交換を呼びかけています。
PFOSなどをめぐっては、ことし5月と7月に神奈川県横須賀市のアメリカ軍基地の排水から国の指針を超える値が検出されるなどの問題が起きています。
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2022/10/02 09:56:56