
日本のロケット「イプシロン」打ち上げ失敗 地上から破壊指令
2022年10月12日 12時09分
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日本の小型ロケット「イプシロン」6号機は、12日午前9時50分ごろに鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられましたが、上昇中にトラブルが発生し、機体を破壊する信号が送られて、打ち上げは失敗しました。
「イプシロン」6号機は12日午前9時50分ごろ、鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられましたが、JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、打ち上げ後にロケットの安全な飛行ができないと判断し、機体を破壊する信号を送ったということです。JAXAはトラブルの詳しい原因を調べています。
「イプシロン」は、小型の人工衛星を低コストで打ち上げようとJAXAが開発した全長およそ30メートルのロケットです。
今回の6号機には、福岡市のベンチャー企業が開発した2つの商業衛星や、公募で選ばれた企業や大学の実証実験を行う衛星などが搭載されていました。
今回の打ち上げは「イプシロン」としては初めてとなる商業衛星の打ち上げで、需要が高まる小型の人工衛星の打ち上げビジネスへの本格的な参入につながるのか注目されていました。
「イプシロン」の打ち上げ失敗は今回が初めてです。
イプシロンに搭載の衛星を開発した企業は
「イプシロン」には、福岡市のベンチャー企業、「QPS研究所」と久留米市の町工場などが開発した衛星が搭載されていました。
「QPS研究所」の大西俊輔社長は「九州でつくった衛星を九州で打ち上げるという意味で感慨深く、きょうを迎えましたが、やはりロケットは100%完璧なものではないと感じています。まずは詳細な報告を待ちたい」と話していました。
そのうえで「衛星の開発は喜びや悲しみ、さまざまなものが合わさってできるものだと思う。今回の経験も大きな財産になると思うので、よりいっそう力強い開発体制でさらにいいものをつくるという原動力に変えていきたい」と話していました。
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Posted at
2022/10/12 12:39:24