処理水放出による風評被害 東京電力が賠償支払いの概要を公表
10月07日 18時34分
福島第一原発にたまる処理水の海への放出によって風評被害が発生した場合の、賠償の支払いの仕組みについて、東京電力が7日、現時点で検討している概要を公表しました。
対象となる事業者の負担を減らすため、東京電力が自ら統計のデータなどを活用して、風評被害の有無を調査するとしています。
福島第一原発にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水をめぐり東京電力は、国の方針に従って処理水を国の基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画です。
これについて東京電力は、放出によって風評被害が発生した場合、対象となった事業者に賠償を支払う仕組みについて、現時点で検討している概要を公表しました。
それによりますと、放出した後に海産物や農産物の価格が下落したなどとして、事業者から損害賠償の請求があった場合は、風評被害の有無を事業者に証明させるのではなく、東京電力が、国や県などが作成した統計のデータをもとに調査し、確認するとしています。
風評被害が確認されれば、漁業や農業、それに観光業などの分野別に、事業者の元の売り上げからの損失などを参考に、賠償額を算定するとしています。
東京電力は、7日に公表した概要を、今後、関係団体に説明したうえで、年内をメドに、より具体的な賠償の基準を定めることにしています。
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2022/10/08 00:38:06