山里、カラフルに行進 二本松・木幡の幡祭り、無病息災など祈願
2022年12月05日 09時20分
色とりどりの五反幡を風になびかせながら山道を練り歩く氏子ら=二本松市木幡地区
日本三大旗祭りの一つで、960年余りの伝統を受け継ぐ二本松市の国指定重要無形民俗文化財「木幡の幡(はた)祭り」は4日、同市木幡地区で行われた。烏帽子(えぼし)、白装束姿の氏子らが高さ約9メートルの色とりどりの五反幡(旗)などを掲げて行進し、地域の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
例年は約300人が大小約100本の旗を掲げて約8キロを練り歩くが、コロナ禍のため規模を縮小。今年は約6キロに短縮し、旗の数も大小30本に減らした。氏子ら約100人が木幡山などを歩いて羽山神社や隠津島神社を参拝した。初参加する若者(権立(ごんだち))の成人儀礼「胎内くぐり」も行われた。
祭りは1055(天喜3)年の前九年の役で、陸奥国鎮定に向かった源氏の軍勢が敗走し木幡山にこもって戦勝祈願したところ、雪に包まれた山の木々が源氏の白旗に見え、追撃する安倍貞任軍が退散したという伝説に由来している。
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2022/12/05 12:40:37